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2014年6月5日 放送
日本の"食"を支えてきた
知られざるトップ企業の秘密!
- アリアケジャパン 会長 岡田 甲子男(おかだ きねお)
頭打ちと言われる国内食品市場。そんな逆風の中でも右肩上がりの業績を維持している企業がある。いまや食品業界で無くてはならない存在と言われる「アリアケジャパン」だ。アリアケジャパンが手掛けているのは、ラーメンチェーン店の秘伝のダシ、洋食店で使うソース、レトルト食品・カレールウ・離乳食など。とはいえ、食品そのものを作っている会社ではない。例えば、「即席麺」では、スープの元に入っている鶏や豚のエキスなど、いわゆる味のベースとなる調味料を作っている。つまり、味付けの部品を主に作っているのだ。一般の消費者には、ほとんど知られていないが、「畜産系調味料」の専業メーカーとしては国内トップのシェア。国内の食品メーカーにとっては必要不可欠な存在で、食品業界の黒子的な企業だ。しかも、素材にもこだわり、天然の素材しか使っていないという。このトップ企業を、たった一代で作り上げたのが、創業者の岡田甲子男会長(80歳)。知られざるトップ企業「アリアケジャパン」の強さの秘密と岡田会長の経営哲学に迫る。
社長の金言
- 迷ったら 苦しいほうを選ぶTweet
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RYU’S EYE
座右の銘
放送内容詳細
あのレストランにも、この食品にも入っている“アリアケジャパン”
消費者が知らないだけで「アリアケジャパン」が作った味は、あらゆるところで活躍している。例えば「長崎ちゃんぽん」でお馴染みの「リンガーハット」。このチェーン店のスープも、実は、アリアケ製。その他、即席麺のスープ、カレールウ、冷凍食品に至るまで、多くの食品に「アリアケ」の作ったものが入っているのだ。つまり、私たち消費者は知らないうちにアリアケジャパンの味を、どこかで口にしている。多くの食品に採用されている最大の理由は、もちろん、その「品質の高さ」にある。飲食店・食品メーカーの担当者からは「アリアケなしでは商売できない」とまで言われる存在なのだ。「依頼した以上の味を、手間暇かけずに手に入れられる」と客に言わしめるアリアケジャパン。客から絶大な信頼を勝ち取ってきたアリアケ流の経営術に迫る!
常に業界に先駆けてきた創業者・岡田会長の独自の経営術
たった一代で、アリアケジャパンを売上高300億円のトップ企業に育てた岡田会長。もともと始めた会社は「3K(キツイ・キタナイ・キケン)の極み」とも言われた、ほんの小さな『天然だし』の会社に過ぎなかった。しかし、即席麺ブームという時代の波に乗り、注文が殺到し、急成長を遂げる。しかし、その製造現場は「だし」を煮詰めるために想像を絶する過酷な労働環境に陥っていったのだ。岡田は、この労働問題を解決することが、「結果的に他を圧倒することに繋がる」と考え、売上高119億円だった1998年に、なんと100億円をかけてハイテク工場を建設に踏み切ったのだ。そして、完成させたのが業界初となる人の力に頼ることのない天然調味料製造の完全自動化だった。そんな岡田会長の経営理念は、いまも「経営者は社員の10倍、20倍苦労して当たり前。懸命にやることが、そのまま会社のためになる」だという。どんな味のスープも完全再現できる技術力で、次々と新商品を開発するアリアケジャパン。その驚異の“ものづくり”を徹底取材した!
新たな展開へ…原料にこだわり農業分野にも参入!
“食品の材料となる調味料”を手掛けてきたアリアケジャパンが新たな展開を見せている。それが、いま話題のセブンイレブンのPB「金のビーフシチュー」だ。食品業界の裏方として、実績を積み重ねてきたアリアケが、ついに最終製品作りに乗り出したのだ。大手食品メーカーを相手に培ってきた技術力は、消費者から、どんな評価を受けるのか? アリアケジャパンの進化は、これだけに留まらない。長崎県の諫早で、国内最大級の広さを誇る有機栽培の玉ネギ畑の運営まで始めたのだ。この畑を視察にきた、サンドイッチチェーンを運営するサブウェイの伊藤社長は、その広大な農場を見て「最高の玉ネギ」と絶賛。秋の新商品となる「オニオンスープ」の共同開発を持ちかけた。素材へのこだわりから農業への参入を決めた岡田会長の戦略と新商品開発の舞台裏を追った。
ゲストプロフィール
岡田 甲子男
- 1933年(昭和8年)10月長崎県生まれ
- 1945年 8月長崎で被爆 県立佐世保南高校 卒業
- 1958年 3月早稲田大学法学部卒業
- 1966年 6月アリアケジャパン㈱ 設立 社長就任
- 2007年12月代表取締役 会長就任(現任)
企業プロフィール
- 創業:1966年設立
- 本社:東京都渋谷区恵比寿南3-2-17
- 売上高:372億
- 国内工場:九州工場
- 海外工場:アメリカ、フランス、ベルギー、中国、台湾
「出汁」「スープ」を作るには、膨大な手間がかかる。たとえば豚骨ラーメン のスープなど、数十時間も煮出す必要がある。常識的には、そんなことを専業にしても、採算が取れるわけがない。だから、誰も手を出さない。アリアケジャパ ンは、味を数値化し、先端技術を駆使した工場を作ることで、ニッチ市場の王者となった。しかし、オートメーションのアイデアと設備は、過酷で危険な「手作業」の時代がなければ、生まれようがなかった。出汁、スープは、すべての料理のベースとなる。「ベースを握っているから、実はどんな料理も作れる」岡田さんは、自信満々だった。出汁は食物のエキスだ。アリアケジャパンは、まるで 「高純度のエキス」のような、清冽で強力なビジネスモデルを構築した。

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