カンブリア宮殿

金原ひとみ×ヒャダイン 経済トークショー人

毎週木曜日1106分 ~1155
テレビ東京系にて放送中

テレ東BIZで配信中

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2016211日 放送

地元にあった奇跡の店SP 第2弾
超地域密着経営で大人気の和洋菓子店

  • たこ満 代表取締役社長 (ひらまつ ひでのり)

静岡県西部に17店舗を構える「たこ満」。「たこ焼き屋」のようだが、地元で知らない人がいない人気の和洋菓子店だ。家族3世代でファンという客も珍しくない。これほど「たこ満」が支持される理由が、客一人一人に満足してもらう徹底した「地域超密着戦略」だ。例えば、クリスマスには子供会用のカップケーキだけで12種類も作るのだ。コンビニスイーツなどが台頭する中、売上高を伸ばす奇跡の和洋菓子店に迫る。

社長の金言

  • 人の長所を見ることが
    幸せにつながる
  • RYU’S EYE

  • 座右の銘

放送内容詳細

客の声に応えたらクリスマスケーキは75種類も!

静岡県西部では、友人との集まり、クリスマスなど、ありとあらゆる場面で「たこ満」の菓子が食べられている。元旦に訪ねてみると、午前中にも関わらず店内は幅広い年齢層のお客が大行列。年始の挨拶に持っていく菓子を買っているのだ。コンビニスイーツやネット通販が台頭し、街のお菓子屋さんが苦戦する中、「たこ満」の売上高は右肩上がり。その秘密の1つが、商品種類の多さ。クリスマスケーキなら「こんなケーキが欲しい」という客の要望に応え続けた結果、75種類も作っている。しかも、各地域の子供会の予算に応じられるように10円単位で値段を変えたカップケーキまで用意。さらに、店に来た客に茶を振る舞い、店内に休憩スペースまで儲けている接客の心配りも、地元の圧倒的支持を集める理由となっている。

店名だけじゃない!ユニーク経営が社員の幸せを作る

「たこ満」という変わった名前の由来は、戦後、東京に修行に出た創業者が酢だこを食べた時、その味に感動したことから。その店名におとらずユニークなシステムが「たこ満」にある。それが「ありがとうカード」。社員が、他の社員の良い接客や仕事ぶりに気付いたら、その相手に「○○をしてくれてありがとう」と書いたカードを渡すのだ。カードは複写式で、渡した方も貰った方もノートに貼っていく。感謝の気持ちが書かれたカードを貰うと「頑張ろう」とやる気になるという。しかも、カードを渡した数が多い社員が「周囲の人間をよく見ている」という理由で表彰されるのだ。このシステムが生まれた背景には、社長の平松の苦い経験があった。その昔、2号店を出し売り上げが急激に伸びていた時、あまりの激務に全社員6人のうち、なんと5人が退社してしまったのだ。以来、平松は「社員一人一人に幸せと感じる働き方をしてもらい、それがお客さんの満足につながる」ことを経営理念に据えたのだ。

塩ラスクを作れ!「たこ満」技術力に他社も注目

地元の素材を生かし、客の要望に応じた菓子作りを得意とする「たこ満」。店内には、イチゴ、レモン、お茶など静岡産の素材を使った菓子が並ぶ。そんな技術力に目を付けたのが、宮古島の製塩会社。島の特産である塩を使って菓子を作って欲しいと「たこ満」に依頼。そこで「たこ満」は、塩味のラスクを作っている。「たこ満」の名前は出ないが、他社への技術提供を新たな市場の開拓と捉えている。「地域超密着経営」は崩さないが、それに寄りかかるつもりもないという。そして今年1月、この塩ラスクを「バレンタイン仕様にして欲しい」という注文が入った。さっそく試作に取り掛かる「たこ満」。地域超密着店の新たな挑戦に迫る。

ゲストプロフィール

平松 季哲

  • 1952年静岡県生まれ
  • 1971年袋井商業高卒業後、東京の洋菓子店「モンドール」で約3年間修行し、菓子店の実家へ戻る。
  • 1977年「たこ満」の株式会社化と同時に専務に就任
  • 1990年代表取締役社長就任

企業プロフィール

  • 株式会社たこ満
  • 従業員数:360人
  • 売上高 :26億2200万円(2014年度)
  • 主な事業:和洋菓子の開発・製造・販売

村上龍の編集後記

ひとりのお客様の満足とひとりの社員の幸せ、「たこ満」の経営理念は、一見平凡だが、非常に重要なことを語っている。わたしたちの社会はずっとこれまで「全員の満足」「みんなの幸せ」を謳ってきた。その傾向に変化が見られる。否応なく「個の時代」がはじまっている気がする。「たこ満」は、特定の層ではなく万人に愛される味を追求しているが、「平均点」を目指したものではない。作り手の独断を排し、徹底して顧客の側に立って考え抜いた味であり、まさにそれが「個の時代」をリードする要因となっているのだと思う。

村上龍の編集後記画像

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