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2026年5月21日 放送
過去最高益
エンタメを極める!東宝の野望
- 東宝 社長 松岡 宏泰(まつおか ひろやす)
今年3月に行われた日本アカデミー賞で、10部門を制覇した映画「国宝」。伝統芸能・歌舞伎の世界とその役者の人生を描いたこの映画は、興行収入10億円を超えたらヒットと言われる日本映画において、200億円を突破する大ヒット。22年ぶりに邦画の興行収入記録を塗り替えた。この「国宝」の配給を行っているのが、あの「ゴジラ」を生み出した東宝だ。東宝は昨年、興行収入トップになった「鬼滅の刃」をはじめ、「国宝」など、上位10作品中8作品を配給しており、まさに"一人勝ち"の状況だ。2026年2月期の連結決算は、純利益が前期比19%増の517億円で、2年ぶりに最高益となった。東宝はなぜヒットを連発できるのか?その秘密に迫る。
社長の金言
- 感動のループが存在意義Tweet
放送内容詳細
ヒットを支える配給最大手の舞台裏
“預けると大ヒットを生む”と言われる、東宝。全国に70以上の映画館を運営し、来場者数が全国トップというのが理由の一つだが、それだけではない。実は「国宝」の李相日監督は、東宝に感謝しているという。映画が3時間近くもあり、普通だと配給会社からは「1日の上映回数が減る」と嫌がられるのだが、東宝の担当者は「3時間あるからこそ届くものがある」と背中を押してくれたという。そんな東宝だが、実は一度この作品を手放しているという。一体何があったのか?ヒットの舞台裏に切り込む。
IPを生かす東宝の新ビジネス
最近、東宝はアニメ業界でもその地位を高めている。業界では後発ながら、「ハイキュー!!」や「呪術廻戦」、「SPY×FAMILY」などを話題作を次々に主体的に手掛けてきた。そんな東宝が力を入れているのが、この「アニメ」などのIP・知的財産を様々な形で活用すること。その仕掛けはグッズ販売だけにとどまらない。原作に目を付けると、まずはテレビアニメ化する。その後ファンを常に熱狂してもらえるように映画、舞台など多面的に展開していくのだ。2024年には米国の映画配給会社の「GKIDS(ジーキッズ)」を買収。全米に自社配給する体制を整えた。東宝最大のIPでもある「ゴジラ」を筆頭に、海外市場を切り開いていくという。IPを生かした東宝の新しいビジネスモデルを紐解く。
コロナの危機をゴジラが救う!創業家出身の社長
新型コロナウイルスが蔓延した2020年、東宝は危機に直面していた。映画館は休業せざるを得なくなり、新作が延期になるなどし、利益は6割減。会社は危機的な状況に陥っていた。そんな時に次期社長として白羽の矢が立ったのが、東宝の創業者であり宝塚歌劇団をつくった、小林一三を曾祖父にもつ松岡宏泰だった。厳しい状況の中で、松岡が支えにしたのが、創業者の言葉『健全なる娯楽を広く大衆に提供する事』。娯楽を大衆に届けるのが使命だと心に刻み、映画を作り続けることを決意したのだ。この時制作されたのが、「ゴジラ-1.0」だ。必ず映画館に客が戻ってくると信じて作り続けたこの映画は、2023年に上映されると、大ヒットとなる。さらに松岡は、これをアメリカでも上映。アメリカでの邦画興行収入の記録を塗り替え、アカデミー賞で視覚効果部門受賞という快挙を成し遂げた。危機を乗り越えV字回復させた、創業家出身の松岡社長の経営術とは。
ゲストプロフィール
松岡 宏泰
- 1966年生まれ
- 1989年慶応義塾大学法学部 卒業
- 1994年東宝東和 入社
- 2008年東宝東和 代表取締役社長 就任
- 2014年東宝 取締役 就任
- 2022年東宝 代表取締役社長 就任
企業プロフィール
- 会社名:東宝株式会社
- 創業:1932年
- 本社:東京都千代田区有楽町1-2-2
- 従業員数:グループ:3,873人
- 売上高 ;3606億円
何を聞いても穏やかな口調で、柔らかい表情のまま淀みなく、松岡さんは質問に答えてくれた。彼の語る言葉からは、あらゆる経験の積み重ねの中で築かれてきた、磐石な信念が伺えた。
そしてコロナ禍に叫ばれた不要不急という言葉に、心の一部分を殺された人、不安で眠れない夜を過ごした人、エンターテインメントとともにしか生きられない人たちが、縋るように信じ続けたその価値を、作り手側も同様に心から信じていたのだという事実に、救われる思いがした。あの混乱の最中で舵を取り、断固として変わらぬこと、継続することを決めた松岡さんの元で、これからどんな物語が、キャラクターが生まれ、育てられていくのか、エンターテインメントを愛する者として目が離せない。
そこに在り続ける、輝き続ける灯台のような
金原ひとみ
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