1994年の『ときめきメモリアル』のブレイク以降、「恋愛シミュレーション」というジャンルが開花。『ときめきメモリアル』はPCエンジン SUPER CD-ROM2向けだったが、時代としてはすでにプレイステーション、セガサターンとCD-ROM標準搭載機が登場する年。ボイス、グラフィックともに大幅に強化され、ゲームの大容量化が標準になったころ。この後押しもあり、女性向け恋愛シミュレーション『アンジェリーク』、成人向けゲームからの移植『同級生』など、多くの恋愛シミュレーションが登場した。『トゥルー・ラブストーリー』はその中の1本で、引っ越しまでの1か月を舞台として、「せつなさ」と「普通っぽさ」を全面に押し出してヒット。単なる育成ゲームではなく(主人公の育成はない)、「下校会話システム」により、お目当てのコと会話をいい感じで会話を盛り上げつつ下校する点が斬新だった。盛り上げすぎると相手が緊張して会話終了、話が盛り上がっていないとそれはそれで終了。劇中の高野と同じく、下校時の会話が当時としては珍しいアニメーションで行なわれる点も眩しかった。