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2024年8月1日 放送
プライベートブランドで躍進!
食品スーパー売り上げ日本一
- ライフコーポレーション 社長 岩崎 高治(いわさき たかはる)
原材料の値上がりや物流問題...数々の課題に直面している小売り業界。これまで以上に独自性が求められている。そんな中、1日の来店者数は全国で約100万人を誇り、イオンやイトーヨーカドーなどの大型総合スーパーを除く、食品スーパーの中で、売り上げ日本一のスーパーマーケット「ライフ」が元気だ。首都圏と近畿圏を中心とした出店戦略で、8000億円以上の売り上げを誇っている。かつては"特徴がないことが特徴"と揶揄されたこともあったが、客の多様なニーズに応える3種のPB商品を中心とするオリジナル商品や健康に特化した専門店を出店など客の支持を得ている。"価格競争"や、他店を真似る"同質化競争"から脱却し、ライフの"ファン"を増やそうとする戦略に迫る。
社長の金言
- 企業文化は変えられるが油断すると元に戻るTweet
放送内容詳細
多様なニーズに合わせたオリジナル商品
ライフでは客の要望に合わせ、3つのプライベートブランド(PB)を展開している。「スマイルライフ」は低価格・大容量が特徴で、食品だけでなく日用品など品揃えも豊富。「ライフプレミアム」素材や製法にこだわったブランド。そして、最近、力を入れているのが「ビオラル」。オーガニックやヘルシーにこだわったブランドで専門店を都内に6店舗出店。ライフが手掛けているオリジナル商品はPBだけでなく、“留め型”と呼ばれるメーカーとの共同開発した商品も数多く店頭に並んでいる。開発を手掛けるのは、各部門の“バイヤー”たち。週に1度行われる部署内での試食や、部門長への試食、そして幹部社員による試食と、超えるべきハードルは多い。1つの商品で半年、長くて1年以上も期間を要するという。さらに、そうしたオリジナルは、菜や肉、魚までに及んでいる。バイヤーが全国の産地を駆け回り、地元でしか出回っていない農産物や畜産物を探し、生産者と交渉して独占販売している。
客層に合わせた店づくり…采配は現場に
ライフでは利用客層に合わせ店づくりも変えている。そこで重要なのが独自に集めた購買データ。「健康志向」「品質重視」「価格にシビア」「簡便」など、客層を9つに分け店づくりに反映させているのだ。安さにこだわる「買い回り」が高ければ低価格帯のPBを増やし、「素材手作り」が高ければ地元野菜を充実させるなど、店舗ごとに異なる店づくりをしている。これらの店づくりの権限は各店舗の店長に委ねられている。
スーパーの生みの親がほれ込んだエリート商社マン
ライフを創業したのは、2022年に亡くなった清水信次名誉会長。スーパー創成期からの経営者として知られる。そんな清水が事業を託した男こそ、現在の社長・岩崎高治だ。出会った当時は三菱商事にいた岩崎を、清水が一目でほれ込み、数年がかりで引き抜いたという。そして39歳で社長に就任した岩崎が舵を切ったのは“独自性”。同質化競争からの脱却を図ることで新たなライフをつくり出している。
拡充するプライベートブランド
近年ライフが力を入れているのがペット用品。ペットフード関連の市場は4800億円にまで伸びている。そんな中、ライフのビオラルブランドでペットフードも販売。国内でも屈指のメーカーと手を組み体にやさしいペットフードを開発している。試作品の試食ではペットだけでなく、バイヤー自ら食べることも。
ゲストプロフィール
岩崎 高治
- 1966年3月生まれ、東京都出身
- 慶應義塾卒業後、三菱商事株式会社に入社
- 1999年、当時ライフ社長の清水氏の誘いでライフコーポレーションに出向
- 2006年3月、取締役社長に就任
企業プロフィール
- 創業:1910年
- 本社:東京都品川区東品川4-12-3
品川シーサイドタワーTSタワー13 - 営業利益:8097億900万円(2024年2月期連結)
- 店舗数:310店舗(2024年5月31日時点)
- 従業員数:31,576人(2024年2月期)
310の店舗があるが、店づくりが違う。店長に委ねられているが、独自に集めた購買データがヒントになっている。健康志向、品質重視、価格にシビア、簡便など、客層を9つに分け、店づくりに利用している。客は、そういった店側の努力に敏感だ。前社長は、稀代の昭和の商人、清水信次氏、終戦直後、進駐軍の横流し物資を大阪で販売した。そして世襲に頼らず、三菱商事出身の岩崎氏を社長に選んだ。そういう革命的な経営方針が、現代のライフを作っている。ライフコーポレーション=生活における協調性、そのものだ。

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