バックナンバー
2021年2月11日 放送
お困りごとをスッキリ解決!
新時代ビジネスの全貌

- 弁護士ドットコム 社長 内田 陽介(うちだ ようすけ)
急増するコロナのトラブル、さらに離婚・相続問題など様々な困りごと解決の手助けをしてくれるのが「弁護士ドットコム」というサイトだ。国内に4万人いるという弁護士の約半数が登録、ネット上で親身になって相談に乗ってくれるのだ。さらに、もう出社する必要は無い?ハンコのいらない電子契約サービスも大躍進。業界の常識を次々に打ち破る、新時代ビジネスの全貌に迫る。
社長の金言
- 法律トラブルも予防が重要Tweet
RYU’S EYE
座右の銘
放送内容詳細
「弁護士」があなたの味方に
法律トラブルは年間1600万件も起きているというが、弁護士に相談する人はわずか2割にすぎない。業界では「2割司法」という言葉もあるほどで、8割の人は問題を抱え込んでいるという。「もっと気軽に専門家に相談してほしい」と作られたのが「弁護士ドットコム」というサイトだ。一番使われているのが、「みんなの法律相談」というサービス。法律関係の困りごとや悩みを誰でも気軽に投稿することができ、弁護士が真摯に答えてくれる。これをきっかけに、実際に相談する弁護士を決めるユーザーも多いという。
“ハンコ出社”はもう不要!?
弁護士ドットコムは、新しいサービスにも乗り出していた。「さらば、ハンコ!」というコミカルなCMで話題の電子契約サービス「クラウドサイン」だ。日本の商習慣「紙にハンコを押す契約書」の代わりに、オンラインで契約を完結させるサービス。産業廃棄物処理を行う東港金属は、これまで月400~500通の紙の契約書を交わしていた。5年保存が義務づけられているので保管庫は満杯、探し出すのも一苦労だった。しかし、クラウドサインを導入することで、「労力は100分の1になった」と言う。取引先との契約の手間がかからない上、1年で100万円コスト削減ができたという。トヨタ、サントリーなど大手企業も続々導入、利用する企業は14万社を超えている。
ゲストプロフィール
内田 陽介
- 1977年2月28日生まれ アイシーピーでIT系ベンチャー企業への投資後の育成を担当。
- 2003年11月にカカクコム入社 カカクコム取締役、新規事業立ち上げ、価格.com運営などに携わる。
- 2014年みんなのウェディング代表取締役社長。
- 2017年6月より弁護士ドットコム社長に就任。
- 趣味 スポーツ観戦、お酒。
企業プロフィール
- 創 業:2005年7月
- 従業員数:306人
- 売上高:52億円(21年3月期)
- 「専門家をもっと身近に」を理念として、ポータルサイト「弁護士ドットコム」等を運営。2014年12月東証マザーズ上場。2015年からは電子契約サービス「クラウドサイン」で躍進中。

4大法律事務所に属すような弁護士には若干違和感がある。彼らの仕事は企業法務が中心で、だいたいのところ高い報酬を得ているという。個人の法律相談にのったりすることは少ない。そういった弁護士は一般市民の訴訟には関わらないのだ。弁護士にも違いがある。弁護士ドットコムに集まっている弁護士は、たいていは庶民の味方だ。インターネットの匿名性を活かし、相談のハードルを低くしていて、知恵を絞り、それを一般の人々へ提供する。専門家の知恵は、庶民がより良く生きるための知恵、まさにリーガル先進国への道だ。