カンブリア宮殿

金原ひとみ×ヒャダイン 経済トークショー人

毎週木曜日1106分 ~1155
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20101223日 放送

村上龍×世界最大市場
中国自動車革命の旗手

  • 吉利自動車 副総裁

今年、中国のGDPは日本を追い抜き世界二位になる。世界同時不況をものともしない経済成長で、去年、自動車の販売や生産でも、世界一となった。
中国では、国内に技術を蓄積する政策のために、外資と国の合資会社が原則になっている。
その中国で、いま、世界の注目を集める「民営」自動車メーカーがある。浙江吉利控股集団、ジーリー自動車だ。1986年に冷蔵庫メーカーとして設立。創業者の李書福は、1997年に「庶民が買える中国製の車をつくる」と宣言。98年から乗用車の量産を始めた。5万元(約65万円)以下の激安小型車で、中国の自動車市場に価格破壊を巻き起こした。そして、自動車事業に参入してわずか12年でボルボを買収した。
その吉利の急成長をけん引するのが、副総裁の趙福全。広島大学で機械工学を学んだ開発者で、ダイムラー・クライスラーでも技術総監の要職を務めた。2006年に李書福にヘッドハンティングされ、吉利の自動車開発の総責任者に就任した。
2009年、吉利の年間販売台数は30万台強だが、吉利は世界ブランドとして勝ち残るために、2015年に200万台という販売目標を掲げる。目標を実現するために、新車種を一気に開発し、吉利のイメージを「激安」から「品質」へと転換させることが、趙福全の使命だ。
趙福全はまず、安いが品質も悪い既存車種を、廃番にした。そして2015年までに、新たに30車種を開発する計画をぶち上げた。
そして、わずか5万元(約65万円)ながら安全性に優れる「PANDA」を大ヒットさせる。
自主開発能力を強化する為、人材戦略も強化する。吉利は、中国に、大学3校と、専門学校1校を設立。国外で活躍している優秀な人材を次々と呼び戻した。さらに、現役を退いていたシニアを中心に、日本など海外から優秀なエンジニアのヘッドハンティングを進めている。
国の支援も受けず、外資系とも協力せず、独立系の民営自動車メーカー、吉利が、急速な成長を実現したのはなぜか?ボルボを手に入れた吉利が描く、世界戦略とは?
世界最大市場、中国を村上龍が緊急取材。中国車・自主ブランドの旗手を、村上龍が斬る。

社長の金言

  • 希望は自ら造れ!
  • RYU’S EYE

    RYU’S EYE
  • 座右の銘

    座右の銘

村上龍の編集後記

吉利の研究所は若々しさにあふれていた。誰もが黙々と働き、猛烈に勉強する。若いというのはすばらしい、徹夜ができますからね、趙さんは笑いながらそう言った。日本語で話せたせいもあって外国人という感じがしなかった。自分のことを、素直に、アジア人なのだと思えた。吉利は、100%民営企業で共産党政府の紐付きではない。経済の世界では、わたしたちはすでに同じく「アジアの民」なのだ。

村上龍の編集後記画像

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