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2019.09.18

女子団体決勝 キャプテン石川佳純が見た流れを引き寄せる中国人選手の戦術<卓球 アジア選手権>

アジア選手権2019インドネシア 女子団体表彰式 写真:AP/アフロ

ジョグジャカルタで開催中の「アジア選手権2019インドネシア」でもキャプテンとして日本女子代表チームを引っ張る石川佳純(全農/世界ランク8位)が中国に敗れ銀メダル獲得となった団体戦決勝を振り返った。

「最低限の目標は達成できた」とは言うものの、中国から奪ったゲームは3番手登場の佐藤瞳(ミキハウス/同19位)が孫穎莎(同6位)からかろうじてもぎ取った1ゲームだけ。1番手の平野美宇(日本生命/同9位)が劉詩ブン(同5位)に、2番手の自分も陳夢(同1位)にストレート負けという厳しい現実に肩を落としたのは否めなかった。

陳夢とは今年6月、オーストラリアオープン女子シングルス準々決勝で対戦し、フルゲームの末に勝利していた。中国人選手に勝てない時期が続いた石川だが、この大金星によって自信をつけ、東京2020五輪代表選考レースの後半戦に弾みをつけた。だが、相手は技術、戦術ともに引き出しの多い中国人選手だ。今回のアジア選手権でも陳夢は「前回(自分が)勝っているので同じようにはしてこない」と石川。それは例えばこんな場面に見られた。

第1ゲームを9-11で取られた後の第2ゲーム。今度は石川が10-9でリードしゲームポイントを迎えたが、甘く浮いたレシーブを陳夢に台上で決められ10オールに追いつかれた。この失点が相手に流れを渡すきっかけとなったが、これには陳夢が多用したロングサーブの効果が見受けられた。

石川によれば、「ロングサーブが結構前半にあったので、ちょっと前に入りづらくなっていた」とのこと。第2ゲームの9オールの場面ではフォア前レシーブでポイントを奪ったが、その次は「長いのが来るかなと思って、少しレシーブが甘くなってしまった」と予測を外したことを明かしている。

石川に迷いを生じさせた陳夢のロングサーブはこの日、いつも以上に気配を感じさせず、コーナーぎりぎりに飛び込んできた。しかもスピードがあり、これまでのロングサーブよりも磨きがかかっているように見えた。さらに石川は回転についても言及しており、「前回の対戦では下回転が多く、台上で私が勝っていたんですけど、今回は台上の展開にならないよう上回転系をすごい出されたなという印象」と振り返った。

「2ゲーム目を取れていれば、また少し流れも変わったのかなって。2ゲーム目を取れなくて、すごく残念です」と悔しさをにじませる石川。だが、競り合いでミスが少ないのも、大事なポイントを逃さないのも中国人選手だ。それを踏まえ「自分が先手を取れるよう、もっともっと速い攻めが必要だし、その精度を上げていかないといけない。日本の選手もレベルアップしていると思いますし、もちろん中国もすごく力を入れてきているのはわかっています。それに勝っていくのは今まで以上に大変なことですけど、自信を持っていきたい」と18日から始まる女子シングルスとダブルスには気持ちを切り替えて臨むことを誓っていた。

(文=高樹ミナ)

【アジア選手権】
<女子団体決勝>
日本 0-3 中国
平野美宇 0-3 劉詩ブン
石川佳純 0-3 陳夢
佐藤瞳 1-3 孫穎莎

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