浦和レッズ 圧巻の「ホーム」演出!GK西川 感極まり涙

サッカー

2020.7.7


2020 J1リーグ 無観客で再開 写真:森田直樹/アフロスポーツ

 7月4日、J1の試合が再開され、新型コロナウィルス感染拡大の影響で中断していたJリーグですべてのディヴィジョンに試合が戻った。観客不在の「リモートマッチ」による開催で、いつもと勝手が異なる中、サッカーのある生活への模索が続いている。

 観客を入れられない分、各クラブともいかにホームとしての特色を出すかに工夫を重ねている。

 湘南や神戸、先週一足先に再開したJ2の千葉のように試合中にサポーターの声援やチャント、歌を流すクラブや、川崎のように自チームのゴールが決まったときにサポーターの歓声音や歌を流すところもある。

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 スタンドの客席の活用もさまざまだ。川崎や大分、J2の磐田などはサポーターの写真をボードなどに張り付けてシートに置いたり、バックスタンドに大きくメッセージを表示するクラブも少なくない。

ガンバ大阪はWE ARE WITH YOU、横浜FCは ALWAYS WITH FANSと掲げ、清水の場合はコレオグラフィ企画として寄付を募ってチームカラーのビニールでバックスタンドを装飾し、#SPULSEHBDの文字を浮かびあがらせた。

 中でも圧巻だったのは浦和。ホームの埼玉スタジアムの通常のシートは全体にグレーがかったブルーだが、それをバックスタンドだけでなく、約6万3千人収容のスタジアム全体をチームカラーの赤、白、黒のビニール袋約6万枚で染め直した。

Jリーグ王者の横浜F・マリノスを迎えての対戦へ向けて、伝統のコレオグラフィも登場。いつもならホームサポーターが陣取るゴール裏エリアにはJリーグの優勝シャーレにURAWA 2020を加え、逆サイドのゴール裏にはWE STAND BESIDE YOUのメッセージを浮かびあがらせた。

さらに、バックスタンドにはサポーターソングの歌詞を表示。ONE HEART TOGETHERと銘打ったこの試合へ向けたキャンペーンで、サポーターが購入したタオルマフラー5,629枚とフラッグ508本を随所に配備した。これらすべてをクラブスタッフがアカデミースタッフや、後援会、ボランティアの手を借りて6日間かけて完成させたという装飾の徹底ぶりは、圧巻の雰囲気を演出。大声援を送るサポーターは不在ながらも、ホームチームとしてのパワーと思いが色濃く打ち出されていた。

試合を0-0で終え、再三の好セーブを見せたGK西川周作選手も、「一番楽しみにしていた試合。このようなスタジアムの雰囲気を作ってくれて...」とコメントしながら、こみ上げるものに言葉を詰ませ、「ベンチも声をたくさん出していたし、一体感を出して戦えた」と振り返った。


取材・文:木ノ原句望