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2023年6月29日 放送
現代人を山に呼び戻す!
異色起業家の戦い!
- ヤマップ CEO 春山 慶彦(はるやま よしひこ)
電波の届かない山の中でも自分の位置がわかるスマホ地図アプリ「YAMAP」で圧倒的シェアを握り、ネットショップ「YAMAPストア」では、オリジナル商品を次々とヒットさせるなど、急成長中のベンチャー「ヤマップ」の春山慶彦が登場!アラスカに渡りイヌイットとの狩猟生活も経験した春山は、なぜアウトドアのビジネスで注目を集めるようになったのか。異色起業家の独自戦略に迫る!
放送内容詳細
登山者600万人の半数以上が愛用する話題の地図アプリ
「現代人が日常的に自然と触れあう文化を創りたい」。そう訴える男がいる。ヤマップのCEO、春山慶彦だ。人は、自然に身を置くことで元々持っているエネルギーを取り戻し、社会はもっと良くなるー。それが春山の信念なのだ。その信念を実現するため、春山はスマホの電波が届かない山でもGPSで自分の位置が分かる登山用地図アプリ『YAMAP』をリリース。今では登山者の半数以上が使用する圧倒的トップに成長させた。さらにネットショップ『YAMAPストア』をオープン。国内外の優れたグッズをセレクトするだけでなく、便利で高性能なオリジナル商品を続々と発売し、山を敬遠しがちな人たちに向けて、「もっと自然と触れあおう」と呼びかけている。自らの信念を実現するために起業した春山は「お金は後から付いてくるもの」と語るが、実は優れたビジネス戦略も併せ持っている。地図アプリ『YAMAP』などを通じて増える“YAMAPファン”の一人ひとりから、アプリや登山グッズの改善点や要望を丁寧に聞き取り、それを商品開発などに反映させているのだ。ヤマップは、築き上げた強固な「顧客との信頼関係」を武器に商品をヒットさせ、今やアウトドア新勢力として注目を集めるほどになっている。
なぜ現代人に登山が必要なのか?
猛勉強の末に入った大学で、一時、目標を見失った春山。自転車旅での経験などから自然の魅力にはまり、山で「自然と自分が一体となる感覚」を経験する。自らの内面と向き合い続ける春山は、今度はアラスカに渡る。そこではイヌイットの狩猟生活を体験。アザラシなどを獲って食べることで「自然への感謝の気持ち」が湧き上がったという。一方で、イヌイットの狩猟を支えているのが最新のGPS装置だとも知る。何の目印もないアラスカの海で自分の位置が分かるGPSは命綱だったのだ。帰国し出版社などで働いていた春山。数年後、『東日本大震災』が起こる。原発事故を通じて“現代社会の危うさ”を感じた春山は自然へと還ることの重要性を改めて確信する。「社会のために自分は何ができるのか?」。そんな気持ちを抱きながら登っていた大分県の山で、春山は起業のきっかけとなる大きな気付きを得る。電波の届かない山の中、真っ白なスマホの画面にGPSの位置情報だけが点として記されていた。何キロか歩き再びスマホを見ると同じように自分の位置だけが記されている。そこで思い出したのがアラスカの経験。「あらかじめダウンロードした地図の上にGPSの点を載せれば、登山のカーナビになる!」。そしてリリースされた地図アプリ「YAMAP」は、地図とコンパスが主だった世界に大きな変革を起こしたのだ。登山を、より安全で快適にし続ける春山は、ビジネスを通じて、自然との触れ合いを忘れた現代人を山に誘い続けている。
自然を再生する取り組み
『YAMAP』アプリには『DOMO』という“ポイント”が付与されるサービスがある。SNSでの絶景スポットや安全情報などに、利用者が“いいね”のようにポイントを“投げ銭”し、そのポイントを貯めたユーザーは、植樹や清掃活動といった山の保全活動に寄付できるシステムだ。この仕組みもまた、ユーザーが山に来るキッカケにもなっている。
ゲストプロフィール
春山 慶彦
- 1980年福岡県春日市生まれ
- 2013年ヤマップ設立
企業プロフィール
- 会社名:株式会社ヤマップ
- 本 社:福岡県福岡市博多区博多駅前3−23−20
- 年 商:12億円(2022年度)
- 従業員:100名(2023年4月現在)
40年くらい前、イヌイットの集落に行ったことがある。夏で、陽が沈まず、蚊がすごかった。自然の脅威を感じた。春山さんは、自然の脅威を熟知している。2021年、他者が送る「いいね」を止めた。SNSの定番だが、続けていても未来はない。承認欲求以上の価値を回すコミュニティボードDOMOをはじめた。利他的な行為をするとDOMOがもらえる。ヤマップの収支は?と最後に聞いたが、まだ利益は出てませんと笑顔で答えた。利益が出てないと言う企業家の、あれほど素敵な笑顔は見たことがない。

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