カンブリア宮殿

金原ひとみ×ヒャダイン 経済トークショー人

毎週木曜日1106分 ~1155
テレビ東京系にて放送中

テレ東BIZで配信中

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2015827日 放送

創業450年!眠ることなく"眠り"を極める超老舗企業

  • 西川産業 代表取締役社長 (にしかわ やすゆき)

創業は実に戦国時代!450年の歴史を持つ寝具メーカー「西川産業」。蚊帳に始まりふとんや枕など、一貫して"眠り"に関わる商品を開発・販売し続けてきた。そんな老舗企業を率いるのが、西川八一行47歳。婿養子で元銀行員という異色の経歴だ。そんな西川は、超老舗企業に新しい風を吹き込んでいる。商品開発だけでなく、販売方法や店づくりに至るまで、その大改革は徐々に実を結び始めている。若き社長のもと、眠ることなく進化し続ける、"古くて新しい"企業の今を追う。

社長の金言

  • 時代に合わせた取捨選択が
    新たな伝統をつくる
  • RYU’S EYE

  • 座右の銘

放送内容詳細

戦国の世から平成へ…歴史を継ぐ男の大改革

1566年に創業した老舗寝具メーカー西川産業。戦国時代、初代の西川仁右衛門が、近江で「蚊帳」の行商を始めたのが始まりだ。江戸時代に入り、2代目の甚五郎が、これまでの常識を破って蚊帳に色を付け「近江蚊帳」として発売するとデザイン性が評判を呼び大ヒット商品となった。明治に入ると、西川産業は、それまで家庭で作るのが当たり前だった「ふとん」を、日本で初めて商品化。さらに、日本初の「日本睡眠科学研究所」を作り、「睡眠」そのものを科学的に分析し、「質の良い眠り」を研究している。この老舗を率いるのは元銀行員という異色の経歴を持つ西川八一行47歳。婿養子として西川家に入り西川産業入社後、38歳の若さで社長に就任した。そんな西川は新しい戦略を次々と打ち出している。西川の発案で開発したマットレス「AiR」(エアー)」は、今までにない斬新な色遣いが、幅広い層の心を掴み、累計35万本を売る大ヒット商品となった。さらに、これまで縁遠かった若い女性を取り込むため、カフェの様な店作りでオーダーメード枕が作れる店も出店。老舗企業に新しい風を吹き込んでいる。

老舗の全てを変えた…高級マットレス「AiR」開発

今、寝具の世界で売れに売れているのが高機能マットレス。西川産業は、八一行自身が開発の音頭をとったマットレス「AiR」シリーズで勝負している。表面の1860個の点が体圧を分散することで、バランス良く身体を支える構造。西川は、特にマットレスの「色」にこだわった。実はすんなり商品化できた訳ではない。西川が社長に就任した当時は、婚礼布団などが激減し、売り上げはピーク時の半分まで落ちこんでいた。さらに購買層は、年齢の高い人がほとんど。どうやって幅広い層に売り込めばいいのか・・・。そんな時、西川が趣味のマラソンをしていると、ふと前を走るランナーのカラフルな靴底に目が止まった。「自分からは見えない靴底にカラフルな色がついている。寝具も派手な色をつければ、若者にも受けるのではないか」。しかし、西川が開発部に提案すると…「それまでのふとんの常識にはない」「新しいことに挑戦する必要がない」と猛反対を受ける。それでも西川は、断行する。その心に強くあったのは、2代目が単色の蚊帳に色付けして大ヒット商品となったあの「近江蚊帳」。「昔から西川は、挑戦の連続だった。それがいつの間にか保守的になっていた。そこを元に戻したかった」と当時を振り返る。1年かけて社員を説得し、AiRを販売。斬新な色使いと機能にこだわったマットレスAiRは大人気となり、今や看板商品に成長している。

眠れる町のふとん屋さんを「眠りの相談所」に

町によくある昔ながらのふとん店。しかし、大型スーパーなどでも寝具を扱う時代になり大苦戦。ピーク時と比べると8割も減ったというデータもある。そんな中、西川は5年前から全国にあるチェーン店の改革に乗り出している。地域の住民が慣れ親しんだふとん屋さんを、地域の「眠りの相談所」として生かそうとしているのだ。各店舗のスタッフに、眠りに関する社内資格を取ってもらい客の眠りに関する相談に乗ろうというもの。ただ商品を売るだけでなく、客との接点を増やすことが狙いだ。西川の調査によると、客の65%は眠りに関して不満を感じているという。この取り組みで、年間売り上げが2億円に達したふとん店もある。西川は、「眠りの相談所」を将来的に1000店まで増やす計画だ。「人生の3分の1は寝ている。いかに有意義なものにするか。挑戦を続けていきたい」。商品から店づくりに至るまで、老舗企業の改革は今日も続いている。

ゲストプロフィール

西川 八一行

  • 1967年東京都出身。
  • 1990年早稲田大学法学部卒業後、住友銀行入行
  • 1995年西川産業入社
  • 1996年取締役に就任
  • 2006年代表取締役社長に就任

企業プロフィール

  • 創業  :1566年(室町時代永禄9年)
  • 本社  :東京都中央区日本橋富沢町8-8
  • 売上高 :約 344億(2015年1月期)
  • 従業員数:995人
  • 事業内容:寝具、寝装品、インテリア用品等の製造卸売業

村上龍の編集後記

「創業449年」には、本当にびっくりした。先進的な寝具メーカーというイメージがあったからだ。「伝統とは、革新を続けていった結果、たまたま振り返ったときにつながって見えているもの」これほど核心を突いた言葉はない。ところで、わたしは、早起きせずに済む、という理由で作家になった。よく寝る人=怠け者、という図式は正しくないと言いたい。今、多くの人が「よい睡眠」を欲するのは、大半の国民が寝る間を惜しんで働く時代が終わり、日本が豊かになった証しでもある。西川の「伝統と革新」は、これからさらに飛躍するだろう。

村上龍の編集後記画像

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