カンブリア宮殿

金原ひとみ×ヒャダイン 経済トークショー人

毎週木曜日1106分 ~1155
テレビ東京系にて放送中

テレ東BIZで配信中

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2023420日 放送

"関西の老舗"
破綻からの復活劇

  • カネテツデリカフーズ 会長 (むらかみ けん)

長年、市場が右肩下がりだった水産練り製品市場。1975年をピークに、いまや半分の規模にまで縮小している。苦境の業界にあって、見た目も味も本物のカニそっくりというカニカマ「ほぼカニ」で新たな市場を創ったのが、兵庫県の水産練り物メーカー・カネテツデリカフーズだ。さらに「ほぼホタテ」や「ほぼうなぎ」「ほぼカキフライ」など、本物そっくりの"フェイクかまぼこ"を次々発売し、売り上げを伸ばしている。カネテツをけん引するのが会長の村上健。創業家の娘婿として3代目社長となるも、リスク管理の甘さから1998年に経営破綻した。村上は再建に尽力し、カネテツは復活。地獄を見た3代目の奇跡の復活劇に迫る。

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社長の金言

  • 何のために 経営するのか
  • 未公開インタビュー

    未公開インタビュー
  • 座右の銘

放送内容詳細

見た目も味も「ほぼカニ」!大ヒット商品の秘密

カネテツが2014年に発売した「ほぼカニ」。タラのすり身を使いながら、カニのアミノ酸分析を行い100回近くの試作を重ねて、本物のカニに近い味を再現。繊維の向きやほぐれ感なども徹底的に研究して、食感も本物のカニに近づけた。去年、「日本ネーミング大賞2022」の最優秀賞を受賞。名付け親は開発当時に社長だった現会長の村上健。試食した時に「これ、ほぼカニやん」と言った言葉をそのまま商品名にしたという。「ふざけすぎ」と反対する社員もいたが、誤解がないようパッケージに記載した「※カニではありません」がSNSで話題となるなど、若者を中心に大ヒット。長年右肩下がりだった練り物業界で売り上げは発売当初の5倍と急増している。その後もカネテツは本物そっくりのフェイクかまぼこを次々発売。「ほぼシリーズ」として人気を集め、シリーズ累計6700万パックを売り上げている。

地獄を2回見た男…なぜ会社を再建できたのか?

1926年に創業したカネテツ。イメージキャラクターである鉢巻姿の男の子「てっちゃん」は関西で絶大な知名度を誇る。村上は1989年、創業家の娘婿として36歳で3代目社長に就任した。だが、仕入れの7割を任せていた卸業者の社長が突然行方不明になり、手形取引で先払いしていたカネテツは資金繰りが悪化。負債総額170億円を抱え、神戸地裁に和議(現在の民事再生)を申請して、経営破綻する。責任をとって専務に降格した村上は再建途上の2002年に社長に復帰したが、再び窮地に陥る。ある社員が冷凍食品の賞味期限を書き換えて出荷したことが報道され、取引先の信用を失ったのだ。どん底に落ちた村上を救ったのが、稲盛和夫氏の講話だった。「今、あなたの身の周りに起きていることは、すべてあなたの心に原因がある」。それまで不運が重なったと嘆いていた村上だったが、経営者として未熟な自分に全ての原因があると悟った。社員と共に工場で働くなど一からやり直した結果、2004年には一般債権者に全額繰上げ返済を完了。廃業寸前だった会社を、次々とヒットを生み出す会社へと蘇らせたのだ。

ゲストプロフィール

村上 健

  • 1953年兵庫県生まれ
  • 1976年関西学院大学卒業、カネテツ食品入社
  • 1989年社長に就任
  • 1998年専務に降格
  • 2002年社長に復帰
  • 2019年会長に就任

企業プロフィール

  • 本 社:神戸市東灘区向洋町西5−8
  • 創 業:1926年
  • 資本金:4000万円
  • 従業者数:399名

村上龍の編集後記

1998年、経営破綻した。2002年、賞味期限の改ざんが発覚。弁済まであと少しという事件に社内は揺れた。「倒産でもへこたれなかった社員がだめになっていった」稲盛氏の講話を読んだ。決して不運が続いたのではなく、経営者として未熟な自分自身が危機を招いたのだとわかった。1からやり直そうと、社員と働き、昼休みは社長室の床に寝た。被害者意識を改めたことで、事態が好転しはじめた。「ほぼカニ」は、奇抜なネーミングで瞬く間に人気商品に。村上さんの明るさが、すべてを救ったような気がする。

村上龍の編集後記画像

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