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2011年7月7日 放送
"300均"スペシャル
~新たな消費を生む"300円"の価値
- 「スリーコインズ」運営 パル 取締役 杉本 哲夫(すぎもと・てつお)
- 「ミカヅキモモコ」運営 三日月百子 社長 物河 昭(ものかわ・あきら)
- 「クゥクゥ」運営 ビルジャン 社長 山下 真一郎(やました・しんいちろう)
渋谷、代官山、自由が丘・・・若者が集う街に次々と店をオープンさせている業態がある。300円均一ショップ、"300均"だ。安価と実用性を重視した"100均"にはない、デザイン性や付加価値の加わった生活雑貨やアクセサリー、小物ファッショングッズを中心に扱っている。中でも、「スリーコインズ」、「ミカヅキモモコ」、「クゥクゥ」の主要3社は、商品構成や店作りに独自の工夫を凝らし、客のコア層である若い女性たちの心を掴み、売り上げ・店舗数を伸ばしている。
今回は、トップ3社のリーダーをスタジオに招き、女性客をつかむ300均独自の戦略を分析。さらに「かわいい」「わくわく」「どきどき」を求めて300均で商品する"2011年の女心"も村上龍が解き明かす。
社長の金言
- 立場が人をつくる (物河昭)Tweet
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RYU’S EYE
座右の銘
放送内容詳細
ミカヅキモモコ ~「売れ残り」に新たな価値を与える!
創業1999年 全国67店舗 年商28億円 「ミカヅキモモコ」の店内で数多く並んでいるのがキャラクターグッズ。価格はもちろんすべて300円だ。だが商品のタグをよく見ると、1029円、2100円・・・と別の価格が印刷されている。これらはメーカーの在庫処分品、いわゆるアウトレット商品。元々は高い価格の商品が全品300円とあって、女子中高生で店は賑わっている。 1999年に創業した「ミカヅキモモコ」。文具メーカーを経営していた物河社長が、当時娘さんがはまっていたプリクラ1回の値段300円ならば、キャラクターグッズを買う女子中高生が気兼ねなく買ってくれるのではないかと、300均での販売を思いついたという。 「ミカヅキモモコ」の従業員は98%が女性。仕入れの責任者は26歳の女性バイヤーだ。社長も彼女の目利きには全幅の信頼を置いている。彼女の仕入れ方は「私が買うなら・・・」と、客と同じ目線に立つこと。メーカーとの商談でも商品を見た瞬間に決定していく。女性たちのモチベーションを上げ、強い店を作るミカヅキ流人材活用術とは?
クゥクゥ ~徹底的に「かわいい」にこだわる!
創業2005年 全国34店舗 年商21億円 男性は思わず店に入るのをためらってしまいそうなピンク色で店内が統一されている「クゥクゥ」。子供用のマスコットや装飾品だけではなく、収納ボックス、キッチン用品などの実用品もピンク、ピンク、ピンク。さらにハート、いちご、花柄などがあしらわれ、徹底的に「かわいい」にこだわった商品が並んでいる。この世界にはまって通いつめる"クゥクゥマニア" もいるという。 色にこだわる「クゥクゥ」。商品に使う色は、"売れるピンク"と"売れないピンク"の微妙な加減を見極め、さらに店内の色配置にも、女性客がつい入ってしまうクゥクゥならではの"色陳列"必勝ルールがあるという。 クゥクゥ流の売れる「かわいい」のツボ・・・その極意とは?
スリーコインズ ~大手アパレルだからこそできる組織の強みを生かせ!
創業1994年 全国67店舗 年商89億円 年商773億円・東証一部上場のアパレルメーカー「パル」が運営する300均が「スリーコインズ」。94年、大阪市内に1号店を開いた300均の草分け的存在だ。ライトグリーンで統一された店内に並ぶ生活雑貨は、若い女性はもちろん、年配女性、男性と幅広い客を獲得している。 しかし、「スリーコインズ」のさらなる強みは、母体であるアパレルメーカーとしての力を生かした商品だ。例えば女性用の靴下にはデザインの豊富さだけでなく、クッションや滑り止めといった女性のニーズに合わせた付加価値がついており、月に4万足も売れるという。40以上のブランドを持つアパレルメーカーであるパルの社内ではファッションの流行が常に研究され、スリーコインズのバイヤーも、その情報を参考に商品を開発。他社に先んじたデザイン、色、柄の300均商品が店頭に並び、流行に敏感な女性客の購入意欲をくすぐっている。
ゲストプロフィール
杉本 哲夫
- 1951年生まれ。
タイ中心に雑貨の輸入卸業及びコンサルティングをした後、2000年にアパレルの「パル」に入社。
2010年からスリーコインズ部門の最高責任者になる。
企業プロフィール
物河 昭
- 1962年生まれ。
高校卒業後、大手印刷会社、雑貨メーカーに勤務。
1990年にファンシー文具メーカーを起業。
1999年に三日月百子(当初は店名が漢字)1号店を京都駅地下街に出店。
企業プロフィール
山下 真一郎
- 1967年生まれ。
高校卒業後、自動車メーカーに整備士として勤務。
その後、海外放浪を経て父親の経営する貿易会社に入社する。
97年に雑貨製造の会社を創業。
2009年にそれまでメーカーとして雑貨を納品していた「クゥクゥ」の経営に乗り出す。
企業プロフィール
三人のゲストによると、女性客をとらえるには「かわいい」と「わくわくドキドキ」がキーワードになるらしい。「かわいい」には実にさまざまな意味がある。偉そうにしてないというニュアンスも含まれる。かわいくない代表は政治家だ。女性たちは、年齢を問わず、等身大の幸福を得ることで、現代の閉塞を乗り切ろうとしているように見える。女性消費者は、確実に賢くなっている。それに気づかない企業は、「かわいくない」と見破られ、いずれすべて淘汰されるだろう。

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