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2019.04.19

悲願の世界卓球金メダル狙う日本、平成最後に打倒中国なるか!?


 卓球の世界王者を決める大一番「世界卓球2019ハンガリー(個人戦)」<4月21〜28日/ブダペスト>の開幕が目前に迫った。前回、個人戦が行われた世界卓球2017ドイツでは日本が混合ダブルスで金メダル、女子シングルスで銅メダル、男女ダブルスで銀メダルと銅メダル2個の計5個のメダルを獲得しメダルラッシュに沸いた。あれから2年。今度こそ打倒中国を誓う日本は来夏に迫った東京2020五輪を見据え全種目での金メダル獲りに挑む。

 とりわけ男女シングルスの金メダル獲得は日本の悲願だ。もし達成できれば、男子は1979年平壌大会の小野誠治以来40年ぶり、女子は1969年ミュンヘン大会の大和田敏子以来50年ぶりの一大快挙となる。この偉業をやってのけるのは果たしてどの選手か? 最大の壁となって立ちはだかる中国人選手との対戦成績でいえば、昨年末のグランドファイナル男子シングルス決勝で強敵中国の一角である林高遠を破り優勝した張本智和(木下グループ)と、昨年の対中国戦12勝8敗という結果を残した伊藤美誠(スターツSC)の名前が真っ先に挙がるだろう。

 特に世界の頂点に君臨する中国から「大魔王」と呼ばれ警戒される伊藤は、「中国に研究されることは自分がレベルアップできる一つの方法」と言い放ち、ライバルから授かった大魔王の称号にも自身の名前「美誠」を文字り「美魔王」と改名する余裕ぶりも。もちろん中国は今回も世界卓球2017ドイツ女子シングルスを制した世界女王の丁寧と銅メダルだった劉詩ブン、さらに世界ランク3位の陳夢、同4位の王曼イクらを起用してきており、同7位の伊藤にとっては格上の選手が相手となるが、「負けるイメージはない。中国人選手を倒さないと絶対にメダルには届かない。他の国の選手にも絶対に負けず、中国人選手を倒して金メダルを日本に持ち帰りたい」といたって強気だ。

さらに伊藤は女子ダブルスで早田ひな(日本生命)と、混合ダブルスでは森薗政崇(岡山リベッツ)とのペアで3種目に出場する過密スケジュールだが、「どの種目も金メダルを目指して3冠を取りたい」と目を輝かせる。

 一方、男子シングルスとダブルスの2種目に出場する張本は当初、石川佳純(全農)とのペアで混合ダブルスにもエントリーしていたが、右手薬指の腱鞘炎を理由に吉村真晴(名古屋ダイハツ)と交代した。現在は2種目でのメダル獲得を目指し調整に励んでいるが、とりわけシングルに懸ける思いは強く、「東京2020五輪で金メダルを目指すためにも、シングルスの金メダルを絶対に取りたい」と意気込む。

張本の世界卓球といえば、当時13歳の史上最年少記録でベスト8に食い込んだ世界卓球2017ドイツが印象深い。初対戦となった日本のエース・水谷隼(木下グループ)を2回戦で破り準々決勝に進出。しかし、この大会で銅メダルとなった許キンには敗れ、「最年少記録よりも1枚のメダルが欲しかった」と中学生らしからぬ明言を残した。

そんな2年前を振り返り、「(当時は)金メダルを取ろうなんて思わなかった。今年、金メダルを目指せるようになったのは2年前との違い。挑戦者の気持ちで、でも世界ランク4位として堂々とプレーしたい」と自身の成長と抱負を口にするとともに、高校生になって初めて臨む世界卓球で「ずっと攻めるのではなく、ブッロクしてカウンターを狙っていけるような"大人のプレー"も入れていきたい」とも語っている。

 そんな張本のライバルになるのは世界卓球2017ドイツを制した世界王者の馬龍、世界ランク1位の樊振東、同2位の許キン、同3位の林高遠ら中国勢だが、他にも韓国勢やドイツ、イングランド、スウェーデンといった欧州勢が立ちはだかる。並み居る強敵からマークされる張本が「技術、戦術、メンタル全てにおいて、今までの15年間で一番難しい大会になると思う」と言うように一戦一戦、厳しい勝負が待ち受ける。

 世界卓球2019ハンガリー(個人戦)開幕は21日。日本勢は22日に始まる男女ダブルスおよび混合ダブルスから登場し、男女シングルスは23日に開始される。なお15日に羽田空港を発った日本代表選手団はドイツ・グレンツァオで調整合宿を行い、19日に決戦の地ブダペストに入る。


【男子代表選手】(WR=世界ランク、数字=個人戦出場回数)
シングルス:
張本智和(JOCエリートアカデミー)WR4位 2回目
丹羽孝希(スヴェンソン)WR8位 6回目
水谷隼(木下グループ)WR13位 8回目
吉村和弘(愛知工業大学)WR50位 初出場
森薗政崇(岡山リベッツ)WR45位 3回目

ダブルス:
大島祐哉(木下グループ)WR25位 3回目
木造勇人(愛知工業大学)WR313位 初出場

混合ダブルス:
吉村真晴(名古屋ダイハツ)WR33位 4回目

【女子代表選手】(WR=世界ランク、数字=個人戦出場回数)
シングルス:
石川佳純(全農)WR6位 7回目
伊藤美誠(スターツSC)WR7位 3回目
平野美宇(日本生命)WR9位 3回目
佐藤瞳(ミキハウス)WR13位 2回目
加藤美優(日本ペイントホールディングス) WR22 位 2回目

ダブルス:
橋本帆乃香(ミキハウス)WR26位 初出場
早田ひな(日本生命)WR34位 2回目

【種目別】
男子シングルス:張本、丹羽、水谷、吉村和、森薗
女子シングルス:石川、伊藤、平野、佐藤、加藤
男子ダブルス:張本/木造、森薗/大島
女子ダブルス:伊藤/早田、佐藤/橋本
混合ダブルス:森薗/伊藤、吉村真/石川

(文=高樹ミナ)

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