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2022年12月15日 放送
業界トップの老舗メーカー
知られざるフロンティア精神
- 紀文食品 社長 堤 裕(つつみ ひろし)
ここ10年で水産食用加工品の生産量は18%も減少している。しかし、そんな厳しい状況でも、水産練り物のトップシェアを誇る紀文は売り上げを維持し、昨年、東証一部上場(現東証プライム市場)を果たした。創業家から社長を引き継いだ堤は、どのような経営手腕で業界ナンバーワンの座を守り続けるのか。食に対する価値観や習慣が多様化する中、創業から85年の老舗「紀文」の商品が消費者に親しまれている理由に迫る!
放送内容詳細
“練り物” 国内NO1シェア!!
寒さが厳しくなるこの季節、スーパーでの売り上げが急増するのがお鍋やおでんの具材。様々なメーカーの商品が並ぶ中、人気を博しているのが、紀文の商品。焼きちくわ、はんぺん、玉ねぎ天など、売れ筋商品がズラリと並ぶ。人気の理由は、紀文の社員が独自調査を行い、それぞれの地域にあった食べ方に合わせて商品の提案内容を変えていることにある。具材の大きさから、食感、味の特性など、こだわり抜いた商品開発も支持されている。
2017年に社長に就任した堤は、「革新と挑戦」という同社の経営理念を前面的に打ち立て、糖質ゼロを打ち出した商品、人気キャラクターとのコラボ商品など、時代が求める食のスタイルも提供している。
知られざるフロンティア精神!東証一部上場の狙い!!
堤裕は、39歳の時、沖縄の海洋食品へ取締役として出向。出世街道を歩んでいたが、ある大失態をおかし、現会長・当時の社長に激怒された。それ以来、自分の役割が何なのか?を常に考えるなど、大きく意識が変わった。この堤の例に代表されるように、社員の意識改革から挑戦し続けることの大切さを唱え続ける紀文は、業界先駆けのチルド物流、食の欧米化に合わせたアレンジレシピ、時代の流れを意識した健康志向食品の開発、そして、グローバル化を目指した東証一部上場(現東証プライム市場)などを果たし、業界トップを走り続けている。新たなスタートラインに立った紀文が目指すものは、一度失敗している海外進出。現在、約1000億の売り上げを5000億にする目標を掲げ、グローバル展開で成功を目指す。
日本の伝統を守りたい!!
和食文化を大切にしている紀文は、おせち料理も手掛ける。社内にはおせち専門の企画開発部署もあり、伝統文化を継承するために日々議論を重ね、開発に取り組んでいるという。おせちを作るから買うという文化を作り出した紀文。切り分けられている手軽さや便利さも追求、更に、カマボコの飾り切りなどのおせちイベントなども開催し、日本の伝統文化を守ろうとしている。
ゲストプロフィール
堤 裕
- 1956年生まれ。
- 1980年慶応大経済学部卒、紀文食品入社。2007年取締役。
- 2016年取締役兼専務執行役員。
- 2017年より現職。
企業プロフィール
- 本 社:東京都中央区銀座
- 水産練り製品などの加工食品の製造・販売
- 売上高:992億円
(2022年3月期グループ連結) - 従業員数:1044人(単独)
二十年以上前、堤さんは、沖縄の海洋食品へ取締役として出向した。ある日、創業家出身の会長が突然、沖縄を訪れ、現地のはんぺんを試食して激怒した。本社がキャンペーンを打っている製品と、沖縄のものは味が違う。キャンペーン製品は製造過程で空気を含ませ、よりふんわりした口当たり。自分は何も知らなかった、キャンペーンを実施中ということも、会長が来ることも、味の違いなども、わかるわけがない。以来、「紀文での自分の役割は」と考えるようになった。未来の、社長が誕生したのだ。

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