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- 加藤唐九郎作 黄瀬戸茶碗 銘「孔明」
2017年10月3日放送
加藤唐九郎作 黄瀬戸茶碗 銘「孔明」

鑑定依頼人 | 田口高広さん |
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鑑定士 | 中島誠之助 |
ジャンル | 焼き物・茶道具 |
本人評価額 | ¥ 5,000,000 |
エピソード | 土浦市内で歯科医院を開業。骨董が大好きで40畳の待合室には自慢の品を常時40点程展示している。勿論自宅にもコレクションが溢れ返っており、総数はおよそ1000点。お宝は中でも一番の名品と思っているもの。10年程前、友人から「骨董収集家だった父の遺品を買って欲しい」と言われた。その中に今回のお宝があり、以前からその陶芸家の作品を一つは欲しいと思っていたので、実物を見ずに500万円で買った。自分なりに調べたところ、その陶芸家は晩年に4つの名碗を作ったが、3点のみ現存が知られ、1点は長年行方不明とされており、このお宝こそがその名碗かもしれないと分かり、期待している。 |

「孔明」に間違いない。昭和59年にデパートの展示会で発表され、今日まで33年間行方不明だった。桃山時代の黄瀬戸の茶碗はほとんど食器の転用。唐九郎はあえてその茶碗に挑戦して世に発表した。油揚手肌に胆礬の緑と鉄釉の茶色を点々と打って、水墨画を見るような幽玄な雰囲気を漂わせた。そして本来黄瀬戸の持っている端正な姿を失わないようにして、迫力を茶碗の内面に込めた。大変力強さがある。高台の脇に「玄」と書いてある。唐九郎最晩年の銘。おそらく唐九郎陶芸の頂点と言えるもの。名品。
※当番組の鑑定結果は独自の見解に基づいたものです。 ※サイトのデータは、2010年1月放送回からのものです。
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