定例社長会見2023年5月
【2022年度決算および役員新体制】
(石川社長)
最初に5月11日に発表した2022年度の決算についてご説明します。
ホールディングス全体の連結売上高は1509億円で、過去最高となりました。
連結営業利益は92億2900万円で、これも過去最高です。
放送・配信・アニメを柱にした「トライブリッド戦略」を進めてきましたが、
アニメを中心に頑張ってくれて全体が底上げされ、好決算につながりました。
人事については、会長の小孫茂が6月15日をもって退任します。
後任会長はなく、新実専務がテレビ東京とテレビ東京ホールディングスの副社長に昇格し、
私を補佐してくれることになります。
また、社外取締役のANAホールディングスの大橋洋治さんが退任されまして、
後任はイー・ウーマンの佐々木かをり社長にお願いします。
社外監査役につきましても、オリエンタルランドの加賀見俊夫さんが退任されまして、
後任はJCOM元会長の井村公彦さんを迎えます。
全体としてホールディングスの役員は5歳ほど若返ります。
女性役員の比率は執行役員を入れまして、ホールディングスが7.4%から11.1%に、
テレビ東京は3.7%から14.3%に、ともに上昇します。
【アニメ事業の新たなアジア展開について】
(石川社長)
5月18日に発表しましたが、テレビ東京の中国の現地法人・杭州都之漫文化創意有限公司が、
タイ最大のメディア企業「TRUEコーポレーション」のグループ企業とスマートフォン向けの
アプリゲームを共同開発することで合意しました。AndroidとiOSの両方に対応するものです。
24年内に東南アジアでまずリリース、その後日本、韓国などでリリースを予定しています。
今回のテレビ東京とTRUEとの提携は、東南アジアにおけるテレビ東京の事業拡大の突破口と
考えています。昨年、資本業務提携したベトナムのPOPS Worldwide社に続き、テレビ東京の
アジア戦略の橋頭堡になると位置づけています。
Q:タイ大手メディアとのゲーム共同開発では、アジアを中心に何カ国程度、展開するのか。
(平岡取締役)
タイのTRUE AXIONさんとの開発で、タイ、シンガポール、マレーシア、ベトナムなどです。
東南アジア各国が第1期としてスタートし、日本、韓国が第2期、その後、中国も視野に入れています。
2024年半ばくらいにタイでまず出して、日本は24年内くらいのリリースを考えています。
(平岡取締役)
VRアトラクションの「NARUTO×BORUTO VR」が初めて海外に進出します。
5月29日からシンガポールのマリーナスクエアで『NARUTO-ナルト-』のアニメ放送開始
20周年を記念した展示会を開催します。
その会場で、NARUTO×BORUTO VRを有料で体験していただくことになりました。
こちらはライセンス契約で、展示会を手がける会社が主催・運営する形です。
NARUTOやBORUTOのアニメはシンガポールでも配信されていて、ファンの方が大勢いるので
皆さんに楽しんでいただけると思っています。
さらに他の国々でも海外展開の話が進行しています。今後、発表できる環境になりましたら、
またご報告させていただきたいと思います。
(石川社長)
NARUTOやBORUTOは、関連グッズが海外で売れています。
【編成関連】
(石川社長)
23年度4月クール第7週終了時(4月3日~5月21日)の個人全体(ALL)視聴率は、
GH2.9%(前年比-0.4p)、PT2.6%(同-0.3p)、全日1.1%(同-0.2p)。
PUT(総個人視聴率)の低下と同時に、テレビ東京の視聴率も少し下がっていて、
前途について楽観はしておりません。
5月20日(土)からは世界卓球を放送中です。日本選手も勝ち上がってきていて、かなり期待しています。
今夜は女子ダブルスの準々決勝で、伊藤美誠選手と早田ひな選手、「Wみゆう」の木原美悠選手と
長﨑美柚お2人の選手が出場します。今週末にかけて準決勝、決勝と続いていきますので、全力で
生放送を続けていきたいと考えています。
今年の新人アナウンサー3人をご紹介します。
長部稀さんと高橋大悟さんの男性2人、女性が中根舞美さんです。
長部さんは26日の『7スタライブ』でデビュー、高橋さんも翌週6月2日の『7スタライブ』で
デビュー予定です。中根さんについては、決まりましたらご案内させていただきます。
ぜひ温かい目で見守ってください。
【営業関連】
(石川社長)
4月は、タイムが前年-3.8%、スポットが同-6.5%、タイム+スポットの合計で同-4.9%。
予算は低めに設定したのでクリアしていますが、特にスポットは厳しい状況が続いております。
【ジャニーズ性加害問題】
Q:藤島ジュリー景子社長が動画で謝罪し、文書でも説明しました。これに対する受け止めと今後のキャスティングへの影響は。
(石川社長)
今回の問題で(ジャニーズ事務所がお詫び動画を)出したのが先週ですから、その後もまだいろんな問題が
出てきているので、まだまだジャニーズ事務所さんの対応を我々としては見守っているというところです。
一般論として言えば、性加害というのは許されるべきものではございませんので、そこについての考え方は、
いささかの変更もありません。
(髙野コンテンツ戦略局長)
弊社内でも音楽番組とか、バラエティー番組について、今回の問題をどう受け止めていくかという議論をしました。
その詳細については控えさせていただきますけども、ジャニーズ事務所さんに所属するタレントの皆さんに
問題があるわけではないと考えますので、必要な番組には今後も出演していただく方針です。
Q:テレビでは様々なジャンルでの番組にジャニーズ所属のタレントさんが出演されているなどもあり、
これまで事務所への忖度などがあったのではという声もありますがどのようにお考えか。
(髙野コンテンツ戦略局長)
今回の件に関わらず、ニュースの報道につきましては事象の重大性や社会的影響力、それに対する取材の
成果などあわせ、放送と配信の枠内で何を報道するか、総合的に判断をしていますので、報道したものが全てとなっています。
(石川社長)
付け加えるとすれば、ジャニーズ所属のタレントさんについて言えば、彼らに何か罪とか問題があるわけではないと思います。
【市川猿之助事件】
Q市川猿之助さんは過去には『開運!なんでも鑑定団』にも出演されたことがありますが、今回の受け止めを。
(石川社長)
私もびっくりしているのですけれども、まず亡くなられたご両親に哀悼の念を表明したいと思います。
市川猿之助さんにつきましては、事態の推移を見守っています。
【何食べseason2】
Q:人気ドラマ『きのう何食べた?season2』の10月クールでの放送が決まったが期待の声を。
(石川社長)
ドラマのseason1も映画も、非常に好評を博し、続編の期待が強かった作品です。
主演のお2人とも非常に忙しい方ですが、今回、season2をこの秋にできることになり、
視聴者の皆さんに喜んでいただけるのではないかと期待しています。
【BSテレビ東京 新実社長】
まずは業績のご報告です。ホールディングスの連結決算の中の一部ではありますが、
22年度の売上高は1.8%減の168億6400万円、営業利益は3.7%増の23億1300万円で減収増益となりました。
営業利益につきましては過去最高となりました。この勢いを今後も続けていければと考えています。
今日は6月に開催するイベントと7月のドラマについてご案内させていただきます。
2018年から毎年2月20日の“猫の日”に「BSキャッ東」と命名して猫関連の特番を編成してきましたが、
これが通年企画に進化しまして、今年はテレビの外に飛び出してリアルイベントを開催することになりました。
以前番組でご一緒した縁があり、今回、ネコリパブリックさんという会社が取り組んでいる保護猫のイベント
「ネコ市ネコ座」を共催する運びとなりました。コロナの影響もあって4年ぶりに復活するイベントとなっています。
「楽しみながら猫助け」というコンセプトで、保護猫と新しい家族が出会えるスペースを設けたり、
猫関連のグッズを展開される方々が一堂に集まって商店街を形成して商品を販売したりします。
収益の一部は保護猫活動を推進する費用に充てていきます。
それからドラマです。2015年1月に放送開始したBSテレ東を代表するオリジナルドラマ
『ワカコ酒』が、Season7に突入します。
「酒飲みの舌」を持った武田梨奈さん演じるOL・村崎ワカコが様々な酒場をさすらい、女ひとり酒を堪能する
ドラマシリーズです。今回は地方ロケを 2カ所で敢行し、兵庫県の回ではワカコが漁港での競りや酒蔵を見学したり、
誕生150周年を迎える千葉県ともタイアップしまして、館山市・南房総市の穏やかな気候を感じながら道の駅でロケを
行い、ご当地グルメを堪能します。4 K制作でお届けしますので、ご期待ください。
Q:新実社長は最後の登壇になるが、この1年を振り返って一言。
(新実社長)
BSの社長を務めまして、地上波以上に、放送の未来というものを真剣に考えさせられました。
民放のBS局は放送収入が売り上げの9割を占め、放送の育成が会社の将来に直結する収益構造です。
放送収入の依存度9割を少しでも減らし、放送外の収入、つまりイベントや配信、さらに企業向けの
マーケティングソリューションの提供といったことも強化していかなければならないということを、
つくづく実感した1年で、その取り組みを始めたところです。
そうした戦略の確立と実行、それから果実の刈り取りを、後任の加増社長に委ねたいと考えています。
1年間本当にありがとうございました。
<出席者>
テレビ東京 代表取締役社長 石川 一郎
BSテレビ東京 代表取締役社長 新実 傑
テレビ東京 取締役 平岡 利介
テレビ東京 コンテンツ戦略局長 髙野 学
テレビ東京 経営企画局長 加藤 仁
テレビ東京 経営企画局次長 兼 広報・IR部長 川口 尚宏