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2010年12月2日 放送
激化する"270円居酒屋"戦争を
驚異の業績で勝抜く!
社長の金言
- “歩き続ける”と見えてくるTweet
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RYU’S EYE
座右の銘
放送内容詳細
死闘!“270円居酒屋戦争”の覇者 驚異の出店戦略
居酒屋・ビアホールの市場規模が、ピーク時の3分の2にまで減る中、各社が死にものぐるいの戦いを繰り広げている。それが、この1年で急速に広がった「格安、全品均一居酒屋」だ。今年8月には「安さに興味はない」と言っていたワタミまでもが「仰天酒場 和っしょい2」をオープンさせる状況に。 その中で圧倒的な強さを見せるのが、三光マーケティングフーズ。「東方見聞録」や「月の雫」などのブランドを展開、今年は売上げ260億円と過去最高を更新した。実はこの激安均一戦争を仕掛けた男こそ平林。その出店戦略は主要駅の周辺への極端な集中出店。その数、新宿駅周辺だけで35店舗(客席数6000席)。集中出店だからこそ出来る効率化と、店舗同士の客の融通などで、他のチェーンを圧倒するのだ。
そこまでやるか!「270円で大満足」執念のカラクリ
三光MFが後発の270円均一を圧倒し続けるのは、そのボリューム。270円とは到底思えない焼き鳥に唐揚げ等々、様々なメニュー。しかもその贅沢な激安メニューからもたらされる利益率、なんと10%! その裏には、居酒屋の常識を覆す効率化が…。 (1)本社はなんと地下(B1とB2)。家賃は坪当たり周辺の9分の1。 (2)外人でもすぐに働けるタッチパネル。接客なし、計算なし。人件費激減。 (3)居酒屋の常識を破った“仕込みレス”(Sキッチンを否定し、業者が納品) (4)素人でも直ぐ厨房が出来る超簡単厨房(串焼きロボ、ジェットオーブン…) (5)ユニフォームは自分で購入、自分で洗濯(1億円削減。大事にするように) (6)バイトの労働時間は4時間半(忙しい時にしか店員を増やさない) (7)発注作業は、店長がしなければ本社もしない。タッチパネルから業者に飛ぶ! ・・・これらの徹底的なローコストオペレーションで余った資金を、激安メニューの充実につぎ込み続ける。これこそ平林が270円戦争で勝ち続ける秘密だ。
大手に挑んだ顧客主義…“激安”が居酒屋を産業にする!
半年もたたないうちに一気に63店を均一居酒屋へと業態転換した平林。しかし実はこの決断、長年の準備の成果だった。平林の居酒屋人生は、大手の中で生き残る為の“顧客主義”追求の歴史だ。 乾物屋の息子として生まれた平林は75年、神田のガード下に妻と共に飲食店「三光亭」を開き仕掛けたのが、当時増えつつあった吉野家をライバルと据えた280円の牛丼。 その実現の為、様々な効率化を進め成功。そして80年代に入ると、相席が当り前だった居酒屋の常識を破った個室の居酒屋「東方見聞録」で大手に迫る急成長を遂げる。「大手にない魅力はなにか…」その問いを追求し続けた結果が、2000年に入り密かに進めてきた激安戦略への備えだった。 平林曰く「居酒屋は産業化されていない20世紀の古いビジネスモデルが今もまかり取っている…近所のスーパーで200円のビールが、飲食店で飲むと500円。今までの価格設定は、売る側の身勝手にすぎない。 居酒屋を水商売ではなく“産業化”するためには、客目線で価格破壊をしなきゃいけない」・・・そして平林は「居酒屋の産業化」を進めるべく、今日も動き続ける。現在取り組むのは、コンビニなどの弁当を膨大に作り続けている裏方企業のラインを三光が借り受け、今までにない大規模な完成メニューの納品を実現すること。さらに、平林の蓄積が生んだ大手に真似できない顧客主義が、渋谷にオープンした24時間居酒屋だ。“仕込みレス”だからこそ出来る24時間途切れのない営業で提供するのは、コーヒーランチに、ドリンクバーに、サラダバー。居酒屋の閑散時にファミレスのように客が利用できる店を目指した。
ゲストプロフィール
平林 実
- 1949年生まれ、法政大学卒業
- 1975年神田のガード下に定食屋「三光亭」を創業
- 1977年「三光フーズ」設立
- 1984年渋谷に居酒屋を出店
- 1998年個室居酒屋「東方見聞録」を大ヒットさせる
- 2009年既存の不振店を均一店に業態転換
企業プロフィール
- 1977年:三光フーズ 設立
- 1984年:居酒屋1号店「だいこんの花」
- 2001年:三光マーケティングフーズに社名変更
- 2003年:ジャスダック上場
- 2004年:東証二部上場
- 2009年5月:「全品300円 金の蔵Jr.」を皮切りに低価格均一の戦略開始
- 現在150店舗以上展開、年商262億円
世間からケチだと言われる、そんなのはどうでもいいことだと、平林氏は明言した。客の満足が最優先で、そのために効率化を図り、居酒屋を産業化したい、そう言い切った。夢とか情熱という情緒的な言葉は一切なく、どこまでもクールで、そしてシャイだった。この人は成功し続けるだろう、そう思った。慢心とは無縁の経営哲学の持ち主だからだ。

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