定例社長会見2026年3月
開催日:2026年4月2日
【2025年度の振り返りについて】
(吉次社長)
2025年度の視聴率は、GH(ゴールデンタイム)がALL2.9%、PT(プライムタイム)が2.5%、全日が1.1%と、
いずれも前年比で0.1%ポイント下がりましたが、PUT(総個人視聴率)全体が低下傾向にある中で 健闘したと思います。
クール別では7月クール、10月クールはやや苦戦しましたが、『出没!アド街ック天国』 『出川哲朗の充電させてもらえませんか?』や
『開運!なんでも鑑定団』といった番組が好調で、1月クールに盛り返しました。
上半期に投入した新番組『JAPANをスーツケースにつめ込んで!』や、下半期に始まった『バカリズムのちょっとバカりハカってみた!』
についても、定着に向けて引き続き注力していきます。
配信は引き続き好調で、再生数が大幅に上昇しました。ドラマプレミア23『夫よ、死んでくれないか』などのドラマに加え、
バラエティーの視聴も増えています。
経済動画サービスの「テレ東BIZ」も、2月の総選挙における連日の事前報道などの施策が功を奏し、会員増に繋がりました。
また、年度末の3月には、23番組が参加した「テレ東系 ウェルビーイングってなんだ?WEEK」を実施し、
東京ドームシティでイベントも開催するなど、「ウェルビーイング」という新しい概念を伝える取り組みを行いました。
【1月クールについて】
(吉次社長)
1月クールの視聴率は、 GHがALL3.0%、PTで2.6%、全日で1.2%となりました。GH、PTで前年比マイナス0.1%ポイントです。
配信では、ドラマ9『元科捜研の主婦(おんな)』や『やりすぎ都市伝説』などが牽引し、クール単位での総再生回数は
歴代最高を記録しました。
【4月改編について】
(吉次社長)
4月クールですが、ゴールデン帯で2本のバラエティー新番組、経済報道で2本の新番組がスタートします。
今夜放送の『カンブリア宮殿』は、新MCに金原ひとみさんとヒャダインさんを迎え、リニューアルスタートします。ぜひご覧ください。
(和田コンテンツ戦略局長)
GH帯の新番組の一つが、木曜20時台の『~あなたの知らないNO.1~ 選ばれし頂点サマ』。様々な分野の第一人者、
いわゆる「頂点サマ」に密着して、そのスゴ技・神業を紹介していくドキュメントバラエティーです。
もう一つ、日曜20時台の『世界の給与明細 ~日本と比べてどうなの?~』。いろいろな国のお財布事情・給与明細から、
その国の文化や社会を見ていくバラエティーです。報道局の海外支局の協力も得て、経済報道の知見も生かしながら、
視聴者の皆様に新しい視点をご提供できればと思います。
経済報道では、木曜23時台の『カンブリア宮殿』が、20年ぶりにMCを刷新。
スタジオセットは、映画「国宝」でも話題となった種田陽平さんに制作していただきました。
20年前の番組開始時も、種田さんに手がけていただきました。今回も素敵なセットが出来上がりました。
また、4月8日(水)に、オードリーの若林さんがMCを務める『アンパラレルド ~ニッポン発、世界へ~』が始まります。
番組タイトルの「アンパラレルド」は、「並び立つものがいない」という意味で、まさにそのような人たちに密着する番組です。
スタートアップ企業の経営者から話を伺います。
4月4日・土曜日の朝、午前10時から『モーサテサタデー』がスタートします。海外のマーケットの新しい状況をお伝えします。
ドラマでは、金曜夜9時のドラマ9枠で、濱田岳さん主演の『刑事、ふりだしに戻る』を放送します。
深夜枠では待望の新シリーズ『孤独のグルメ Season11』がスタートします。
【4月クールのアニメについて】
(吉次社長)
週末に東京ビッグサイトで「Anime Japan 2026」が開催され、テレビ東京はブースを出して、
4月から放送するアニメを大々的にアピールしました。かなり反響がありました。
(廣部取締役 アニメ担当)
4月12日(日)朝7時より、注目のショートアニメをオムニバスでお届けする新番組『アニもり!』がスタートします。
『デザート キャッチ!ティニピン』の4作品をラインナップしています。番組のボイスナビゲーターは、
NHK・Eテレの『おかあさんといっしょ』で体を動かす「パント!」のおねえさんを務めた上原りささんに担当していただきます。
また、アニメ作品の魅力を深掘りする番組にも力を入れています。
『キルアオ』では、声優を務めるSnow Manの佐久間大介さんがMCを務める特番を放送します。
高校野球のアニメ『ダイヤのA atcⅡ-Second Season-』の特番では、福岡ソフトバンクの柳田選手、東北楽天の前田選手、
ニューヨーク・メッツの千賀選手などのプロ野球選手に作品の魅力を語ってもらったり、
『LIAR GAME』では生放送番組で、総額100万円のギフト券を獲得するという視聴者参加型の「頭脳ゲーム」を実施しました。
さらに、4月12日(日)夜11時45分からは、俳優の高杉真宙さんと霜降り明星のせいやさんがMCを務める、アニメ番組の裏側に
スポットを当てたレギュラー番組『ピッカルチャー ~アニメの色んなとこにスポットライトを当ててピカっと光らせてみた~』の
放送が始まります。初回放送ではアニメ『ポケットモンスター』を担当する制作会社に密着します。
【『シナぷしゅ』について】
(長友IP事業局長)
映画公開1周年を記念し、5月22日から『シナぷしゅ THE MOVIE ぷしゅほっぺダンシングPARTY』のアンコール上映を行います。
優しい照明と音量で、泣いても声を出しても、音を鳴らしてもいいという「赤ちゃんの映画館デビュー」を応援する
優しい環境での上映です。
「シナぷしゅ事業部」発足からの1年で、認知拡大と版権ビジネスを強化してきました。映画も累計で30万人にご覧いただき、
また、3月末に6都市12公演のコンサートイベント「ぷしゅソングフェス 2025」を終えたところです。
認知拡大では、企業との共同キャンペーンを進めています。しまむらグループの「バースデイ」・全国330店舗で
様々なキャンペーンを展開したり、有楽町と川崎・溝口のマルイでポップアップイベントを展開をしたり。現在は、大阪・関西万博の
公式キャラクターで、大人気が続く「ミャクミャク」とのコラボレーション番組『ミャクぷしゅ』も放送しています。
グローバル展開では、出生率No.1のベトナムを重点エリアと定め、チャンネル登録者数2000万人という「POPS Kids」での配信を開始、
同チャンネルでタイでの配信もスタートしました。さらなる海外展開も進めていきます。
【営業動向】
(吉次社長)
2月の売上実績は、オリンピックの影響でスポットが微減となった一方、タイムはオリンピックの影響で、
前年比で18.3%増と大きく伸びました。1月、2月ともに堅調に推移しており、テレビ東京ホールディングスとしては、
2025年度の業績は過去最高を更新できる見通しです。
【質疑応答】
Q、4月の組織改編で新たに「AI推進会議」を立ち上げたが、活動内容は?
(吉次社長)
従来の「AI委員会」を格上げしてパワーアップしたものです。
この1年、AIの進化は目覚ましく、テレビ東京としても業務効率化に加え、コンテンツの制作過程でどこまで使えるのか。
新たなIPを生み出すためにも、AIの利用を加速する必要があります。もちろん、著作権を侵害するということはあってはならないので、
その部分に気をつけながら、AIの利用を加速していきます。
また、社内にAIを浸透させるために約40人の「AIアンバサダー」を昨年、任命しています。
その人たちがいろいろな部局に出向いて、具体的な使い方を伝えるという活動をしていて、日常的な業務で相当に浸透しつつあります。
Q、民放の番組がプラットフォームに違法にアップロードされている問題で、民放連が3月19日、本来はコンテンツ制作者などに
払われるべき広告費32億円が、プラットフォーム事業者や違法にアップロードを行っている人に流れ込んでいるとの調査結果を
公表したが、受け止めを。
(吉次社長)
私自身も民放連の委員を務めており、対応を進めるために意見集約を行いました。違法アップロードはあってはならないことです。
見つけた際にプラットフォーマーに対する削除要請を行うだけでなく、総務省などとも連携して、
様々な働きかけてをしていきたいと思います。
Q、総務省の有識者会議は、同一放送対象地域における複数テレビ局の支配を可能とする、
いわゆる1局2波を容認する報告案を示しました。受け止めを。
(吉次社長)
総務省で1局2波を容認する方向の議論が出ていることは承知しています。
放送局にとっては、経営の選択肢が増えることは基本的には良いことなので歓迎すべきことと思いますが、その制度をどう使うかは
各社の経営判断です。時代の変化も踏まえた経営判断が、ローカル局も含め一段と重要になると感じています。
Q、サッカー元日本代表の前園さんが怪我をした件について、その後の状況と見解を。
(吉次社長)
我々の番組の収録過程で前園さんに怪我をさせてしまったことについて、大変申し訳なかったと思っております。お詫びいたします。
前園さんサイドにもその気持ちをお伝えしています。
何があったのかきちんと検証しなくてはならないと考え、外部の弁護士事務所の手を借りて関係者のヒアリングを続け、報告書が
上がってきました。弁護士事務所に客観的に調べてもらい、どういうところを反省すべきか検討・参考にする目的で、報告を上げて
もらいました。それを踏まえて、我々として追加的に調べることがあるかどうかを現在、確認・検討しているところです。
前園さんには誠実に対応していきたいと思っています。
Q、前園さんなど出演者が危険性を指摘していたということだが、なぜこのようなことが起きたのか。
(吉次社長)
詳細についてはまだ調査をしている部分もあるので、今日この時点ではつまびらかにはできないことをご容赦いただきたいと思います。
Q、アニメに強いテレビ東京が、バラエティと組んで、アニメをより見てもらうための告知番組などを強化しているが、狙いは。
(廣部取締役)
アニメはいま、すごく注目されていて、視聴者の方、ファンの方含めて、アニメ番組だけではなく、様々な視点で作品の面白さに
触れたいというニーズも高まっています。それに応え、アニメの面白さを様々な形で伝えたいと思い、制作することにしました。
テレビでアニメを楽しむ、配信でアニメを楽しむ、そうした相乗効果が出ているので、タッチポイントを増やし、
作品の魅力に触れることができる機会を増やしたいと思います。
Q、最近テレビ局でも原作IPの取得競争が非常に激化していると聞いている。原作IPの取得について新しい動きは。
(吉次社長)
原作IPを取得する競争が激しくなっているのは事実です。
もう少し、プライムタイムに近いところでアニメを放送する枠を用意するなど、他のテレビ局より一歩も二歩も進んだ形で編成を行い、
原作者の方や出版社の方に、テレビ東京が会社全体でアニメの作品にコミットしていることを見せていくことが重要だと思います。
Q、WBCについて。今大会はNetflixが独占配信権を獲得したことについて。また、スポーツ配信コンテンツが高騰する中で、
ユニバーサルアクセス権を含めて、今後のスポーツコンテンツをどのように考えているのか。
(吉次社長)
今回、Netflix独占ということになったので、どこまでの視聴者がNetflixに流れたのかについては検証が必要と思います
我々テレビ局としては、無料放送で国民的関心が高いコンテンツを届けたいという思いはありますが、放送権が高騰しているため、
我々も営利企業ですので経済合理性をもとにバランスを考えていかざるを得ません。
経済合理性が成り立つのであれば、良いコンテンツを届けるという基本スタンスは今後も変わりません。
「ユニバーサルアクセス権」については、すでに導入しているイギリスなどで、どのようなやり方でやっているのかきちんと
研究する必要があります。また、一律に放送局に義務付けられるというやり方ではなく、個々の企業の経営判断の余地を残した
ユニバーサルアクセス権みたいなものが実現可能なのかどうか、議論を注視していきたいと思います。
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【BSテレビ東京関連】
(加増社長)
2025年度の視聴率は、GHとPTで、前年を0.1ポイント上回りました。
編成、制作陣が非常に頑張ってくれた結果で、ありがたいと思っています。業績面では放送収入について、増収を確保できました。
ヒットコンテンツを作り、トップラインも上げようといつも言っていますので、合格点の1年になったと思っています。
2026年度の4月編成ですが、「セグメント・マス戦略」に伴う夜9時台、10時台の番組が、じりじりと視聴率を上げて、視聴者を
獲得しているので、良いところを伸ばすため、番組のクオリティを上げることに力を入れていきます。
『あの本、読みました?』(木曜夜10時)では、MCの鈴木保奈美さんがゲストと一緒に書店を訪れておすすめの本を見つける
新しいコーナーが4月9日から始まる予定です。
土曜日夜10時は『オードリー春日の知らない街で自腹せんべろ』のシーズン3が始まりますので、
ぜひ楽しんでいただければと思います。自腹の予算1000円というのが、この物価高で大丈夫なのかという心配はしておりますが、
4月11日(土)の初回の舞台は、西武拝島線東大和市駅です。
金曜日深夜24時に、YouTubeと連動した新しい番組をつくりました。
プロ野球も例年通りしっかりとお伝えしていきます。
プロ野球はオープン戦を含め全15試合、さらに、MLBはドジャース戦5試合をしっかり放送します。
【質疑応答(BSテレビ東京)】
Q、BS4K放送の終了と配信への移行を発表しました。放送終了の背景や、今後の4Kコンテンツの制作体制は。
(加増社長)
3月27日に、BS4K放送の終了を告知させていただきました。
先だって発表した配信への移行については、10月の開始を目途に、技術的な詰めをやっているところです。
すぐに4Kが終わるわけではありません。来年2027年の1月23日までしっかりと放送を続けていきます。
WOWOWオンデマンドでの配信については、TVerからの遷移もしっかりと進めています。
4Kコンテンツ制作を直ちにやめるということはありません。
これから一番伸びると思われるネット結線をした大画面での視聴にまずは特化し、足元を固めた上で、次の展開を考えたいと思います。
<出席者>
テレビ東京 代表取締役社長 吉次 弘志
BSテレビ東京 代表取締役社長 加増 良弘
テレビ東京 常務取締役 法務・コンテンツ審査担当 島田 政明
テレビ東京 取締役 コンテンツ戦略・マーケティング担当、コンテンツ戦略局長 和田 佳恵
テレビ東京 取締役 アニメ担当 廣部 琢之
テレビ東京 取締役 配信ビジネス・国際事業担当、配信ビジネス局長 縄谷 太郎
テレビ東京 取締役 IP事業・Q-nine PMI 担当、IP事業局長 長友 香織
テレビ東京 経営企画局長 工藤 仁巳
テレビ東京 経営企画局 局長補佐(広報担当) 川口 尚宏