カンブリア宮殿

金原ひとみ×ヒャダイン 経済トークショー人

毎週木曜日1106分 ~1155
テレビ東京系にて放送中

テレ東BIZで配信中

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2010510日 放送

"親方"経営こそ最強!
~経常利益率40%の町工場~

  • エーワン精密 創業者 (うめはら・かつひこ)

日本の町工場が、利益が出るか出ないかであえいでいるなか、ケタ外れの利益を叩き出している町工場がある。山梨県に工場を持つ「エーワン精密」だ。創業以来39年間の経常利益率は、なんと40%!不況下の勝ち組であるユニクロの14.8%(2009年8月期)をも遥かに上回っている。それを一代で築き上げたのが梅原勝彦だ。そんなエーワン精密の工場には、高収益の秘密を探ろうと、日本中から毎週のように同業者が見学に訪れる。
主力商品は『コレットチャック』。工業製品の精密加工を影で支える必需品だ。しかし、エーワン精密にはオンリーワンの技術はない。エリート社員でもない。さらに、創業以来1度も値下げをしておらず安さで勝負もしていない。一見どこにでもあるような町工場が、なぜこれほどの利益を上げられるのか!? 創業者の梅原が高収益の秘密を全て明かす!

社長の金言

  • 定年まで覚悟して雇う
  • 会社の健康状態を知れ
  • RYU’S EYE

    RYU’S EYE
  • 座右の銘

    座右の銘

放送内容詳細

高収益の秘密(1) 価格を死守する「短納期」

エーワン精密は、ある強みによって適正価格を死守し、利益を上げている。それは、圧倒的な「短納期」だ。他社が注文から発送まで1週間かかるのに対し、エーワンでは当日受けた仕事の7割はその日のうちに発送する。製造業において、客のニーズは「良い品を、安く、早く」が基本。「良い品」なのは当たり前、「安く」では利益を取れない。そこで梅原は「早く」で他社との差別化を図った。工場の中には、「短納期」を実現する様々な工夫が凝らされている。

高収益の秘密(2) 数字の“裏”を読む

梅原は出社するとすぐ、前日の売り上げ日報をチェックする。そこで特に重視するのは、「赤字伝票」。梅原は赤字伝票を見つけるや否や、すぐに担当者に連絡をとって赤字となった原因を突き止め、再発防止対策を取る。売り上げ金額を確認するだけでは意味はない。その数字の“裏”から利益を阻害要因が読み取れるのだという。

高収益の秘密(3) “親子の絆”が会社を強くする

梅原の経営理念は「経営者と社員は“親子”」。社員は自分の子供同様に一生面倒を見る。だから終身雇用は当たり前。給料は先々の計画が立てやすいように年功序列。その安心感もあって、実に社員の9割が一戸建て住宅を所有している。梅原は定年までにローンが払い終わる給料を支給するということをポリシーにしている。「やる気は、安心して働ける環境があって初めて湧き出るもの」と語る、梅原。“親子”にこだわる原点は、自らの丁稚奉公での経験にあった・・・

ゲストプロフィール

梅原 勝彦

  • 1939年東京都生まれ
  • 1970年エーワン精密創業
  • 2003年ジャスダック上場
  • 2007年「第9回企業家賞 納品スピード革命賞」を受賞

企業プロフィール

  • 本社:東京都府中市
  • 工場:山梨県韮崎市
  • 事業内容:コレットチャックの製造(国内シェア約60%)
    ※コレットチャック・・・工業製品の部品作りにおいて、加工物を固定する工具。
  • 従業員数:110人
  • 業績:年商21億円、経常利益8億円(2008年)年商14億円、経常利益3.4億円(2009年)

村上龍の編集後記

梅原さんはシャイな人だった。どこも真似できない経営をやっているのに、特別なことは何もないと笑う。だがその笑顔の背後に、中小零細を軽視する国家と大手への闘争心が燃えていた。太古の昔、淘汰され滅亡する恐竜を尻目に堂々と生き延びた小さな哺乳類のように、梅原さんとエーワンはこれからも勝ち続けるだろう。

村上龍の編集後記画像

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