カンブリア宮殿

村上龍×経済人

毎週木曜日1000分 ~1054

テレビ東京系にて放送中

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201691日 放送

利益を社員に大盤振る舞い!
~もっと働きたくなる最強経営術の全貌~

  • 吉寿屋 創業者 (かみよし たけし)
  • 吉寿屋 会長 (かみよし ひでじ)

創業52年を迎えた菓子問屋の吉寿屋。卸売りのほか、専門店「お菓子のデパート よしや」という直販店を関西を中心に101店舗展開している。小売店の価格は定価の約2割引き。品揃えはロングセラー商品からスーパーやコンビニで見たことのない菓子まで...なんと1400種類。まさに「お菓子のデパート」だ。商品の単価が安く儲けが薄いと言われる菓子業界の中にあって、吉寿屋は、独自の社員をやる気にさせる報奨制度を作り上げ、業界トップの利益率をたたき出しているという。その結果、創業以来"赤字無し"の健全経営を続けているのだ。そんな独自すぎる仕組みを作り上げた人物こそ、創業者の神吉武司。そして、仕入れ部門で武司を支え続けてきた現・会長で弟の秀次だ。兄弟二人三脚で作りだしたユニークな最強菓子会社「吉寿屋」。その強さの秘密に迫る。

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社長の金言

  • どんなことがあっても 報奨に見返りは求めない
  • RYU’S EYE

  • 座右の銘

放送内容詳細

繁盛の秘訣は早起きにあり!

1941年、徳島で生まれた創業者の武司は15歳で大阪の菓子メーカーに就職。そして、22歳で吉寿屋を創業した。後発参入として武司は朝5時から店をあけ年中無休で働いた結果、1986年「お菓子のデパートよしや」をオープン。その店には、武司の様々な工夫が詰まっていた。お菓子が良く見えるように平台に陳列、さらに商品を種類別では無く価格別で並べたという。そうした独自の仕掛けで、売上げは順調に伸び、連日大盛況となり、チェーン化を進めていったという。この吉寿屋の快進撃の裏にはもう1人立役者がいる。創業時から仕入れを担当する、現・会長で弟の秀次だ。52年間という仕入れの経験を生かし、秀次は週1回の商談会にメーカーが持ち込む商品を全て試食し、売れる商品を見極めていくという。そんな2人が創業以来、実践し続けている繁盛の秘訣があるという。それが、早朝出社だ。会長の秀次は朝3時すぎ、創業者の武司は朝5時に出社し、倉庫に並ぶ“お菓子”に感謝の気持ちで挨拶。そして、後から来るパートのために、メーカーから届いた段ボールを2人で500個を開けていく。「早起きは必ず繁盛につながる。」と語る吉寿屋の、不思議な独自戦略を探る。

社員の幸せを願う…利益還元

神吉には、経営者として守り続けてきた信条がある。それは従業者の幸福。この信条が良くわかる制度が社員への利益の還元だ。一年間で約7000万円分を従業員に還元しているという。例えば、月1回の朝礼で行われるジャンケン大会では、テレビなどの家電や最高級の果物などを社員とパートにプレゼント。毎年、勤続5年以上の社員1人に500万円相当の金の延べ棒、社歴の長い社員5名に海外旅行と大判振る舞いだ。さらに、最優秀社員に年棒3000万円が支給されたこともあるという。この利益還元は社員だけに留まらない。社員の家族に野菜を送り、運送会社などの取引先にも水やお茶を1ケースやお米を渡す時もある。「会社の利益は、社員、その家族、そして取引先の協力があったからこそ。お世話になっている方々にお礼をしている。」と神吉は語る。働く人にとって羨ましすぎる独自戦略の裏にある吉寿屋の本当の狙いとは…

“1円大作戦”で創業以来“赤字無し”

吉寿屋では業界屈指の超効率経営を実践している。その名も「1円大作戦!」。例えば、社員が使うボールペンは1本だけ、名前をつけインクが無くなったら替え芯を使うのが決まりだ。もちろん、配送に使う段ボールは使い回した上で業者に売る。さらに、倉庫の荷物は壁から5センチの隙間を空けることで、荷物の持ち運び時間が短縮できるという。そして極めつけは、1日数回の「駆け足タイム」。「15分間、駆け足の時間です!」とアナウンスが流れると、社員は一斉に走りながら仕事を始める。こうした様々な努力で、吉寿屋は、創業以来、“赤字無し”業界トップの利益率約3.5%を叩き出している。

ゲストプロフィール

神吉 武司

  • 1941年徳島生まれ
  • 1956年大坂の粟おこしメーカーに就職
  • 1964年弟の秀次と吉寿屋を創業
  • 1986年「お菓子のデパートよしや」オープン
  • 2016年相談役に就任

企業プロフィール

  • 創業:1964年
  • 本社:大坂府摂津市鳥飼中3-3-36
  • 売上高:121億円(平成27年度売上げ)
  • 従業員数:353人(アルバイト含む)
  • 事業内容:菓子の卸、販売

村上龍の編集後記

「人よりも多く働く」吉寿屋の戦略は拍子抜けするほどシンプルだ。他店よりも早く開店し、創業からしばらくは休日を返上した。「自分がいい思いをするより周りの人が喜ぶのを見たい」という武司氏の価値観は、自然に従業員への手厚い報奨に結びつき、結果的に大きな動機付けとなっている。武司氏は、毎日早朝にまず倉庫に行き、「お菓子のみなさん、お早うございます」と挨拶する。武司氏にとって、お菓子は、単なる商品ではなく、「愛すべき生きもの」なのだ。商品と従業員に対し無私の愛情と感謝を抱き、誰よりも多く働く、そういう人に、ビジネスの神様は必ず微笑む。

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社長の金言

  • 失敗を“自分の責任”と考える人は成長する

    ノジマ  社長野島 廣司

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    弁護士ドットコム 社長内田 陽介

  • BtoB企業も消費者とのコミュニケーションを

    不二製油グループ本社 社長清水 洋史

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