バックナンバー
2025年8月28日 放送
仲間に託し、力を結集する!
巨大スーパーの"巻き込み"戦略
- ベイシア 社長 相木 孝仁(あいき たかひと)
北関東を中心に人気を誇る巨大スーパーがある。群馬県に本社を構える「ベイシア」だ。大型店舗が主体で、各店舗の総商品数は5万点超えと日本最大級の品揃えを誇る。例えば冷凍食品だけで最大800種類、インスタント麺は400種類以上を取り扱う。プライベートブランドも充実し、その数2000品目。しかも、どの商品も品質が良いと評判で、値段も安い。ベイシアが目指すのは客が喜ぶ"食のテーマパーク"。惣菜売り場には、セルフ式カレーライスや自家製スイーツなど、客が買い物を楽しめる工夫や仕掛けが至る所にある。独自の切り口で魅力的なスーパーを作りあげるベイシアの戦略に迫る。
放送内容詳細
「仲間を信頼し、託す」経営術
ベイシアのトップ、相木孝仁流の経営方針は「仲間を信頼し、託す」というスタイル。それは従業員だけでなく、商品の仕入れ先である生産農家や漁業従事者、さらにはPBを開発するにあたっての提携企業にもあてはまる。136店舗あるベイシアの店長達にも「信頼し、託す」というスタンスを取り、各店長に大きな権限を与え、地域に合った店づくりを現場に託している。例えば、ブラジル人が多い群馬・大泉町の店舗は、ブラジル人向けの商品を拡充し、店内の外国語表記を徹底。これらは店長の権限があってこその店舗運営になる。「信頼し、託す」スタンスは従業員だけでない。野菜売り場にある地場野菜コーナーでは、商品の運搬から陳列、さらに売価の決定権も全てが農家に託されている。そして、PBの開発にも、この「信頼し、託す」という方針が貫かれている。例えば、都内の高級店「格之進」とコラボしたハンバーグや、近大と提携した鮮魚「ブリヒラ」など、名だたる企業とのコラボ商品をPBとして展開している。内外の意見を取り入れ、周囲を巻き込むことで、質の高い一流商品を生み出しているのだ。
ベイシアトップ、相木流経営の原点
実はベイシア、あのカインズ、ワークマンとグループ企業。創業者・土屋嘉雄氏の手腕で事業を拡大し、今では総売上1兆円を超える国内有数の巨大グループへと成長した。そのグループの中核をなす、ベイシアの社長・相木は、小中高と、地元北海道でテニス一筋で生きてきた。大学で上京し、明治大学の体育会テニス部に入ると、全国から集まった強豪選手に圧倒される。そこで努力を重ね、テニス部主将に任された時、「仲間を信頼し、託す」ことの重要性に気付く。それが、その後のビジネス人生に生かされているのだ。
都市型店舗にも挑む
ベイシアは創業の地、群馬県をはじめ、郊外型の大型店舗展開が一般的だ。しかし、新たな試みとして、都市型の小スペースの店舗も出店した。それが千葉の津田沼店だ。若者や、単身者が多く住む、土地柄の特性を考慮して、一人暮らしの若者向けの商品を多く取り揃えたり、小さい子供がいて、なかなか買い物に出られない親のために、ネットスーパーのサービス拡充に取り組んでいる。
ゲストプロフィール
相木 孝仁
- 1972年生まれ
- 1994年明治大学 卒業 → NTT 入社
- 2010年楽天コミュニケーションズ 社長就任
- 2017年鎌倉新書 社長就任
- 2022年ベイシア 社長就任
企業プロフィール
- 売上高:3,418億円 (2025年2月期)
- 社員数:1,816人
- 創業:1958年(前身のいせや創業)、1996年(ベイシア設立)
東京にいるとわかりづらいが、巨大なスーパーだ。相木さんのキャリアも独特だ。現NTTからスタートし、ツタヤオンライン、楽天の常務執行役員を経て、葬儀関係の大手出版社である鎌倉新書、カーナビの雄、パイオニアの役員を経由して、2022年に取締役としてベイシアに入社、売上高3000億円をはるかに超える大企業を率いる。現場視点がいちばん大事だと、店舗にも行くし、客とも話す。まるで長い間スーパーの経営をやっているかのようだ。誰にでもできることではない。双方の相性がぴったりと合ったとしか言いようがない。

バックナンバー
ご注意下さい
最近、「カンブリア宮殿」に出演できると持ちかけて、多額の金銭を要求する業者があるとの情報が寄せられました。
「カンブリア宮殿」を始めとした報道番組が、取材対象者から金銭を受け取って番組を制作することはありませんので、ご注意ください。当社では、あくまで報道番組の視点から番組が独自に取材対象の選定にあたっています。
不審な働きかけがあった場合には、テレビ東京までご連絡ください。












