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2016年5月5日 放送
湘南の海をそのまま見せる!
また行きたくなる感動の水族館
- 江ノ島マリンコーポレーション 代表取締役社長 堀 一久(ほり かずひさ)
湘南にある人気スポットが「新江ノ島水族館」(通称「えのすい」)だ。日本には120の水族館があり、大きな水槽で体長10メートルのジンベイザメなどを展示する水族館が人気を集める中、水槽が小さく地味な魚が多い「えのすい」に、なんと全国4位の年170万人もの客が訪れる。目の前の湘南の海を徹底的に再現して見せるのが「えのすい」。イワシやシラス、クラゲ・・一見地味な魚を光り輝く宝に変える感動の水族館に迫る。
社長の金言
- 勇気と裏付けのある根拠が
チャレンジを可能にするTweet
-
RYU’S EYE
座右の銘
放送内容詳細
豊かな湘南の海を再現
湘南の海=相模湾は、岩場から深海まで起伏に富み、外洋の暖流と寒流の影響を受ける海で、日本産魚類の3分の1が生息する豊かな生態系を持つ。「えのすい」館内に入ると、まず江ノ島の岩場が再現してあり、そこから相模湾の中に入っていくようになっている。圧巻は、大水槽を群泳する8000匹のイワシ。イワシは相模湾の名物。今でこそ他の水族館でも見られるが、自然界の群泳を再現して見せたのは「えのすい」が初。そして今、イワシの稚魚シラスの世界初展示もスタートした。世界的に見ても豊かな相模湾を、生態系そのままに見せることに徹底的にこだわっているのだ。また、嫌われモノだったクラゲの展示の先駆者で、クラゲの水槽は「癒し空間」として人気を集めている。
創業者は黄金期の日活社長
1954年、「江の島水族館」を創業したのは、なんと映画会社「日活」の社長・堀久作だ。日本初の近代的な水族館として年200万人以上の客を集めたが、建物の老朽化などによって、98年の来場者は30万人にまで落ち込んだ。そこで04年に「新江ノ島水族館」としてリニューアルオープン。社長になったのが久作の孫、一久だ。徹底して身近な海を見せる手法で、来場者を170万人にまでV字回復させた。「目玉になるシャチやジンベイザメはいない。なぜなら相模湾にいないから」と一久は話す。
飼育員が客を感動させる
何度も来館する客を飽きさせない、もう1つの秘策が、飼育員たちの存在だ。「えのすい」では、ボイストレーナーや舞台演出家を招き、飼育員は発声方法や伝え方を学んでいる。飼育員は裏方ではないのだ。「自分たちが面白いと思ったことを伝える。それが飼育員の一番の役目」と堀は言う。魚を愛する飼育員たちの説明が「えのすい」ファンを増やしているのだ。
ゲストプロフィール
堀 一久
- 1966年4月生まれ
- 1989年慶応義塾大学経済学部卒業
- 住友信託銀行に入社
- 2002年江の島水族館 専務取締役
- 2004年江ノ島マリンコーポレーション社長
企業プロフィール
- 設立 :1952年7月設立
- 資本金 :6800万円
- 従業員数:132人
「来週の放送は、エノスイですね」湘南に住む友人がうれしそうに言った。本当に地元に愛されてるんだなと思った。生命は海で誕生し、番組名の由来である「カンブリア紀の動物多様性の急拡大」も、もちろん海で起こった。新江ノ島水族館は、単に珍しい海洋生物を紹介するのではなく、「相模湾の生態系」の再現に挑む。それは地域資源の再発見と環境保全の、わかりやすい啓蒙となっていて、同時に、成熟社会において極めて大切なことを示唆する。わたしたちは、自ら保持し、共存する資源について、すべて知っているわけではないのだ。

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