カンブリア宮殿

村上龍×経済人

毎週木曜日1000分 ~1054

テレビ東京系にて放送中

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201487日 放送

進化が"止まらない"!
知られざる駐車場ビジネス

  • パーク24 社長 (にしかわ こういち)

黄色い看板でおなじみのコインパーキング「タイムズ」。現在、全国46都道府県に約1万4000か所を展開する。その「タイムズ」を運営するのが「パーク24」。業界のパイオニアであり、最大手の企業だ。その最大の武器は、自社で開発した「TONIC(トニック)」というシステム。全国の駐車場と本社をオンラインで結び、リアルタイムで管理するほか、稼働状況や売り上げの推移がわかるという優れもの。営業部隊は、駐車場の需要を予測しながら"売れる駐車場"を作り続けている。会社を率いるのは、2代目社長の西川光一。TONICはその西川が営業本部長時代に導入したものだ。社長になった今、駐車場ビジネスにとどまらず「カーシェアリング」など、様々なサービスに取り組んでいる。先代から受け継いだ事業を成長させつつ、時代にあわせた新サービスを次々と打ち出す、その挑戦を追う。

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社長の金言

  • “当たり前”の中にある “不便”を見抜け!
  • RYU’S EYE

  • 座右の銘

放送内容詳細

不動産屋より詳しくなれ!驚くべき駐車場開発術

パーク24は、多い月で300ヶ所のタイムズを誕生させている。その開発を任されているのは、全国に350人以上いる営業部隊。担当地区を自分の足でくまなく回り、「その街の不動産屋より詳しくなる!」をモットーに日々、新物件を探している。例えば、街で「閉店した店」を見つけると、すぐさま登記簿を取り寄せオーナーに交渉。さらに、人気の飲食店の周辺や工事関係者が多く集まる工事現場の周辺など、人が集まる“目的地”をくまなく探す。 タイムズは、そうした目的地から半径200m以内に、小型駐車場を点在させ、需要を掘り起こしている。 運営方法は、オーナーから土地を借り、毎月、一定の賃料を支払うというもの。解体・舗装代以外の工事費、管理費などはすべて同社で負担するため、オーナー側のリスクは少ない。逆にタイムズ側は、毎月、安定した収入を上げることが必須のため、既存の駐車場の料金の見直しやレイアウトの変更などの改善に余念がない。よく見かけるが、 よく知らない、駐車場ビジネスの裏側を明らかにする。

最大の秘密兵器!自前のITシステム秘話

1971年、創業者、現社長の父・西川清は、駐車禁止の看板を販売する「ニシカワ商会」を立ち上げた。当時、 日本は高度経済成長期、違法駐車が社会問題化していたのだ。清の読みはあたり、看板の注文は殺到。その後、街で見つけた自動式の車止め「パークロック」の代理店販売で会社を急成長させる。そして、そのパークロックを使い、1991年に誕生させたのが、日本初「無人時間貸し駐車場」。その後タイムズに名称を変え、全国に拡大した。その後、現社長の西川が入社。営業本部長となった2000年頃には、3000ヶ所以上に拡大していた。しかし当時、西川は危機感を感じていたという。実際に現場に行かないと、駐車場がきちんと稼働しているか分からないのだ。故障は、お客のクレームで初めて分かり、売り上げも集金をしないと分からない…。 そんな状態に西川は、40億円をかけて自前のITシステムの導入を提案。しかし、先代社長からは猛反対をうける。当時の会社全体の利益は約20億円。会社が傾きかねない投資額だったのだ。しかし、何度も必要性を訴える西川の熱意が認められ導入が決定。そして3年後、TONICが誕生。今では、車1台ごとの売り上げまで把握できるようになっておりそれを参考にレイアウト変更などの“テコ入れ”を実施。西川の読みは当たり“売れる”駐車場に欠かせない秘密兵器となっている。

クルマと駐車場の新しい使い方 「カーシェアリング」

駐車場ビジネスの枠を超え、パーク24が今、最も力を入れているのが、「カーシェアリング」だ。カーシェアリングはクルマを複数の人間でシェアするいわば会員制のレンタカー。パーク24は全国に駐車場を持っている強みを生かし、現在5500カ所のタイムズにカーシェア専用車を置く。タイムズの3カ所に1カ所は置いてある計算だ。小型車だけでなくファミリーカーや外車に至るまで約30車種、合計9000台以上を揃える。参入からわずか5年で会員は36万人。後発ながら業界のトップに立った。買い物や送り迎えなどの用途で、主婦を中心に人気だったカーシェアだが、最近では、車が欲しくても経済的に厳しい若者の需要も確実に取り込んでいる。「一番の優位性は、 14000ヶ所の駐車場を既に持っていることだ。簡単、便利、使いたい時に使える。コンビニを使う感覚で使ってほしい。」と西川は言う。進化する新しいクルマと駐車場の使い方を紹介。

ゲストプロフィール

西川 光一

  • 1964年東京に生まれる
  • 1989年アマダ入社
  • 1993年パーク24に入社
  • 1997年営業本部長兼戦略企画室長
  • 2004年代表取締役社長に就任

企業プロフィール

  • パーク24
  • 創業:1971年
  • 本社: 東京都千代田区有楽町2-7-1
  • 売上高:1554億(2013年10月期)
  • 従業員数:結従業員数:1,973人(2014.04.30現在)
  • 事業内容:駐車場開発、運営

村上龍の編集後記

成功している企業は、大きく分けて二つのタイプがある。単にユニークな商品・サービスを提供する、それと、イノベーションを起こす、その二つだ。パーク24は、駐車場経営という昔ながらの商売を革命的に進化させ、都市のライフスタイルを変えた。まさしく正真正銘のイノベーション企業であり、しかもシリコ ンバレーの受け売りでもない。創業者が、パークロックというシステムを発見し、不動産には素人だった社員たちを最強の営業部隊に変え、そして息子の西川光一氏が、IT化、ネットワーク化を果たした。「いい駐車場を作ると人が集まって街ができる」という創業者の理念を、二代目が最新技術を駆使して実現していく。こんな理想的なバトンタッチを、わたしは見たことがない。

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社長の金言

  • 最大の強みは心が軽くなる空気感

    コメダホールディングス 社長臼井 興胤

  • 本気じゃないと 成功しない

    キリンホールディングス 社長磯崎 功典

  • “他人の人にはできない” そこに価値がある

    神戸物産 社長沼田 博和

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ご注意下さい

最近、「カンブリア宮殿」に出演できると持ちかけて、多額の金銭を要求する業者があるとの情報が寄せられました。
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