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2021年4月22日 放送
デザインで価値を一変!
"可士和改革"の最前線

- サムライ 代表 クリエイティブディレクター 佐藤 可士和(さとう かしわ)
ユニクロ、セブン、楽天など、名だたる企業のブランド戦略を手がけ、成功に導いてきた日本を代表するクリエイティブディレクター佐藤可士和。その真骨頂は、手掛けたブランドに"新たなポジション"を生み出すことで、企業や商品の価値を一気に高める手法にある。そんな佐藤可士和が、いま手掛ける"新しい住宅デザイン"から"団地の再生"まで...最新の可士和改革に独占密着した!
社長の金言
- クリエイティブには問題解決の力があるTweet
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RYU’S EYE
座右の銘
放送内容詳細
ユニクロを飛躍させた可士和が挑む“高品質&低価格”住宅プロジェクト!
去年4月、横浜にオープンしたユニクロの新型店舗「ユニクロパーク」。今ここに、連日のように多くの家族連れが詰めかけている。実は、このユニクロの店舗は、屋上がスロープ状の滑り台になっていて、店の壁では、ボルダリングを楽しむことができるという。そんなユニークな店舗を手がけた人物こそ、クリエイティブディレクターの佐藤可士和だ。2006年からユニクロのブランド戦略を担ってきた可士和は、高品質・高機能かつ低価格というユニクロの特徴をデザインで表現することで、これまでなかった“新しい服のポジション”をユニクロブランドで確立。ユニクロを2兆円企業へと飛躍させたのだ。そんな可士和が今、住宅メーカーと“先を見据えた新たな価値観の住まいづくり”に挑んでいた。それこそ、新型コロナの影響で広がったリモートワークの普及を始めとしたライフスタイルの変化に合わせた家づくりだ。「都会から少し離れた広い土地に、高品質で低価格の家を持ち、豊かな生活を送る」というコンセプトの元、現在、第一弾となるモデルルームの建設が軽井沢で進んでいる。目指すのは、暖炉が付いたコンパクトなワンルームで、一般的な世帯でも買えるように1000万円以下での販売価格。これまでにない「高品質&低価格の住まい」という新たなポジションを生み出そうとする、"可士和流改革"の最前線に迫る!
デザインの力で社会問題を解決せよ!可士和の“団地再生”戦略
可士和がブランディングを手がけているのは、企業だけではない。実は今、住人の高齢化や建物の老朽化など様々な課題を抱える“団地”の再生にも挑んでいる。可士和は2011年から、建築家の隈研吾氏らと、既存の団地をリニューアルして、価値を上げる「団地の未来プロジェクト」に参加。そのモデルケースとなる横浜市磯子区の洋光台団地で改革を進めてきた。可士和がプロデュースした北団地エリアでは、集会所に個性的なライブラリーや焼き芋カフェを誘致するなど、住民が積極的に交流できる環境を作り出し…いまや、団地外から遊びに立ち寄る親子連れも増えたという。そんな取り組みもあって今年、新たに建てられた住居棟の募集倍率は、7倍を記録したという。デザインの力で、社会課題の解決まで担う、可士和の新たな格闘に密着する。
ゲストプロフィール
佐藤 可士和
- 1965年東京都生まれ
- 1989年多摩美術大学グラフィックデザイン課卒業
博報堂入社 - 2000年博報堂を退社し、株式会社サムライ設立
企業プロフィール
- 本 社:東京都渋谷区東2-14-11
- 設 立:2000年3月
- 従業員:10人

佐藤可士和といえば「アイコニックブランディング」、基本は意外とシンプルだ。たとえば企業のアイコンを設定してブランド化するだけ。しかしそのために彼は気が遠くなるような時間を使う。その積層された時間、折りたたまれた時間が、感動と成功を生む。ときに息苦しくなるほどの直線的な緊張感をもたらす。だから実際に有田焼の作品を作ったとき、わたしは解放された。アイコニックブランディングから解放された彼の才能に触れたからだ。