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2016年6月16日 放送
香り立つ!コーヒー市場
農園からカップまで...老舗の次なる"1杯"
- UCC上島珈琲 社長 上島 昌佐郎(うえしま まさろう)
「コンビニコーヒー」がすっかり定着し、産地にこだわるスペシャリティコーヒーを扱うカフェが人気を博すなど、いまや空前のコーヒーブーム!国内のコーヒー消費量は3年連続で過去最高を更新中だ。そんな日本のコーヒー文化を戦後から牽引し、川上から川下まで一貫したコーヒー事業を展開するのが「UCC」。世界初の缶コーヒーを開発し、レギュラーコーヒーでは16年連続でシェアトップを独走。一杯にかける「情熱」と、常識を覆す「イノベーション」で市場を切り開くコーヒーのパイオニアの強さに迫る。
社長の金言
- “収益”ではなく
“思い”のゴールに向けて走れTweet
-
RYU’S EYE
座右の銘
放送内容詳細
ニッポンにコーヒー文化を根付かせた老舗企業の底力
沸騰するコーヒー人気。その楽しみ方は人それぞれ。喫茶店やコーヒー専門店からコンビニコーヒー、家で作るインスタントコーヒー、そして缶コーヒーまで。その全てに関わり、常に業界がけん引してきたのがUCCだ。缶コーヒーや粉のレギュラーコーヒーの製造販売、さらにはコーヒー店経営からコーヒー文化そのものの普及に至るまで手がけている。コーヒーに関してここまで全方位展開できるのはUCCだけといっても過言ではない。企業理念は「カップから農園まで」。創業者の孫であり現社長の上島昌佐郎は今も世界中のコーヒー農園を訪ねて回る。今力を入れるのはベトナム。更なるコーヒーの需要拡大を見据え、飽くなき品質向上と供給力の増強を着々と進めているのだ。
今も息づく…世界初の缶コーヒーを生んだDNA
UCCの創業は1933年。上島の祖父・忠雄が神戸で開いた小さな食材店がスタートだった。そこで初めてコーヒーを知った忠雄は、たちまちその味の虜になり、コーヒーの卸を手掛けるようになる。そのうち「どこでも手軽に持ち運べて飲めるコーヒーができないか」という気づきから、1969年世界初の缶コーヒーを開発。翌年の大阪万博をきっかけに大ヒットし、新たなコーヒー市場を創り上げたのだ。そのDNAはその後も受け継がれ、「無糖ブラック」缶コーヒーや「カフェインレス」コーヒー、さらには「スパークリングコーヒー」などなど、業界に先駆けた商品を今も続々生み出しているのだ。
中華や和食に合うコーヒー?!老舗が仕掛ける新しいスタイル
世界初の缶コーヒーを生み、数々のヒット作を生んできたUCCの研究施設。そこで今、妙な研究が進んでいた。たこ焼きに焼きおにぎり、それらの成分を分析してコーヒーと掛け合わせている。これはUCCが独自に開発した「味覚センサー」。コーヒーに合う食材を導き出したり、食事に合うコーヒーを提案できたりするというのだ。これで例えば中華料理店や和食店でも、それぞれの料理にあったコーヒーを提案できるというわけだ。コーヒーの老舗は常に新しいスタイルを提案し、新たな販路と魅力を開拓する。
ゲストプロフィール
上島 昌佐郎
- 創業者・上島忠雄の孫 現会長・達司の次男
- 1970年兵庫生まれ
- 1993年甲南大卒
- 1996年UCC上島珈琲に入社
- 2013年社長就任
企業プロフィール
- 本社:神戸市中央区港島中町7-7-7
- 売上高:グループ(HD)3348億円/単体1385億円
- 従業員:グループ(HD)4285人/単体799人(2015年3月)
上島さんに質問した。「UCCは、缶コーヒーの優位性を失っても衰退しませんでした、なぜですか」反応は興味深いものだった。質問の意味がわからないという表情になったのだ。やがて「当社はコーヒーへのリスペクトが最優先なので、缶コーヒーの先行開発と大成功などで満足しないんです」そんなニュアンスの答が返ってきた。びっくりした。扱う商品へのリスペクトがすべてに優先する、そんな会社は強い。負けようがない。どんな成功にも満足せず挑戦を続けるというモチベーションを、常に、そしてごく自然に維持しているからだ。

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