サッカー 日本代表 10月にオランダでアフリカ勢と対戦へ

サッカー

2020.9.12

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南野拓実、長友佑都 写真:JFA/アフロ

 サッカー日本代表が今年初となる国際親善試合を行う。10月中旬にオランダで9日にカメルーン、13日にコートジボワールと対戦すると、日本サッカー協会が発表した。開催地やキックオフ時間など詳細は決定次第発表されるが、新型コロナウィルス感染流行で中断していた代表活動が約10か月ぶりに再開し、年内の代表戦ゼロという事態は回避されることになった。

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日本代表が前回試合を行ったのは昨年12月の韓国でのE-1選手権だが、欧州組を多く含めての対戦となると、昨年11月にアウェイで行ったFIFAワールドカップ2022アジア2次予選のキルギス戦以来。その試合を勝利で終えて2次予選前半戦を4戦全勝とし、今年3月からの後半戦に臨む予定だった。

 ところが、新型コロナウィルス感染症が世界的に流行。FIFA(国際サッカー連盟)は国際マッチデーの試合実施を止め、アジア予選も3月以降中断となった。一旦は、この10月と11月に再開される通達もあったが、その後の感染再拡大で再び来年3月へ見送られ、9月分の国際マッチデーを来年6月に移すなど、スケジュールの再編成が行われていた。

 予選は来年へ見送られたものの、10月11月の国際マッチデーの活動は認められていることから、日本協会では「現場のリクエストもあり、我々としても是非とも使いたい」(反町康治技術委員長)として検討に入り、代表戦の実現へ向けて急ピッチで作業をス進めていた。

 感染状況によっては、代表戦を1試合も実施しないまま2020年を終える可能性もあっただけに、反町委員長は「強化、選手の状態の把握や、チームコンセプトを植え付ける良い機会」と話す。

 対戦相手については、欧州勢はネーションズリーグが開催中のため、決まった活動がない北中米カリブ海地域やアフリカ勢の中から「強豪と試合がしたい」という現場のリクエストを受けてのマッチメイクとなった。カメルーンやコートジボワールは、欧州で活躍する選手も多い。

 海外実施となった背景については、日本では依然として多くの国と渡航制限があり、日本人も帰国後には14日間の自主隔離が必要たため、日本協会では国内での試合開催は「難しい」と判断。

一方で、欧州の中でもオランダはEU圏内の国との移動に制限がなく、EU圏外からの入国者に対しても渡航後14日間の自主隔離を設けていないため、チームは現地で集合後にタイムロスなく活動に入ることができるという。

 とはいえ、感染リスクを避けるために、万全を期すことに変わりはない。今回の2試合を1か所で実施する方向で、両試合とも観客を入れないリモートマッチ形式で行う予定だ。

また、日本から渡航する森保一監督を含めたスタッフ全員は、出国当日に代表チームの拠点である千葉の高円宮記念JFA夢フィールドでスマートアップ法による感染検査を受ける。そこで陰性を確認した上で渡航することなど、さまざまな感染防止対策を導入する。
反町委員長は「しっかり健康と安全を担保しながら活動したい」と話し、「後で振り返って、この活動が有効だったと思えるようにしたい」と述べた。

 遠征に参加する代表メンバーは今後発表されるが、森保監督にとっては通常の選考作業以上に簡単にはいかなさそうだ。

感染拡大で約4カ月の中断があった影響で今季のJリーグが国際マッチデーの期間中にも開催していることや、再入国時の自主隔離など、様々な制限を考慮する必要がある。国内でプレーする選手が選出されれば、今回の国際マッチデー期間(10月5~13日)に加えて14日間、所属チームでの活動から遠ざかることになる。各クラブの判断にもよるが、国内組の選考は現実的とは言い難く、欧州でプレーする選手のみでチームを編成する可能性もある。

なお、11月の国際マッチデー期間中の活動については感染状況を見る必要があり、反町委員長は「活動したいが、どうなるかわからない」と話すにとどめた。

また、現在活動が休止している五輪代表チームについても、今年12月末に例年は5月に開催されているトゥーロン国際大会が予定とされているが、実際に開催されるかは不明だ。反町委員長は、五輪代表候補選手が所属クラブで活躍している現状に触れて、「選手たちはJの中心になっている。招集すると迷惑をかけることにもなる。海外組を含めて、今は所属チームで活動してほしい。五輪のカテゴリーよりも、オールジャパンとして1つのカテゴリーと見ている」と語った。


取材・文:木ノ原句望