カンブリア宮殿

村上龍×経済人

毎週木曜日1106分 ~1155

テレビ東京系にて放送中

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2016114日 放送

新たな価値を地方から発信!最新・体験型ビジネスの秘密

  • 自遊人 社長 (いわさ とおる)

新潟県南魚沼市の山間にある、予約のとれない人気の旅館『里山十帖』。この宿は、徹底的に客目線のサービスにこだわる新しい形の旅館だ。他の旅館との大きな違いは、「体験」「発見」にあるという。実は、この宿に泊まった客は、稲刈りなどの農業体験や薪割りなど、普段はやらないであろう様々なことを実際に体験できるのだ。また、旅館の中で使われている椅子や食器、タオルなども館内で販売されていて、客が気に入れば購入することができる仕組みとなっている。これまでの旅館にはない"体験"という新しい価値を提案する宿の成功の秘密を探る!

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社長の金言

  • みんなが個性を出せば
    もっと日本は面白くなる
  • RYU’S EYE

  • 座右の銘

放送内容詳細

雑誌出版から人気の宿の経営まで ライフスタイルを提案する仕掛け人

新潟県南魚沼市。冬には雪が3mは積もる山間に2014年5月オープンしたばかりの旅館がある。オープンして間もないにも関わらず、リピーターが続出し、予約の取れない人気旅館「里山十帖」だ。150年前の古民家をリノベーションした建物にあるのはコンセプトが異なる12部屋。しかも、宿の温泉は「旅のプロ30人が選ぶ温泉」の中で堂々の1位を獲得したという。この宿を運営しているのが、雑誌「自遊人」を出版している岩佐十良。一見、雑誌編集と旅館の経営には、何の関係もないように思えるが、実は、この「里山十帖」は、雑誌「自遊人」の10個のテーマを実際に体験できるリアルメディア施設なのだ。雑誌編集マンが仕掛ける“リアルメディア”とは何なのか?そして、そのリアルメディアで何を成し遂げようとしているのか?岩佐の取り組む、最新型体験ビジネスの全貌に迫る!

“本当にいいもの”を届けるリアルメディア

岩佐が雑誌作りを始めたのは30年近く前。武蔵野美術大学の在学中に起業し、雑誌の編集プロダクションを立ち上げたことに始まる。そして、その会社で「じゃらん」「フロムエー」「東京ウォーカー」「TOKYO1週間」などの記事作成に携わってきた。いわゆる売れっ子編集マンとして活躍してきた岩佐だったが、ある日、転機を迎えることになった。その転機がグルメ雑誌の編集をしていたときのこと。岩佐は「本当においしい地味な店」より「おいしそうな写真が撮れ、いいキャッチコピーが付く店」の方が本が売れるという現実に、むなしさを感じ、「本当にいいものだけを、伝える雑誌を作りたい」と自ら出版社を立ち上げた。そして、そんな「本当にいいものを読者に体験してもらいたい」と考え、雑誌で取り上げた食材を販売するインターネット販売の会社まで作り上げたという。本当の豊かさを追求する岩佐の原点と目指すものを取材する!

A級グルメで地方創生

町おこしで大人気の『B級グルメ』。だが、歴代のグランプリは“焼きそば”など、多くが小麦粉を使ったものだ。岩佐は、B級グルメ自体は否定しないが、B級グルメブームの裏に隠れた、地方に伝わる本当にいいものにも光を当てたいと考えている。それが『A級グルメ』。岩佐は、新潟、群馬、長野の3県で、本当にいい地元の食材を発掘。それらを『雪国A級グルメ』に認定し、食べられる店を紹介している。「永久に残したい」と思う地方に埋もれた、地域の宝を掘り起こしていく、新たな岩佐の取り組みを追った。

ゲストプロフィール

岩佐 十良

  • 1967年東京・池袋生まれ
  • 1989年クリエイティブカラット(現自遊人)を創業
  • 2000年雑誌『自遊人』を創刊
  • 2002年食品のインターネット販売を開始
  • 2004年一部部機能を新潟県南魚沼郡湯沢町に移転
  • (米づくりをしながらの雑誌作り開始)
  • 2006年営業・管理部以外のすべてを南魚沼市に移転
  • 2014年5月里山十帖オープン

企業プロフィール

  • 新潟事務所:新潟県南魚沼市大月1012-1
  • 創業   :1989年 クリエイティブカラッット
  •       (現・自遊人)
  • 売上高  :6億1000万(2015年9月)
  • 従業員数 :30人(グループ・パート含む)
  • 社員数  :15人

村上龍の編集後記

デザイナーの出演が目立つ。 作家でも画家でも音楽家でもない。 真っ白な紙に 物語や色彩や旋律を描くように、 生産し、販売する、そんな時代ではないのかもしれない。 「リアルメディア」岩佐さんは、そう呼ぶ。 商業主義が色濃い編集プロダクションという世界から、 現実を底から支える「食」と「住」に軸足を移した。 きっとデザイナーは、ベース、つまり基本と基地を見出して、 現実を編集しようとしているのだ。 虚構が成立する状況ではないし、もうそんな余裕はない、 「里山十帖」の風景がそう語りかけている。

村上龍の編集後記画像

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社長の金言

  • 社員が夢を持ち 挑戦できるのが いい会社

    北海道コンフェクトグループ 社長長沼真太郎

  • アイデアは 会社の共有財産

    日本ハム 社長井川伸久

  • 教育の目的は社会で戦う武器を与えること

    N高等学校 校長奥平博一

  • データにない生活の“抜け目”を探す

    エスビー食品 社長池村和也

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ご注意下さい

最近、「カンブリア宮殿」に出演できると持ちかけて、多額の金銭を要求する業者があるとの情報が寄せられました。
「カンブリア宮殿」を始めとした報道番組が、取材対象者から金銭を受け取って番組を制作することはありませんので、ご注意ください。当社では、あくまで報道番組の視点から番組が独自に取材対象の選定にあたっています。
不審な働きかけがあった場合には、テレビ東京までご連絡ください。

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