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用語解説

森田豊先生

森田豊先生による「ドクター調査班」医療用語解説

医療ドラマは聞き慣れない用語が並び、難しい印象がありますよね。
そこで!ドラマの医療監修を担当して頂いている森田豊先生が各話に出てくる医療用語をピックアップして、放送前に分かりやすく解説します!

医療解説 第六話 医師・医療ジャーナリスト 森田豊(医療監修)

[ すいぞう ]

膵臓

膵臓は胃の後ろにあり、洋梨を横にしたような形をした長さ15cmほどの細長い臓器である。頭部、体部、尾部の三つの部分から成り立っている。十二指腸に近い頭部、中央の体部、幅が狭くなっていて脾臓という臓器に近い尾部である。膵臓は2つの役割を果たしており、食物の消化を助ける消化液である膵液の産生、そして血糖値の調節に必要なインスリンなどのホルモンの産生である。

[ すいぞうがん ]

膵臓癌

膵臓は、肝臓と同様に沈黙の臓器と呼ばれ、癌ができても早期の場合には症状が出ない。膵臓は、お腹の深いところに位置していて、胃・十二指腸・小腸・大腸・肝臓・胆のう・脾臓などの様々な臓器に囲まれているため、癌が生じても診断されにくく、膵臓癌と診断された時点で、かなり進行している場合が多い。進行したものでは、背部痛、体重減少、黄疸などを生じる。膵臓癌の原因はよくわかっていないが、糖尿病や慢性の膵炎と関係がある。進行期分類であるステージIII期では、癌は膵臓の内部にとどまるか、あるいは膵臓の外に少し出ており、周囲のリンパ節に転移を認める。ステージIVbでは、癌はさらに進行しており、離れたリンパ節、もしくは、離れた臓器に転移を認める。

[ もんみゃく、じょうちょうかんまくどうみゃくがっぺいせつじょをともなうかくだいすいとうじゅうにしちょうせつじょじゅつ ]

門脈、上腸間膜動脈合併切除を伴う拡大膵頭十二指腸切除術

膵臓の頭部を中心に癌がある場合、十二指腸、胆嚢、胆管などを含めて膵臓の頭部を切除する。これを膵頭十二指腸切除術と呼ぶ。膵臓に近接している重要な血管である門脈や上腸間膜動脈などに癌が浸潤している場合には、根治手術が困難な場合が多い。手術技術の進歩により、これらの血管を腫瘍と一緒に切除し、血管の端と端を縫合して再建する拡大手術が試みられつつある。

[ すいくうちょうふんごう ]

膵空腸吻合

膵頭十二指腸切除術を行った後、残った膵臓と小腸の一部である空腸をつなぎ合わせ、膵臓からの消化液である膵液を腸の中に流れるように再建する。残った膵臓と小腸を吻合する手術である。

[ すいくうちょうふんごうとすいえきろう ]

膵空腸吻合と膵液瘻

膵頭十二指腸切除術を行った後、残った膵臓と小腸の一部である空腸をつなぎ合わせ、膵臓からの消化液である膵液を腸の中に流れるように再建する。残った膵臓と小腸を吻合する手術である。膵液には、脂肪やタンパク質を分解する働きがあるため、吻合した部分に感染などが生じて縫合不全が生じると、膵液瘻といって、膵液がお腹の中に漏れてしまう状態となる。迅速かつ適切な処置をしないと、腹膜炎等を生じ、致命的となる

[ しゅじゅつにもちいるいと ]

手術に用いる糸

手術の際に用いる縫合用の糸には、様々な種類がある。
大きく分けると、自然素材糸であるシルク(絹の糸=シルク)と、化学物質から作られる合成の糸である。絹の糸(シルク)は、ヒトにとっては、異種動物のタンパク質であり、また吸湿性に富むため細菌が入りやすい。そのため、合成の糸(例えば、プロプロピレン)に比べて、感染が起こりやすいと言われている。

各回の医療解説

医師・医療ジャーナリスト 森田豊 (医療監修)

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