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2016年10月6日 放送
シリーズ"伝統は革新だ!"第3弾
老舗高級果物店のフルーツ革命」
- 千疋屋総本店 代表取締役社長 大島 博(おおしま ひろし)
そのブランド力から、お土産や贈答品として人気も、知名度も高い「千疋屋総本店」。創業から182年の歴史を持つ老舗企業で、いち早くフルーツパーラーの原型を作るなど、日本のフルーツ界をけん引してきた。メロン1個1万5000円、ブドウ1房1万円...。驚くほど高値のついた果物がまるで宝石のように綺麗に並べられ、次々と売れていく。ある転機を境に、手ごろなフルーツ商品へも戦線を拡大、以降、売り上げを伸ばし続けている。高級な果物を手軽に食べてもらう戦略で成長を続ける、老舗の伝統と革新。そのフルーツ革命の真髄に迫る!
社長の金言
- 生き延びるためには 30年で変えろTweet
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RYU’S EYE
座右の銘
放送内容詳細
高級果物の代名詞!千疋屋のブランド力
千疋屋総本店は東京を中心に展開しているが、千疋屋の果物が高い理由は、その栽培方法にある。例えば看板商品のマスクメロンは1本の茎から1つしか実を付けない「一茎一果」という栽培方法で育てられている。通常の栽培方法よりもコストがかかるが、こうすることで実が甘く形の良いメロンになるのだ。さらに千疋屋では特定の農家と直接契約をせず、全国から大田市場に集まった果物の中から最高級のものだけを独自の基準で厳選して買い取っている。しかし、創業から182年の老舗の売上を支えるのは、綺麗に並べられた果物ではない。そこには高級フルーツをより多くの人に食べてもらう為の独自の販売戦略があった。
創業当初は安売り店…182年の老舗の伝統と革新
千疋屋総本店の創業は1834年。現在の埼玉県越谷市で槍の道場を経営していた初代創業者の大島弁蔵が、地元の果物や野菜を舟で運び江戸で商いを始めたのがきっかけだ。当初は安売りの店だったが、二代目の文蔵が高級路線へ転換し、現在の経営の基礎を作った。明治時代には海外産果物をいち早く販売。大正時代にはメロンやビワの品質改良を行うなど、時代に合わせた変革を続けてきた。しかし、現社長の大島博の代になると、バブル崩壊によって売上は頭打ちに。そこで博が考えたのがスイーツを主力とする戦略。千疋屋ならではのこだわりスイーツとはいったいどのようなものか?開発現場に潜入。
尽きることのない新たなフルーツの開拓
千疋屋では新たなフルーツの開拓も行っている。南国の果物であるマンゴーが真冬の北海道で収穫されると聞きつけた大島は、十勝帯広の農家を訪れる。この北海道産マンゴーの秘密は、冬場に降り注ぐ大量の雪と、湧き出る温泉を使った特殊な栽培方法にある。<白銀の太陽>と名付けられたこのマンゴーを千疋屋で扱うことで、産地の活性化に貢献しようと千疋屋の新たな挑戦が始まった。
ゲストプロフィール
大島 博
- 1957年3月13日生まれ
- 1981年慶應義塾大学法学部卒
- 1988年代表取締役社長に就任
企業プロフィール
- 本社 東京都中央区日本橋室町2-1-2
- 社員 250人
- 年商 70億円(2015年4月期)
「千疋屋のメロン」は最高級メロンの代名詞だが、そういった呼称は、他に例がない。「松阪牛」「魚沼産コシヒカリ」「イチゴあまおう」など、ブランドを示すのは産地や銘柄で、店名ではない。ただ「千疋屋」は、それほど強力なブランド力を築き上げているのに、メロンなど高級果物への依存を止めた。現在、商品比率では加工品が8割を占めている。そしてその開発、素材などに伝統のブランド力を活かし、ごく自然で、かつ大胆な、変革に成功した。自らが持つ資源の本質を確認し、新しい形で活かす、まさに「伝統と変革」の王道である。

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