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新添左季、シニア初の国際大会で金 東京五輪に向け“大きな一歩”

2016.12.3

 東京体育館にて行われた「柔道グランドスラム東京2016」は2日目、女子70kg級の決勝戦で、シニアの国際大会初出場となった新添左季(山梨学院大2年)が、金メダルを獲得。シニアでも十分通用する力を見せつけ、東京五輪に向け“大きな一歩”を踏み出した。

 

 170cmという恵まれた体格を持ち、2015年アジアジュニア優勝、2016年チューリンゲン国際優勝、2016年オーストリアジュニア国際優勝、2016年全日本学生優勝戦優勝、2016年全日本ジュニア優勝、2016年講道館杯優勝と多くのタイトルを獲得している新添だが、シニアの国際大会出場は今回が初。まずは、1回戦でティモ(ブラジル)、2回戦でガヒエ(フランス)、準々決勝でロドリゲス(ベネズエラ)、準決勝で前田奈恵子(JR東日本)を制し、順調に勝ち上がった。続く決勝では、昨年の同大会で金メダルに輝いた新井千鶴(三井住友海上)と“日本人頂上”決戦となった。新井は、初戦でユ ジェヨン(韓国)、準々決勝で大野陽子(コマツ)、準決勝でズバンチッチ(カナダ)をすべて一本で制しており、着々と2連覇に近づいたこともあり、決勝戦では、両者一歩も引かずの熱戦が展開。しかし、新井に指導が2つ入ったことにより、新添の勝利となった。

 

 見事、グランドスラム東京で初優勝を遂げた新添は、「今までは、シニアでの少しでも勝てればと思っていましたが、目標は少し高くなった」。また、東京五輪での活躍も期待されるが、「あまり、今までと違ったことはせず、少しづつ力をつけていきたい」と今後についても言及していた。

 

 そのほか、女子63kg級でも日本勢が活躍。2014年、2015年の同大会では初戦敗退だった嶺井美穂(桐蔭横浜大学1年)は、今大会では、初戦でクルサコワ(オーストラリア)に一本勝ち(内股)し、2回戦でもトレンブレイ(カナダ)に一本勝ち(上四方固)で駒を進め、続く準々決勝では、リオデジャネイロ五輪の金メダリスト・トルステニャ(ソロベニア)と対戦。果敢な攻めで有効(大内刈)を奪い、見事勝利するという快挙を成し遂げた。その後の準決勝では、ピノ(フランス)に苦戦するも、GSの末、得意の大外刈りで有効をとって決勝でウンタ―ワーザシャー(オーストリア)と対戦。結果、有効(小外刈)をとられ残念ながら優勝は逃すも銀メダルを獲得した。

 

 試合後、嶺井選手は、「オリンピックチャンピオンとの対戦は、自分をアピールするチャンス。(シードの)彼女と当たるまではしっかり戦って行こうと、勝つことだけに集中した」と振り返った。しかし、決勝で優勝を逃し、「手応えはあった。攻めがワンパターンなってしまった」と敗因の分析し、「この大会で学べたものは多い。今後は色んな方向から攻められるように、どんな相手に対しても通用する技と、試合にコンスタントにでられるような強い体づくりに取り組んでいく」と前向きな姿勢を見せていた。

 

 このほか、女子70kg級の3位決定戦も日本人対決となり、敗者復活戦で勝利した大野と、準決勝で新添に敗れた前田が対決。大野に指導が3つ入り、前田が勝利した。また、女子63kg級では、津金恵(筑波大3年)が2回戦でピノ(フランス)に指導負け。能智亜衣美(筑波大3年)は準々決勝に進んだものの、ウンターワーザシャー(オーストラリア)に横四方固をかけられ一本負け。しかし、敗者復活戦でヘッカー(オーストラリア)に合わせ技(小外刈+隅落)で勝利し、銀メダルを獲得した。

 

 明日の大会3日目には、女子78kg超級でリオデジャネイロ五輪・銀メダリストとなった山部佳苗が参戦。そのほか、今年11月の講道館杯で4連覇を達成した朝比奈沙羅や、朝比奈の積年のライバル・稲森奈見などが登場し、激闘を繰り広げる。この模様は、テレビ東京系列にて、夕方4時35分から放送される予定。

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