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2026年5月14日 放送
小さな石けんメーカー
常識を覆す"おおらかな"経営術
- 木村石鹸工業 社長 木村 祥一郎(きむら しょういちろう)
大阪・八尾市に本社を構える「木村石鹸工業」がいま、次々とヒット商品を生み出している。ハンドソープや食器洗い用の洗剤「SOMALI(そまり)」は、インテリアになじむボトルデザインと肌に優しい使い心地で大ヒット。シャンプー「12/JU-NI(じゅうに)」は、くせ毛や寝ぐせに悩む人たちに口コミで広がり売上を伸ばしている。率いるのは4代目社長・木村祥一郎。OEM商品中心で伸び悩んでいた家業を、自社ブランドの開発で急成長させている。「正直すぎる」モノづくりでファンを増やす、"おおらかな"経営戦略に迫る。
社長の金言
- 自分で給料を決めるのは「覚悟の交換」Tweet
放送内容詳細
合う人と合わない人がいます
大阪・八尾市にある小さな石けんメーカー「木村石鹸工業」が注目されている。1924年創業の100年企業だが、ヒットの理由がユニークだ。自社ブランドの「12/JU-NI(じゅうに)」は、くせ毛や寝ぐせに悩む人向けに作ったシャンプーだが、パッケージや広告に「合う人と合わない人がいます」と、万人向けではないことを明記。すると“正直すぎる”と話題になり売り上げが3倍に、生産が間に合わない事態となった。
給料は自分で決める!?自己申告給与制度とは
木村石鹸ではボディソープやシャンプーから台所・風呂・洗濯機用洗剤にいたるまで次々と新しい商品が生まれているが、そのほとんどが会社の指示ではなく、現場の社員が自主的に開発している。ヒット商品「12/JU-NI」をたったひとりで生み出した社員は、いま単身で沖縄に移住、南国の植物の研究にいそしんでいる。背景にあったのは「自己申告給与制度」と呼ばれる、自分の給与を自分で提案するという驚きの仕組みだった。
絶対に継ぎたくなかった
100年企業を改革に導いた4代目社長・木村祥一郎。曾祖父が創業し、祖父から父親へと繋いできた歴史ある石けん会社だが、木村は幼い頃から家業を継ぐのは嫌だった。大学時代に友人と起業したITの会社は順調に成長していたが、実家からSOSの連絡があり、しぶしぶ家業に戻ることになった。OEM中心の伝統的な石けん会社で、どうやって自社ブランドを立ち上げヒットさせたのか?そこには、意外な戦略があった。
ゲストプロフィール
木村 祥一郎
- 1972年生まれ
- 1995年同志社大学在学中にIT企業を起業
- 2013年木村石鹸に入社
- 2016年代表取締役社長に就任
企業プロフィール
- 本社:大阪府八尾市北亀井町2-1-30
- 創業:1924年4月
- 売上高:17億円(2025年6月期)
- 従業員数:56名
社員自身が給与を決めるという木村石鹸の社長、木村さんは、そのシステムについて「覚悟の交換」と語る。ルールや慣習、不文律に支配されず、社員が自分自身を、正確でなくともしっかと認識し、それを会社に共有する。お金の前に交わされているのは、社員が描く未来への信頼なのだ。
木村石鹸がやろうとしていることは、環境やシステムで管理され、思考停止した駒のようなものに成り下がってしまった人間そのものの存在意義を、もう一度各々が問い直すことに他ならない。
そして「覚悟の交換」は、会社内に留まらず、家族や友人など全ての人間関係に於いて交わされるべきと言えるだろう。ルールや役割を言い訳にせず、人と信頼を築くため、そして己自身が己自身に敬意を抱くためにも。
覚悟が人を育て、人が信頼を育む会社
金原ひとみ
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