【皐月賞 見どころ】大本命クロワデュノール 歴史を創る未来のスターホースへ

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2025.4.20

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    クロワデュノール(c)SANKEI

    牡馬クラシック第1弾とされる皐月賞。クラシック三冠の中で最も距離が短いこともあり「最も速い馬が勝つ」と称された一戦だが......今年はある1頭の馬に大きな注目が集まっている。

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    その馬とは、クロワデュノールだ。

    素質馬が多数集まる6月の東京開催の新馬戦を快勝すると、秋にはこれまた出世レースである東京スポーツ杯2歳Sにエントリー。

    プラス24キロと大幅に馬体を増やした上に状態は決して本調子ではないという状況だったが、それでも3番手から流れに乗って突き抜け、上がり最速の脚を叩き出して連勝。何の造作もないように重賞初制覇を達成した。

    そして迎えたのが2歳暮れのGⅠホープフルS。ここでは単勝1.8倍という断トツの人気に応えるように中団から進出すると、最後には2着のジョバンニに2馬身差を付ける完勝を果たして3戦無敗でGⅠタイトルを奪取。

    鞍上の北村友一に「スターホースになってほしい。その可能性がある馬です」とまで言わしめた。

    そんなまばゆい輝きを放つ北十字星という名を授けられた稀代のスターホースの出走もあり、今年の皐月賞は早くも1強ムード。

    皐月賞の前日オッズでもクロワデュノールは単勝1.5倍という断然の人気に支持されている。

    牡馬クラシックと言えば、様々な路線から素質馬が現れ、皐月賞で初対決となることが多いため例年混戦となることが多いだけに、かなり珍しい構図となっている。

    そんな皐月賞の歴史を紐解くと、1番人気馬が単勝1倍台だったというケースは1986年以降、7回ある。

    1992年 ミホノブルボン   単勝1.4倍 1着
    1994年 ナリタブライアン  単勝1.6倍 1着
    1998年 スペシャルウィーク 単勝1.6倍 3着
    2001年 アグネスタキオン  単勝1.3倍 1着
    2005年 ディープインパクト 単勝1.3倍 1着
    2009年 ロジユニヴァース  単勝1.7倍 14着
    2019年 サートゥルナーリア 単勝1.7梅 1着

    ...トータルで[5・0・1・1]という圧倒的な成績。

    後に三冠馬に輝いた2頭をはじめ、敗れた2頭も後にダービーを制するなどの活躍を見せた。皐月賞での単勝1倍台はそれだけで名馬の証、未来への活躍へとつながるパスポートと言えるだろう。

    果たしてレース当日、クロワデュノールはどれほどの指示を集めるのだろうか。勝ち負けはもちろんだが、ここでも注目を集めることは間違いないだろう。

    単勝1倍台の馬がいれば、皐月賞はほぼ決まり――

    だが、7頭中2頭は敗れている。今年の大本命馬クロワデュノールにだって決してスキが無いわけではない。

    わずかにでもそのスキがあれば、ライバルたちは下克上を目指し、皐月賞の冠を奪いに来る。

    打倒・クロワデュノールに燃える出走馬の筆頭格は、エリキングだ。

    2023年のセレクトセールで2憶1000万円という高値で落札されるなど、その生い立ちはクロワデュノールよりもはるかに派手だったエリキング。

    6月の京都開催のデビュー戦で鋭い末脚を見せて快勝すると、続く野路菊Sはわずか5頭立てという珍しいレースになったが、ここでも4番手から流れに乗ると、直線で一気に抜け出して2連勝。

    そのスケール感溢れる勝ちっぷりは早くも話題になるほどだった。

    クロワデュノールが東スポ杯を制した1週後、エリキングは京都2歳Sに出走。

    中団を追走する中でやや手ごたえが怪しくなるというハプニングがあったが、それは一種のご愛敬。直線を向けば豪快に伸びてきて完勝。無傷の3連勝で重賞制覇を果たした。

    これで翌年のクラシックへと弾みを付けたエリキングだったが、レース後に右脚の骨折が判明。一時はクラシック出走を危ぶまれたが、幸い軽傷だったために皐月賞には間に合った。

    京都2歳Sから5カ月の休み明けとなる今回も抜群の状態をキープしている。初対戦となるクロワデュノールとは同じ3戦無敗の実力馬。どちらが先に4勝目をもぎ取るだろうか。

    ホープフルSでクロワデュノールに敗れた馬は皐月賞に6頭エントリーしていて、ホープフルS後のレースを勝利した馬は5頭。

    しかもその内容は若駒S、共同通信杯、弥生賞、スプリングS、そして若葉Sといずれも皐月賞における主要レースばかり。

    これだけでもホープフルSのレベルの高さが浮き彫りになるが......その中でも共同通信杯を制したマスカレードボールに注目したい。

    デビュー戦から無傷の2連勝でアイビーSを制して臨んだホープフルSでは見せ場を作ることもできずに11着に大敗。

    その直後に挑んだのが3歳緒戦となった共同通信杯。リベンジを期す一戦となったが、ここは好位からレースを進めると直線では一瞬気を抜くシーンがあったが、それでも内から迫ってきた馬と馬体を併せると再び闘志を燃やして加速して完勝。

    高い素質を感じさせる走りを見せてくれた。

    2年前に皐月賞を制したソールオリエンスと同じ手塚貴久厩舎に所属し、その素質は先輩以上とも評される実力馬。

    これがラストクロップとなるドゥラメンテ産駒の最後の大物として皐月賞父子制覇を果たしたい。

    絶対王者クロワデュノールが三冠制覇へ歩みはじめるのか、それとも伏兵たちの逆襲があるのか――

    今年の皐月賞は例年とは一味異なる、見ごたえ溢れる一戦となりそうだ。


    ■文/福嶌弘

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    第85回皐月賞(GI)枠順
    2025年4月20日(日)3回中山8日 発走時刻:15時40分

    枠順 馬名(性齢 騎手名)
    1-1 ニシノエージェント(牡3 津村明秀)
    1-2 エリキング(牡3 川田将雅)
    2-3 キングスコール(牡3 藤岡佑介)
    2-4 ジュタ(牡3 坂井瑠星)
    3-5 ジョバンニ(牡3 松山弘平)
    3-6 マスカレードボール(牡3 横山武史)
    4-7 フクノブルーレイク(牡3 松岡正海)
    4-8 ジーティーアダマン(牡3 岩田望来)
    5-9 ピコチャンブラック(牡3 石橋脩)
    5-10 クロワデュノール(牡3 北村友一)
    6-11 ミュージアムマイル(牡3 J.モレイラ)
    6-12 ドラゴンブースト(牡3 丹内祐次)
    7-13 アロヒアリイ(牡3 横山和生)
    7-14 カラマティアノス(牡3 戸崎圭太)
    7-15 ヴィンセンシオ(牡3 C.ルメール)
    8-16 サトノシャイニング(牡3 西村淳也)
    8-17 ファウストラーゼン(牡3 杉原誠人)
    8-18 マジックサンズ(牡3 佐々木大輔)
    ※出馬表・成績・オッズ等は主催者発表のものと照合してください。


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