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2021年12月16日 放送
驚きのアイデアで客を掴む
外食!反転攻勢スペシャル

- 高倉町珈琲 会長 横川 竟(よこかわ きわむ)
- ロイヤルHD 社長 黒須 康宏(くろす やすひろ)
- 俺カンパニー 社長 山本 昇平(やまもと しょうへい)
ようやく緊急事態宣言が終わり、コロナ感染者も大幅に減る中、業界最大のピンチから反転攻勢に出ようと意気込むのが、外食業界だ。テレ東経済WEEKスペシャルでは、今、外食はどんな策で再び客を呼び込もうとしているのか?外食の新たな形とは?"外食レジェンド"の横川竟氏も交えて、アフターコロナの外食最前線に迫る。
RYU’S EYE
座右の銘
座右の銘
座右の銘
放送内容詳細
挽きたて焼きたて炊きたて!外食の新たな形
看板もない渋谷の裏通りの雑居ビルで、連日行列を作る店が、今外食業界の注目を集めている。店の名前は「挽肉と米」。大盛況の店内で提供されるのは、ご飯にのせたハンバーグという1種類のメニューだけ。カウンター方式の客の目の前で、小ぶりなハンバーグが次々と炭火で焼かれ、羽釜で炊いたご飯とともに提供される。挽いたばかりの肉、焼いたばかりのハンバーグ、炊いたばかりのご飯という「できたて」の美味しさを味わうことだけに特化した異色の外食店なのだ。去年6月、この店を立ち上げたのは「山本のハンバーグ」というチェーンを展開する山本昇平社長。「店に来てもらう価値とは?」という問いを突き詰める中で、究極のスタイルを生み出し、コロナ禍でも行列を作ってみせたのだ。現在は渋谷と吉祥寺の2店舗だが、シンプルなオペレーションを構築し多店舗展開を視野に、すでに海外出店へも動き出している。今までにない外食のあり方を提案する山本社長に、コロナ後の外食について聞く。
意外な業態転換から魅惑の新店まで!大手外食の生き残り戦争
コロナの大打撃で次々と赤字に転落した外食大手が今、反転攻勢に打って出ている。店内空間の再構築や厨房の効率化に力を入れるのはファミレスの老舗・ロイヤルホスト。店内に大型の冷凍ケースを設置し、店の味を簡単に家でも味わえる冷凍メニュー「ロイヤルデリ」販売を開始し人気を呼ぶ一方、チキンバーガーの新店も始めるなど、老舗とは思えない攻勢に打って出ている。居酒屋が大打撃の串カツ田中は、郊外のショッピングモール向けに「鳥玉」という新業態を立ち上げた。沖縄にあった人気店とタッグを組んだ鳥と卵料理の専門店という今までにないスタイルが行列店となっている。そんな大手の攻勢の一方、チキンバーガーや郊外の珈琲店など「稼げる業態」に参入が相次ぎ、熾烈な競争も激化している。コロナが収まる中で起きる外食業界の新たな動きを、その渦中で自らも格闘する"外食レジェンド"横川氏とともに見ていく。
ゲストプロフィール
横川 竟
- 1937年長野県生まれ
- 1970年すかいらーく国立店 開業
- 2006年すかいらーくCEO、08年解任
- 2014年高倉町珈琲 創業
高倉町珈琲 企業プロフィール
- 本 社:東京都国立市東1-16-17
- 従業員:約950人(21年12月現在)
- 店 舗:35店(21年12月現在)
黒須 康宏
- 1958年静岡県生まれ
- 1982年名城大学卒業後 バイトとして働く
ロイヤル(現ロイヤルHD)入社 - 2011年ロイヤルHD取締役 就任
- 2016年ロイヤルHD社長 就任
ロイヤルHD 企業プロフィール
- 東京本部:東京本部 東京都桜新町1-34-6
- 従業員(連結):1960人(21年6月現在)
- 店 舗:219店(ロイヤルホスト)
山本 昇平
- 1981年香川県生まれ
- 2004年東京電機大学 卒業後
ムジャキフーズ入社 - 2005年社内の独立支援制度を使い
「俺のハンバーグ山本」を開店 - 2007年俺カンパニー 設立
- 2020年挽肉と米 吉祥寺店 開店
俺カンパニー 企業プロフィール
- 本 社:東京都渋谷区恵比寿南1-17-6
- 従業員:130名(21年12月現在)
- 店 舗:山本のハンバーグ15店
挽肉と米2店(21年12月現在)

コロナは、外食産業をなぎ倒した。例外はKFCとかマックとか、持ち帰りができるところで、あとは恐竜全盛時に地球を襲った隕石のごとく、大規模な店、チェーン店を根こそぎ破壊した。せっかくのメニュー開発も、店内の改装も、サービスの改善もほとんど役に立たなかった。ただ、その中で、生き延びた小さな哺乳類のような店がある。メニューは少ない、もしくは1つだけ、店は大きくなく、数も少ない。だが、彼らは可能性を秘めている。とりあえず「生き延びた」のだ。