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用語解説

森田豊先生

森田豊先生による「ドクター調査班」医療用語解説

医療ドラマは聞き慣れない用語が並び、難しい印象がありますよね。
そこで!ドラマの医療監修を担当して頂いている森田豊先生が各話に出てくる医療用語をピックアップして、放送前に分かりやすく解説します!

医療解説 第五話 医師・医療ジャーナリスト 森田豊(医療監修)

[ かんどうみゃくかがくりょうほう ]

肝動脈化学療法

一般的に、化学療法と言うと、抗癌剤を点滴で静脈内に投与したり、あるいは、飲み薬として服用させ、全身を介して、癌の病巣や転移巣に到達させることが多い。しかしながら、肝臓癌の場合、カテーテルという細い管を腕や大腿などから挿入し、肝動脈まで進めて抗癌剤を投与することがある。癌は、動脈から栄養されているので、静脈などから全身に抗癌剤を投与するのに比べて、濃度が高い抗がん剤を直接、癌病巣に作用させることになり、その分、全身に流れる抗癌剤の量は少なくなるので、副作用が少なくてすむことが期待できる。その結果、効率よく化学療法を行なうことができる。

[ かんどうちゅうりざーばー ]

肝動注リザーバー

従来の肝動脈化学療法は、カテーテルという細い管を肝動脈に挿入して、抗癌剤を一回だけ注入する方法がとられていたが、この方法では一回に投与する抗癌剤の量が多く、かつ一回では治ることが少ないため、何回も繰り返し行う必要があった。そこで、カテーテルを肝臓の動脈に留置したままにして、継続的に抗癌剤を注入する方法が用いられるようになった。後者では、肝臓の動脈に挿入してあるカテーテルを、皮膚の下(たとえば、鎖骨の下あたり)に埋め込んだリザーバーという小さな器具に接続する。この方法だと、皮膚の上から、リザーバーに針を刺すだけで、抗癌剤を肝臓の病巣に直接、容易に繰り返し投与することができる。

[ こうがんざいのふくさよう ]

抗癌剤の副作用

抗癌剤の特徴は、癌細胞のように早く増殖するものを死滅させることだが、正常な細胞にも増殖の速いものがあり、その正常細胞にも抗癌剤の影響が出てしまうことがある。これを抗癌剤の副作用と呼ぶ。特に、血液の成分である白血球、血小板、赤血球などを作っている骨髄や、粘膜を作っている消化管(口、食道、胃)、卵子や精子を作っている生殖器(卵巣や睾丸)、髪を伸ばす毛根などに影響が出やすい。そのほか、抗癌剤によっては、心臓、腎臓、膀胱、肺、神経系に副作用が生じることがある。これらのうちでも、とくに白血球の減少による免疫力の低下、血小板の減少による出血傾向の出現、吐き気、脱毛、口内炎はよく見られる副作用である。肝臓癌、胃癌、大腸癌などに使用されるフルオロウラシルという抗癌剤も骨髄、消化管などに副作用を生じることが多い。

各回の医療解説

医師・医療ジャーナリスト 森田豊 (医療監修)

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