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用語解説

森田豊先生

森田豊先生による「ドクター調査班」医療用語解説

医療ドラマは聞き慣れない用語が並び、難しい印象がありますよね。
そこで!ドラマの医療監修を担当して頂いている森田豊先生が各話に出てくる医療用語をピックアップして、放送前に分かりやすく解説します!

医療解説 第四話 医師・医療ジャーナリスト 森田豊(医療監修)

[ たんかんがん ]

胆管癌

胆管とは、肝臓で作られた胆汁という消化液を流す管であり、この管にできた癌を胆管癌という。
胆管癌は、肝臓の中にあって枝分かれしている胆管にできる肝内胆管癌と、肝臓の外にある胆管にできる肝外胆管癌とに分類される。肝内胆管から肝外胆管に移行し、一本の管になりつつあるところを、肝門部胆管と呼び、そこにできた癌には、一般的には肝門部胆管切除術を含む大掛かりな手術が必要となる。癌が周囲の臓器(結腸、胃、膵臓、十二指腸など)に深く広がっている場合や、肝動脈などに広がっている場合には、手術を断念し、抗がん剤や放射線による治療が行われることが多い。もしも手術が行われる場合には、結腸の一部を切除したり(結腸右半切除術)や、胃・膵臓の一部と十二指腸を切除する亜全胃温存膵頭十二指腸切除術などの手術が追加される。

[ かんどうみゃくがっぺいせつじょさいけんをともなったかんせつじょじゅつ ]

肝動脈合併切除再建を伴った肝切除術

胆管癌などで、肝臓に血液を送る肝動脈に癌が拡がっている場合、従来は手術を断念せざるを得ないことが多かった。しかしながら、近年、手術技術の進歩により、癌が拡がっている肝動脈を、肝臓の一部とともに切除し(肝切除)、肝動脈を再建させることが可能になりつつある。肝動脈は細い血管であること、高齢になると血管が老化してもろくなっていること、動脈を切除した後の残った動脈の直径が異なることなどの理由から、再建は難しい手技ではあるが、他の部位からの血管を利用したり、マイクロサージェリーなどの巧みな手術操作により行えるようになってきた。

[ ふんごうとほうごう ]

吻合と縫合

吻合とは、腸管や血管などの管のような臓器どうしを手術でつなぐこと。例えば腸に癌があった場合、その癌のある腸管部分を取り除き、残った腸と腸をつなぎ合わせることを腸管吻合と呼ぶ。胃・膵臓の一部と十二指腸を切除する亜全胃温存膵頭十二指腸切除術などでは、必要な臓器などを切除した後、消化管の再建のため、同じ臓器どうしではない、胃と小腸、膵臓と小腸などを吻合することがある。これに対し、単に傷口を縫い合わせるような行為を、縫合と呼ぶ。腸の一部を切除して、必要に応じ、断端を縫合して閉塞させてしまうことを腸の断端縫合と呼ぶ。縫合した後に、様々な原因により、結果的にうまく縫い合わせることができない状況に陥った状態を縫合不全と呼ぶ。

[ しょうかかんつうかしょうがい ]

消化管通過障害

食道、胃、十二指腸、小腸、大腸などの消化管が細くなったり、動きが悪くなってしまったために、食べたものが通りにくくなってしまった状態をいう。原因としては、消化管にできた癌などで消化管の一部が狭窄したり閉塞することや、周囲の臓器から圧迫されることである。その他、ある種の薬剤や炎症が原因で、腸の動き(蠕動)が弱まった状態でも生じることがある。 高度の消化管通過障害に関しては、手術が行われる場合も多い。

各回の医療解説

医師・医療ジャーナリスト 森田豊 (医療監修)

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