カンブリア宮殿

村上龍×経済人

毎週木曜日1000分 ~1054

テレビ東京系にて放送中

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2018524日 放送

「救急医療」で地域の信頼を勝ち取った 苦境・地方病院の復活劇!

  • 相澤病院 理事長 (あいざわ たかお)

平昌五輪・日本スピードスケート女子で初めての金メダルを獲得した小平奈緒。大学を卒業後、所属先が見つからず困っていた小平選手を"地元の選手として応援したい"と受け入れた病院がある。それこそ、相澤孝夫理事長が率いる長野県松本市にある相澤病院だ。この病院の最大の特徴は「24時間365日、どんな患者でも受け入れる」とした基本理念にある。地元・松本市民は、どんな時でも受け入れてくれる相澤病院を「最後の砦」と呼ぶほど、信頼しているという。実は相澤病院、かつては6年連続の赤字に苦しむ地方病院だった。その赤字病院の改革を断行し 全国の民間病院から注目される病院を作り上げた人物こそ相澤理事長。経営が苦しい地方病院でありながら、一般的には儲からないと言われる「救命救急」に特化させて、地域からの信頼を勝ち取り、地域に必要とされる病院に生れ変わらせた相澤改革の舞台裏に迫る!

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社長の金言

  • 原則と違ったことを続けても 幸せになれない
  • RYU’S EYE

  • 座右の銘

放送内容詳細

24時間 365日、患者を受け入れる仕組みを構築

1日平均100人もの患者が押し寄せる相澤病院の救命救急センター。だが、それに対応するスタッフは、救急医が2人、研修医2名、看護師7人という体制だ。実は、相澤病院には少数精鋭で多くの患者に対応できる仕組みがある。それを実現させているのが、患者の重症度を図る「トリアージ」だ。患者情報を聞き込み、治療の優先度の高い順に「赤」「黄」「緑」に分類。さらに、専門的な治療が必要な患者が来院した場合は、24時間体制で全診療科の医師が駆け付ける。この病院では、救急医は初期診断に徹し、治療は専門医が行うという仕組みを構築することで、「24時間・365日、どんな人でも受け入れる」を実現しているのだ。こうした独自の仕組みを作り上げた相澤病院は、いまや、全国から注目を集め、医療スタッフが不足しがちな地方病院でありながら、勤務希望者が殺到しているという。徹底した「チーム医療」で地域の信頼を勝ち取った相澤病院の驚くべき独自戦略を徹底取材した!

赤字病院から脱却させた相澤改革

24時間365日どんな患者でも受け入れると言うポリシーのもと地域から絶大な信頼を受けている相澤病院だが、1990年代には6年連続の赤字という苦しい状況に追い込まれていた。国の政策で診療報酬が抑制されていく中で、過重労働から看護師が大量に退職。やむなく病棟も閉鎖したことで、収入は激減。6年で累計赤字が17億円にまで膨らんだという。そんな厳しい環境の中で、当時・相澤病院の副院長を務めていた相澤は「仕事に対する職員の意識」の改革に乗り出した。実は、この改革で柱としたものこそ「救命救急に特化する」という戦略だったのだ。一般的に「儲からない」と言われる救命救急。その課題を克服するために相澤は、全国に先駆けて、地域の開業医とのネットワークを作り上げる。さらに、相澤病院で行った診察内容や検査データを開業医がいつでも診ることができる「ドクターネット」を開設することで、地域全体の医療機関で患者をフォローする仕組みを構築したのだ。「救命救急」に特化しても赤字にならない独自の仕組みを作り、業界の常識を打ち破った相澤改革の真相に迫る!

“病気を診るな!人を診ろ!”患者に寄り添う病院づくり

相澤が目指す、もう一つの大きな柱、それが「患者の病気だけを診るのではなく、人という存在を大切にする」という視点だ。それを実現させるために、2016年、急性期を乗り越えた患者を通常の生活に戻すことを目的とした日本初の“退院支援病院”「相澤東病院」を設立。さらに、自宅に戻ってからのフォローもできる「独自の在宅リハビリ」の仕組みも整えた。そして、病院の近くに格安で入居できる「サービス付き高齢者向け住宅」も建設したという。需要を察知して先手を打ってきた相澤が目指す、患者の人生に寄り添う医療とは…その可能性を探る!

ゲストプロフィール

相澤 孝夫

  • 1947年長野県松本市生まれ
  • 1973年東京慈恵会医科大学卒業
    信州大学医学部第二内科に入局
  • 1981年相澤病院 副院長就任
  • 1994年相澤病院 理事長・院長就任

企業プロフィール

  • 創 業:1908年
  • 住 所:長野県松本市本庄2-5-1
  • 職 員(慈泉会総数):1931名(平成29年4月現在)
  • 医業収入:約176億円(平成29年度4月予測)

村上龍の編集後記

「地域に必要とされる存在に」という目的意識の重要性は、一般企業も、医療機関も同じだ。だが相澤先生には、その前提として、まず長野・松本という地域への、無償の愛情がある。小平奈緒選手への支援も、地域への愛情がベースになっている。利益だけを考えていたら、地域は、それを見抜く。経営改革を見事に成功させた先生だが、収録が終わる直前、「実は臨床の現場が懐かしい」とおっしゃったときの笑顔が忘れられない。あの笑顔は経営者のものとは違う気がした。どんなときも患者に尽くすという、臨床医の笑顔だった。

村上龍の編集後記画像

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社長の金言

  • 朝 起きたら 「何をするか」思い描く

    時之栖(ときのすみか) 会長庄司 清和

  • “世の中の便利さ”を 常に考え続ける

    ゼンリン 社長髙山 善司

  • いい会社が 地方を元気にする

    和僑商店ホールディングス 社長葉葺 正幸

  • 楽しむセンスを磨く

    串カツ田中 社長貫 啓二

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