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2020年1月23日 放送
働く人の「困った」を解決して大躍進!
知られざる「ミドリ安全」の秘密

- ミドリ安全 社長 松村 不二夫(まつむら ふじお)
働く人の"安全"を守る「安全靴」や「ヘルメット」「作業服」「手袋」などで国内トップのシェアを誇るガリバー企業がある。それが1952年に日本初の安全靴専門メーカーとして創業した「ミドリ安全」だ。自動車工場や物流センターは、もちろん、いまや王将やマクドナルドなどの外食チェーン店でも「ミドリ安全」の製品は引っ張りだこ。企業の安全を守る、独自の技術力で他にない商品を続々と生み出し続けている。そして、その商品力で、多くの企業から絶大な信頼を得ているという。なぜ、「ミドリ安全」は他を圧倒するトップ企業に成長できたのか?これまで明かされなかった、巨大メーカーの強さの秘密に迫る!
社長の金言
- 営業マンこそ 最強のマーケティング部員Tweet
RYU’S EYE
座右の銘
放送内容詳細
こんなところにも「ミドリ安全」が!知られざるトップ企業の舞台裏
ミドリ安全には、王将やマクドナルドなどで使われ、累計2500万足を売った大ヒット商品がある。それが、油や水で滑りやすくなっている厨房でも滑りにくい靴「ハイグリップ」だ。実は、飲食チェーンでは、厨房などでの転倒が、労働災害に直結するため、経営者の多くが頭を悩ませていた。そんな仕事現場の悩みを解消する他を寄せ付けない技術力こそ、ミドリ安全の成長の秘密。いまや物流センターなどの職場で圧倒的な支持を集める「安全靴」や、体にたまった静電気を地面へと逃がす「安全靴」など、様々な業種に向けた「安全靴」をラインナップし、仕事の現場に欠かせない存在となっている。ミドリ安全が誇る、驚きの技術力…その秘密を解き明かす。
現場の声が商品を進化させる!驚き営業マンの秘密!
全国に181ヵ所あるミドリ安全の営業所。実は、ミドリ安全の躍進を支えてきたのは、そうした営業所で働く営業マンだ。もちろん基本的には、営業の仕事に従事しているが、ミドリ安全では、そんな営業マンが聞いてきた「取引先の悩み」を解消する商品開発に力を入れている。「現場の悩み」は「その取引先に限った悩み」かもしれないが、実は、それを解消することでミドリ安全は、他社を圧倒する技術と品揃えを実現させ、年商1100億円を築き上げてきた。この商品開発の手法は、業界トップになった今も続いている。取引先の小さな声も聞き逃さず、悩みに向き合うミドリ安全の驚き商品開発。その舞台裏を独占取材した!
ゲストプロフィール
松村 不二夫
- 1947年東京都葛飾区生まれ
- 1972年京都大学法学部卒業後、丸紅入社
- 1978年ミドリ安全入社
- 1979年取締役就任
- 1991年代表取締役社長就任
企業プロフィール
- 創 業:1952年
- 本 社:東京都渋谷区広尾5丁目4番3号
- 売上高:約1100億円(2018年度)
- 従業員:2,321人
- 事業内容:安全靴、ユニフォーム、空気清浄機などの企画、開発、製造、販売

三井三池炭鉱の労働争議のニュース映像で、鉱夫たちは地下足袋だった。だが子ども心に、不自然ではなかった。当時、地下足袋以外、見なかったからだ。松村元子・現会長は、営業で全国の炭鉱を巡り、ときに坑道まで降りて行った。「人を労働災害から守る仕事は人間として最良の道」という信念、「直販」「先端技術の導入」などビジネスの才能を駆使し続け、現在では年商1000億円を超える超優良企業となった。進化し、多様化したミドリ安全の安全靴、労働者を事故・災害から守るという思想的象徴にもなっている。