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2026年7月9日 放送
庶民の味方!激安スーパー
オーケー ロープライス戦略
- オーケー 社長 二宮 涼太郎(にのみや りょうたろう)
止まらない物価高―。食品や日用品の値上げが相次ぎ、家計への負担は年々増している。総務省の調査では、2人以上世帯の食費は月平均9万円を超え、この10年で約3割上昇。一方でスーパー業界も、原材料費や物流費、人件費の高騰に直面。「値上げをしなければ利益が出ない」という状況が続いている。そんな中、「高品質・Everyday Low Price」を掲げ、"毎日安い"を徹底することで成長を続けるスーパーがある。首都圏を中心に店舗を広げる「オーケー」だ。顧客満足度調査では15年連続1位、39期連続増収。売上高は7500億円規模にまで拡大している。その原動力は「少しでも安く消費者へ届けたい」という "安さへの執念"。物価高の時代になぜここまで安さを維持できるのか。家計を支えるオーケーの挑戦に迫る。
社長の金言
- 勝つまでやる覚悟Tweet
放送内容詳細
勝つまでやる!オーケー流 “地域最安値”戦略
オーケー最大の特徴が「高品質・Everyday Low Price」を軸にした価格戦略だ。一般的なスーパーのように曜日ごとの特売は行わず、「いつ来ても安い」を追求。その象徴が「競合店対抗値下げ」制度だ。近隣スーパーより価格が高い商品が見つかれば、店長判断で即座に値下げ。「地域最安値」に徹底してこだわっている。また、多くのスーパーがプライベートブランド(PB)を強化する中、オーケーはメーカー品(NB)を厳選して大量仕入れする戦略を取る。さらに、共同でお徳用の「オーケー限定商品」も展開。メーカーとの信頼関係を強固にすることで、安さと品質の両立を可能にしている。コスト削減への工夫は細部にまで及ぶ。飲料はあえて常温販売にし、冷蔵コストを削減。ショッピングカートには100円返却式を導入し、客が自ら所定の位置へ戻すことで、回収・整理の人件費も抑えている。最近では、ナフサショックによるパックやシール不足の際にも、価格を上げずに乗り切るための施策を生み出してきた。“1円でも安く”…オーケーの現場では、日々徹底したコスト削減に取り組み、消費者に寄り添っているのだ。
銀座進出!一等地で挑む“Everyday Low Price”
首都圏を中心に成長してきたオーケーは、2023年、都心の一等地・銀座へ初出店。家賃も人件費も高いエリアだが、価格設定は他店舗と変えない方針を貫いた。狙いはインバウンド客だけではなく、近隣住民やオフィスワーカーの日常利用。飲食店では実現できない低価格の弁当や惣菜を武器に、銀座でも支持を広げている。
大阪、そして京都へ… 拡大を続ける“オーケー旋風”
首都圏で存在感を高めてきたオーケーは、2024年、次なる成長の舞台として関西にも初進出。選んだのは、多数の競合店がひしめく大阪・東大阪市のスーパー激戦区「高井田」だ。価格に厳しい大阪市場への挑戦は大きな注目を集め、開店初日には行列ができるなど話題となった。さらに惣菜コーナーでは、モダン焼きや太巻きなど、地域の食文化に合わせた商品を強化している。2026年5月には、関西6店舗目となる豊中穂積店をオープン。関西での店舗網を着実に広げ、次なる舞台は京都へ…。オーケーの挑戦は、まだ終わらない。
ゲストプロフィール
二宮 涼太郎
- 1974年神奈川県平塚市生まれ
- 1997年東京大学文学部卒業 三菱商事入社 資材本部配属
- 2008年米国子会社 Mitsubishi Cement Corporation出向
- 2015年6月オーケーに出向、経営企画室長
- 2016年1月執行役員30%成長戦略室長 兼 店舗開発本部長
- 2016年5月三菱商事 退社
- 2016年6月オーケー代表取締役社長に就任
企業プロフィール
- 本社:神奈川県横浜市西区みなとみらい6-3-6
- 創業:1958年
- 設立:1967年
- 売上高:7,548億円(2026年3月期)
- 従業員数:20,859名(2026年3月期)
- 店舗数:179店舗(2026年6月末時点)
「Everyday Low Price」今日だけでなく、毎日。安いだけでなく、最安。安いだけでなく、美味。このポリシーを貫くのに、どれだけの試行錯誤が繰り返されてきたのか、考えると気が遠くなる。でも二宮さんのそのどんと構えた姿、紳士的な立ち居振る舞い、穏やかな口調を前にすると、合点がいった。
カートに百円を入れるアイディアも、電気代や容器代の節約も、どれも小さなことだけれど、小さなことこそをコツコツと考え続け、実行し続けることのできる人にしか、大きな城は守れない。そんな心も胃袋も広い社長だからこそ、社員も顧客も、自分の生活を、家計を、委託したいと思えるのだろう。
小さき徳を積み大きき城を成す
金原ひとみ
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