カンブリア宮殿

村上龍×経済人

毎週木曜日1000分 ~1054

テレビ東京系にて放送中

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20141113日 放送

"ミドリムシ"ビジネス増殖中!
食品から燃料まで...壮大な夢に挑む34歳

  • ユーグレナ社長 (いずも みつる)

イトーヨーカ堂、ファミリーマート、ANA、いすゞ自動車...。様々な業界の大手がこぞって注目する"新素材"がある。学名「ユーグレナ」、一般的な呼び名は「ミドリムシ」だ。「夢の食材」でもあり「燃料」にもなり、「環境問題」にも寄与する...。まさに人類の様々な問題を解決しうる可能性を秘めているという。そんなミドリムシの大量培養を、人類史上初めて実現したのが創業10年足らずのベンチャー「ユーグレナ」。わずか0.05ミリの小さな生物で、世界を変える。34歳の若き経営者の挑戦に迫る。

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社長の金言

  • くだらないものはこの世に1つもない
  • RYU’S EYE

    RYU’S EYE
  • 座右の銘

    座右の銘

放送内容詳細

大増殖中!「ミドリムシ」ビジネス 仕掛けるのは34歳の若き起業家

誰もが一度は聞いたことがある「ミドリムシ」。実は虫ではなく藻の一種だ。光合成ができるという「植物」の要素と、自分で動ける「動物」の要素を併せ持つ珍しい生物。しかも、59種類の栄養素を持つ。このミドリムシが今、ものすごい勢いで世の中に広がっている。豊富な栄養素に目をつけ、イトーヨーカ堂などがミドリムシ入りの食品を全国展開。さらに、いすゞ自動車はミドリムシから採った「油」をバスの燃料として使う実験を始めた。そして、火力発電所ではミドリムシが光合成でCO2を吸収するという試みも…。「栄養」から「エネルギー」、「環境」まで、人類の問題を幅広く解決する可能性を秘めたミドリムシ。それを生産するのは、2005年に創業したばかりの東大発ベンチャー企業、ユーグレナだ。この会社が、人類史上初めてミドリムシの「大量培養」に成功し、ビジネスとして成立させた。率いるのは出雲充34歳。「ミドリムシを世界に広める」と意気込む若き経営者の、壮大な構想とは…。

ミドリムシが切り拓く未来

創業者・出雲の原点は発展途上国のバングラデシュ。大学時代に訪ねた際、貧困層の多くがコメか豆しか食べず、栄養失調に陥っている実態を目の当たりにする。「“魔法の食糧”はないか」と探す中、文系から農学部に転部までして出会ったのが、ミドリムシ。だがその大量培養は至難の技だった。かつて、国家プロジェクトとして多くの研究者が取り組んだが誰も実現できなかったのだ。出雲は全国に散らばる「元・研究者」たちに頭を下げ、過去の研究成果を聞き取った。その中で見つけ出した理論を元に、ついに大量培養に成功…。ただ、それで研究は終わったわけではない。地球上には100種類ものミドリムシが存在し、それぞれ「油分が多い=燃料向け」、「タンパク質が多い=食品向け」など、異なる特性を持つ。出雲の大学時代からの「相棒」で開発担当取締役、鈴木健吾はどこにでも容器を持ち歩き、「水辺」を見つけるたびに新たなミドリムシを採取する。地道に足で稼ぐ「ユーグレナ流」が、ミドリムシの新たな可能性を切り開こうとしている。

出雲、「原点」バングラデシュへ。そこで実現しつつある「学生時代の目標」

バングラデシュの貧困地域にある小学校。給食がないこの学校で、子供らに、ユーグレナのミドリムシクッキーが1食分ずつ配られている。実はこれ、ユーグレナが今春から取り組む「自社製品が1つ売れたら1食分を子供に寄付する」プロジェクト。現在2500人の子供らが恩恵にあずかっているが、出雲は「100万人まで歯を食いしばって頑張る」と宣言する。究極の目標は、やがてこのクッキーが他の貧困国にも普及し、世界から飢餓をなくすこと。出雲の全ての原点・バングラデシュで、夢は少しずつ形になり始めている。

ゲストプロフィール

出雲 充

  • ユーグレナ社長 出雲 充(いずも みつる)
  • 1980年生まれ。東京大学入学後、文系から農学部に転部。
  • 在学中に「ミドリムシ」の研究を進めるも、大量培養の目途が立たず。
  • 2002年、東京三菱銀行へ就職。翌年、一念発起して退職し、研究再開。
  • 2005年8月、ユーグレナ設立。その後世界で初めて大量培養に成功。
  • 2012年、東証マザーズ上場。
  • ダボス会議「ヤンググローバルリーダーズ」選出。

企業プロフィール

  • 2005年創業
  • 売上高:約21億円(4年で10倍)純利益:約5億円
  • 出資を受けた企業:伊藤忠、日立、ANA、電通、清水建設、JX日鉱日石エネルギー等
  • 事業内容:ミドリムシの開発、大量生産、関連商品の企画

村上龍の編集後記

「ミジンコとかもミドリムシを食べるんですか」と出雲さんに聞くと「ミジンコは悪いやつです。全部食べちゃいます」と、まるで子どもを守る親のような、真剣な表情で答えた。ミドリムシへの愛を感じた。画期的なことを成し遂げる人は、お互いに引き寄せられるように、重要なパートナーと、必ずどこかで巡り会う。出雲さんの場合、開発者の鈴木健吾氏との出会いは、決定的だった。なぜ、そんな出会いが生まれるのか、わからない。ただ、それは大昔からの不変の真実で、人類はそうやって生き延びてきたのだと、可愛いミドリムシをイメージしな がら、そんなことを思った。

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社長の金言

  • 他にない独自性が 新たなファンを増やす

    ファイントラック 社長金山 洋太郎

  • 永続に必要なのは 規模ではなく“苦労人”

    ヤタローグループ 代表中村 伸宏

  • 「志」を忘れると 崩壊のリスクは高まる

    テルモ 社長佐藤 慎次郎

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