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2019.08.28

卓球は「やるスポーツ」から「観るスポーツ」へ 松下浩二チェアマンと野島廣司氏が考えるTリーグの挑戦

早田ひな (c)T.LEAGUE


松下浩二チェアマンと株式会社ノジマ代表執行役社長・野島廣司氏が挙げる2019-2020シーズン成功のポイント<後編>

Tリーグで戦う選手を代表し、女子初代年間MVPに輝いた早田ひな(日本生命レッドエルフ)の声を交えながら、Tリーグの発展に全力を挙げる松下浩二チェアマンとそれを支えるタイトルパートナーで、今年創業60周年を迎えた株式会社ノジマ代表執行役社長・野島廣司氏に2019-2020シーズン成功のポイントを聞いた。

前編「Tリーグ・松下浩二チェアマンとノジマ・野島廣司氏が語る 2019-2020シーズンの改革」はこちら<<


■ポイント3:選手の強化にいかに繋げるか

Tリーグで戦う選手たちはどうだろう? 唯一の全戦全勝となる13戦無敗で日本生命レッドエルフを優勝に導き、女子の前期ノジマMVP賞および年間MVP賞に選出された早田ひなはリーグ初年度を振り返り、Tリーグが発足したことの意義をこう話す。

「Tリーグができたことで卓球ファンの皆さんはもちろん、それまであまり卓球に関心のなかった方にも卓球の面白さを知っていただく機会が増えたのが良かったと思います。私をはじめ選手たちも日本のファンの皆さんの前で試合をする機会が増え、たくさんの応援を肌で感じることで、それがとても力になっています」

 Tリーガーの中でも特に早田はTリーグ参戦を通じて実力を上げた選手の筆頭だ。顕著なのがサービス・レシーブからの展開。Tリーグでの試合機会を活用し、サービスとレシーブの種類を増やしたことで、自身の武器である両ハンドのパワードライブを3球目や4球目攻撃に生かせるようになり、戦術の幅が広がって試合の主導権を握れるようになった。この成果は国際卓球連盟主催のITTFワールドツアーでも発揮されている。本人もシーズン中、「Tリーグに出ることで、日頃練習した技術や戦術を実戦でしっかりと使えるようになった」と話していた。

 早田に見られるこうした例は、世界で戦う選手たちが国内にいながら強化に取り組めるという、Tリーグが目指す姿のひとつを体現していると言えるだろう。

「昨シーズンはたくさんの方の応援のおかげで、プレーオフファイナルで優勝することができました。チームの明るさが持ち味なので、そこを生かして2連覇できるように頑張りたいです。そう簡単にはいかないと思いますが、勝つことで自信にも繋がってきますし、また私自身もMVPをいただけると思うので、試合にも自分にもしっかり勝っていきたいです」

 セカンドシーズンの抱負をこう語る早田。ちなみに女子の初代年間ノジマMVP賞で、以前から欲しかったという待望のたこ焼き器を購入したそうだ。

松下浩二チェアマン


■ポイント4:「やるスポーツ」から「観るスポーツ」へ

 卓球ファンには競技経験者が多いが、Tリーグをはじめこれからの卓球はプレーするだけでなく、観ることがきっかけで卓球を好きになったり、実際に競技を始めたりする、いわゆる「『やるスポーツ』から『観るスポーツ』へ」の転換がファンを増やす鍵だと2人のトップは考える。観るといえば、その中心にはテレビ放送やインターネット配信がある。松下チェアマンは言う。

「2005年から世界卓球の中継をテレビ東京さんにしてもらって、もう14年が経ちます。その間に実力もタレント性もある選手が出てきていい成績を挙げ、日本の卓球が盛り上がってきたということに卓球人のひとりとして感謝しかありません。これからもお茶の間の皆さんと選手の距離が縮まるような、例えば選手の普段の姿を放送するなどの番組づくりもしていただけたらと思います」

ノジマ代表執行役社長・野島廣司氏


 一方、野島社長はこうだ。

「卓球の面白さを知るには実際にやる以外に、お茶の間観戦があり、さらに今はeスポーツ(エレクトロニック・スポーツ)のような新たな分野が台頭してきて、スポーツエンターテインメントの可能性が広がりました。それらの相乗効果で卓球人気が上がっていくような仕組みが必要だと思いますので、そこにTリーグが挑戦していってくれると期待しています」


■松下チェアマンに聞く開幕戦の見どころ

 課題もあるが楽しみも尽きないノジマTリーグ2019-2020シーズン。そのスタートを告げる開幕戦の初戦は男子が8月29日に初代王者の木下マイスター東京vs 2位の岡山リベッツ、女子は30日に初代女王の日本生命レッドエルフvs 2位の木下アビエル神奈川が激突する。男子のTT彩たまは30日に琉球アスティーダと対戦。女子のTOP名古屋は木下アビエル神奈川、日本ペイントマレッツは日本生命レッドエルフと31日に初戦を迎える。そこで松下チェアマンに展望を聞いてみた。

「前年度、優勝を争った木下マイスター東京vs岡山リベッツにつきましては、木下マイスター東京は琉球アスティーダから丹羽孝希選手が移籍し、張本智和選手、水谷隼選手とともに日本のトップ3が集まった、すごく強いチーム構成です。一方、岡山リベッツもチームを引っ張る森薗政崇選手、上田仁選手に加え、台湾の林イン儒(リン インジュ)選手が7月のT2ダイヤモンド第1戦で中国の選手を破って優勝するなど非常に伸びていますので、どちらが勝つかわからない試合になると思います」

「女子も前年度の優勝を争った日本生命レッドエルフvs木下アビエル神奈川につきましては、日本生命レッドエルフは早田ひな選手、平野美宇選手という2人の強い選手を中心に、海外の選手も加わると聞いています。木下アビエル神奈川はやはり石川佳純選手が中心となって、伸び盛りの長崎美柚選手、木原美悠選手が強くなってきていますので、この試合もどちらが勝つかわかりません」

前編「Tリーグ・松下浩二チェアマンとノジマ・野島廣司氏が語る 2019-2020シーズンの改革」はこちら<<


左から インタビュアー 植草朋樹、鷲見玲奈(共にテレビ東京アナウンサー)、松下浩二チェアマン、ノジマ・野島廣司氏



卓球Tリーグ開幕戦
2019-2020シーズン開幕戦をBSテレ東で生中継!

◆男子開幕戦
昨年の覇者・木下マイスター東京×岡山リベッツの開幕戦。16歳の怪物張本智和と五輪メダリスト水谷隼率いる王者に死角はあるか
BSテレ東:8月29日(木)17:58~20:55
木下マイスター東京vs岡山リベッツ ※生中継

◆女子開幕戦
昨年の覇者・日本生命レッドエルフ×木下アビエル神奈川の開幕戦。昨季MVP早田ひなと日本のキャプテン石川佳純が火花を散らす
BSテレ東:8月30日(金)18:00~20:48
日本生命レッドエルフvs木下アビエル神奈川 ※生中継

番組HP:https://www.tv-tokyo.co.jp/tabletennis/tleague/

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