大谷翔平 先発登板で749日ぶり&ドジャース移籍後初勝利 「不安はあったが、投げていくごとに自信も増している」
2025.8.28
大谷翔平 PHOTO:Getty Images
<8月27日(日本時間28日)ロサンゼルス・ドジャース 対 シンシナティ・レッズ@ドジャー・スタジアム>
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ドジャースの大谷翔平選手(31)が、本拠地で行われたレッズ戦に「1番・投手兼DH」で先発出場した。
投手として復活してから今季ここまで10試合に登板している大谷。前回登板では、ロッキーズ相手に今年最多の5失点で初黒星を喫し、防御率も4.61となっていた。
連勝中のチームの勢いに乗って、復帰後11戦目での待望の初勝利を目指し、先発のマウンドに上がった。
大谷は1回表のマウンドに上がると、レッズ1番フリードルに初球のストレートを狙われ、いきなりレフト前ヒットでランナーを許す。
しかし、その後2番マルテをカーブ、3番デラクルーズをスライダーで二者連続空振り三振。4番O・ヘイズはストレートで外野フライに打ち取り、難なく初回を終えた。
その裏、大谷はベンチに入る間も無くグローブからバッティンググローブに付け替え、そのまま第1打席に入った。
レッズ先発は、今季8勝の左腕ロドロ。大谷は先月に初対戦し、3打数ノーヒットだった相手だ。
大谷は2球目の内角に入った直球をうまく逆方向に打ち返したが、ここは飛距離が足りずレフトフライに倒れる。
2回表のマウンドでは、先頭ラックスからカーブで三振を奪うも、その後二者連続フォアボールでランナー1・2塁とすると、自身のワイルドピッチでさらに走者を進めてしまい、ワンアウト2・3塁のピンチに。
この場面でギアを上げた大谷は、8番K・ヘイズに対して、今日最速の100.3マイル(約161km/h)の直球で空振り三振。9番マクレーンからカーブで三振を奪い、この回スリーアウト全て三振で、ピンチを切り抜ける。
3回表、1番フリードルを内野ゴロに打ち取るも、続く2番マルテに甘くは入ったカットボールを強打されると、これがソロホームランとなって1失点。
それでも後続、3番デラクルーズを見逃し三振、4番O・ヘイズはスイーパーで空振り三振にとってスリーアウト。3回までで7つの三振を奪った。
4回表は、先頭のラックスを再びカーブで空振り三振。後続もカーブとスイーパーで、内野ゴロと内野フライに打ち取り、この日初めて三者凡退でイニングを終える。
4回裏の先頭で回ってきた第2打席は、ロドロの投じた内角のチェンジアップを綺麗に引っ張ってライト前ヒット。ここまでノーヒットだったチームに、先発投手が初安打を生む。
そこからチームに流れが訪れると、3番T.ヘルナンデス、4番パヘス、5番キケの3連続単打で大谷がホームに生還。その後も女房役のラッシングにタイムリーが出て、ドジャースが4対1と逆転に成功した。
5回表、勝利投手の権利がかかるマウンドへあがった大谷は、先頭のK・ヘイズを外角低めのスライダーでサードゴロとすると、続くマクレーンも外角低めスライダーで、今日9個目となる空振り三振。
3人目フリードルもスライダーで内野ゴロに打ち取ると、2イニング連続三者凡退で、怪我から復帰後初めて5回を投げ切り、勝利投手の権利を得る。
5回裏の第3打席は、外角のカーブを引っ掛けてボテボテのショートゴロに打ち取られている。
5回を投げきって87球としていた大谷は、6回表からマウンドをドライヤーに譲って降板。復帰後初勝利の権利を持って、後続ブルペン陣に試合を託す。
7回裏、ノーアウト1塁で迎えた第4打席は、左腕・モルの内角低めのスイーパーを上手く左中間方向へ打ち返すが、レッズの中堅手フリードルのファインプレーに阻まれ、ライナーで凡退。
8回裏、コンフォートがソロホームランで1点を追加すると、その後ツーアウト1塁で5打席目が回ってきた大谷だったが、レッズ5人目・スーターの初球ストレートを捉えるもレフトフライに倒れた。
その後、ドジャースはブルペン陣がそのままレッズ打線を抑え、5対1でレッズをスイープし4連勝。
今日の大谷は復帰後最多の5回を投げきり、9奪三振・2与四球・1失点。
打者としても、逆転のキッカケを作る1安打を放った。
前回登板での黒星からバウンスバックした大谷。2023年8月9日以来となる749日ぶりの勝ち星を手にした。
大谷翔平 試合後コメント
ーードジャースで初勝利、クラブハウスでお祝いは?
いや、いつも通りのお祝いをして、明日オフなので。
みんなもう早く帰って休みましょうということで。
ーー球種の使い方の要因は?
元々決めていたので。
打線の反応がどうのこうのというよりはカーブとスプリットを多めに投げるというのは、あらかじめ決めてはいきました。
ーーイニングが増える中で球種を増やしていくことは戦略的なものなのか?
それもありますし、どちらかというともう今は自分の状態を上げていくという。
イニングを伸ばすのもそうですけど、リハビリ登板の段階からこう少しずつ球種も増やしていったなかで、今日はカーブとスプリットをしっかりと投げきるというのは、自分の中の課題として持ってはいきました。
ーーカーブやスプリットはこれまで意図的に投げていなかったのか、感覚的にしっくりこない部分があったのか?
リハビリの段階としては、まず第一は真っ直ぐ、ファーストボールをしっかりいい球速で投げ切るというのが一番じゃないかなと思っていますし、そういうコミュニケーションをドクターとやってきました。
カーブとスプリットというのは一番最後の段階なので、これがしっかり投げきれれば自分の中で、フルでいけるんじゃないかなという自信がしっかり持てるのかなと思います。
ーーピッチャーとしてはポストシーズンでの活躍をどれくらい見据えているか?
現時点では先発ピッチャーも整っていると思いますし、ブルペンもしっかり充実している状態だとは思うので。
自分の役割としては与えられたイニングをしっかりとまず投げ切って、勝てる確率を少しでも上げること。
少しずつでもイニングを増やすことでそういったブルペンもそうですし、負担というのを少しでも減らしたいなとは思っています。
ーーカーショー投手は18年活躍し続けているが、彼から学ぶことはなにか?
登板日は集中しているところ見ると、この集中力を長い年月続けていくというのはそれだけでも大変なことだと思いますし、その中で素晴らしい成績を残しているというのはそれもう尊敬に値するところ。
本当毎日が見ていて勉強になるところばかりかなと思います。
ーーロバーツ監督は5イニング以上投げさせないと思うと言っていたが、どう考えているか?
今日に関してはちょっと球数も嵩んでいるので、5回投げ切れるかギリギリなところでしたし。
これからのことはまた、今日は5イニング投げきったので、増やすのかどうなのかということは、監督もそうですし、フロントとも話して、ドクターとも話して決めないといけないことかなと思っています。
ーー今日のスプリットの評価は?
ムーブメントは悪くなかったかなとは思いますけど、やっぱりスポット自体が...
まあ全部の球種に言えることですけど、特にスプリットに関してはまだこう、良くはないのかなとは思うので。
投げるスポット、コマンドのところが一番かなと思いますね。
ーー5回の打席を終えた時に、ベンチで感極まった?
感極まるところはないですけど、打席がその後もちろんあるので、そこかなとは。
最後の2打席はいい当たりでしたけど、アプローチ的には悪くなかったのかなとは思ってます。
ーー右肘の怪我からここまでの道のりを、初勝利の今振り返って。
良いプロセスはもちろん踏めてるなとは思うので、正直2回目の手術、まあ1回目もそうでしたけど、どういう風になっていくのかなっていうのはプラン通りに行かないことの方が多いと思うので。
その中で少しでも投げられていることに関しては、結果云々ではなくて、プロセス自体は今のところ良いんじゃないかなと思いますし、体の反応を見て1試合1試合大事に投げていきたいなと思ってます。
ーー今思い出してみて一番しんどかったことは?
どうですかね。
そんなにすごくしんどかったっていうよりかは、元のように投げれるようになるのかなっていう不安みたいなものはありましたけど、投げていくごとに自信も増していってますし。
もちろん今日もそういうプロセスの中のひとつですけど、すごく落ち込むっていうことはなかったですかね。
むしろこうやってドジャースで、ドクターもそうですし、トレーナーの人たちも毎日ケアしてもらって、本当にありがたいなっていうところが一番かなとは思ってます。
ーー2年ぶりの勝ち星に関しては、今までと違った思いはある?
勝ち星は打線との兼ね合いがあるのであまり気にしてもしょうがない部分はあるんですけど、前回、前々回5イニング投げきりたいなっていう中で、なかなか球数も嵩んで、ヒットも打たれて、投げきることができなかったので。
今日改めて、最後5回まで投げきったっていうところが一番いいところかなとは思ってます。
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