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2016年6月30日 放送
納得するまで商品化せず!
ロングセラーを生む桃屋の"良品質主義"
- 桃屋 代表取締役社長 小出 雄二(こいで ゆうじ)
「ごはんですよ!」や「味付榨菜」など多くの家庭で食べられる桃屋の商品。37の商品のうち半数が昭和生まれのロングセラーだ。「花らっきょう」は発売後95年が経つ。これほど支持される裏にあるのが「嫌になるくらい製法にこだわる」という桃屋の"良品質主義"。榨菜は1年間発酵させてから瓶詰めし、佃煮用に良い青のりを提供しようと異物を取り除く"青のり洗浄専用工場"まで建ててしまう。小瓶に隠されたこだわりに迫る。
社長の金言
- 細かいこだわりが本物を生むTweet
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RYU’S EYE
座右の銘
放送内容詳細
日本人の心をつかんだ“のり平アニメ”
桃屋の創業は、1920年(大正9年)。「鯛みそ」や「あまだきでんぶ」は、創業当時の商品だ。戦前はフルーツ缶詰も作っていたが、戦後出した海苔の佃煮「江戸むらさき」がヒット。なんと発売以来、味は変えていないという。時代の風潮や競合商品に合わせて味を変えると古くからのお客の信頼を失うという考えからだ。そんな桃屋を誰しもが知る会社にしたのが、三木のり平を起用したテレビコマーシャル。これまでに300本以上が作られ、ギネス級の長寿コマーシャルとなっている。“良品質主義”と“のり平アニメ”で桃屋は日本の食卓に欠かせないものとなる。
新商品発売が2年間なしでもOK
次々と新商品を出す食品メーカーが多い中で、桃屋が今年2月に発売した新商品は、なんと2年ぶり。納得がいかなければ新商品を出さないのが、桃屋なのだ。そのカギを握るのが、前社長で相談役の小出孝之だ。90歳の今も現役バリバリ。実は「ごはんですよ!」「味付榨菜」「キムチの素」など桃屋のヒット商品を生み出したのは、孝之なのだ。今も孝之がOKしなければ、新商品は発売しない。商品決定の基準は「自分が食べたいもの」そして「他ではやっていないもの」。しかも孝之が出した商品は、日本の食文化に大きな影響を与えたものも多い。食べるラー油は、食べる調味料という新しい市場を開拓した。また、ユニークな商品名を決めるのも孝之の役割。「ごはんですよ!」というユニークな名前は、人気テレビドラマ「時間ですよ」がヒントになったという。
創業家の秘伝レシピを公開
創業家の小出家では、昔から桃屋の商品を調味料にして様々な家庭料理を作ってきた。例えば「ごはんですよ!」を使えば、簡単に和風チャーハンを作ることができる。そこで現社長の雄二は、「自分の家だけで食べるのはもったいない」と、料理のレシピを積極的に公開することを決断。色々な形で桃屋の商品を使ってもらうためだ。現在、会社のホームページには、小出家の料理レシピが100以上掲載されている。
ゲストプロフィール
小出 雄二
- 1961年金生まれ
- 1985年慶應義塾大学商学部卒
- 2011年 12月社長就任
企業プロフィール
- 本社: 東京都中央区日本橋蛎殻町2-16-2
- 社員: 283人
- 年商: 114億円(2015年12月期)
あまりになじみ深いために、その企業がいかに努力を重ね、すばらしい商品を作っているか、気づきにくい場合がある。「ごはんですよ!」を知らない日本人はたぶんいない。経営理念は「良品質主義」、文字数はたった5つだが、創業時から徹底して守られてきた。商品は、すべて食材としても使用できるベーシックなもので、生み出されるレシピはおそらく無限だと思う。そんな食品は、他にない。創業以来、素材と製法において決して妥協しない「桃屋」は、伝統を守りながら、進化し続ける。

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