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2024年4月4日 放送
"人に伝えたくなる商品"
老舗メーカー V字回復の舞台裏
- アズマ工業 社長 山下 智樹(やました ともき)
水だけで玄関の汚れがキレイになると大ヒットした「玄関タイルブラシ」。作っているのは浜松の掃除用品メーカー、アズマ工業だ。近年、作業が楽になる掃除グッズや、プロも愛用する掃除用洗剤がSNSで話題となるなど、業績が急拡大している。実は荒物問屋として始まった創業128年の老舗。2000年代に100円ショップの台頭で業績が急速に悪化したが、その後、見事にV字回復した。その裏にあったのが"人に伝えたくなる"商品。一体、どういうことなのか?
放送内容詳細
感動を伝えたくなる商品づくり
気になる玄関タイルの汚れ。デッキブラシでごしごしと磨くとある程度は取れるが、タイルの細かいでこぼこには汚れが残り、水はねで壁が汚れるなんてことも。そんな悩みを抱える主婦に「玄関の黒ずみが水だけでキレイになる!」とSNSで話題となり、人気になっている商品がある。それが「玄関タイルブラシ」だ。2022年には年間100万本が販売される大ヒット商品となった。開発したのは静岡県浜松市のアズマ工業。伝統的な手編みの箒からモップ、フローリングワイパーなど、掃除用品を2000種類も展開している。最近では、油汚れ用やカビ取り用など、用途ごとに圧倒的な汚れ落ちを実現した「住宅用洗剤アズマジック」がSNSで話題となり大ヒットしている。社長の山下が目指す“感動を人に伝えたくなる”商品とは?
客の一言をきっかけにV字回復
アズマ工業が創業したのは1896年。創業者・山下半次郎が浜松で箒などを扱う荒物問屋を起こしたのが始まり。戦後、箒の結束部分にカバーをかけた、いわゆる「カバー箒」を開発。座敷箒で全国シェア50%へと成長した。80年代には箒とちり取りを一体で収納できるセットや、フローリングワイパーも他社に先駆けて開発する。現社長の山下は2000年、結婚と同時に妻の実家だったアズマ工業に入社。2002年には後継者として副社長に就任し、経営を任されるようになる。しかし当時は100円ショップが急速に台頭し、低価格の掃除用品が普及。業績は右肩下がりで悪化していた。山下はその責任を一身に背負い、苦難の日々を送った。そんな矢先、山下は客の一言がきっかけで、“感動を人に伝えたくなる”商品作りに目覚める。見事に会社を復活させ、V字回復に導いた舞台裏に迫る。
ゲストプロフィール
山下 智樹
- 1974年8月広島県生まれ
- 1999年立命館大学大学院 修了
- 2000年アズマ工業入社
- 2002年副社長就任
- 2012年社長就任
企業プロフィール
- 本社:静岡県浜松市中央区野口町626
- 創業:1896年
- 資本金:2000万円
- 従業者数:166名 (※2021年1月現在)
「マルチ洗剤」「油汚れ洗剤」「ガラス洗剤」「浴室洗剤」、「苔取り剤」、「鏡のウロコ取り」 クリームタイプの研磨材「浴槽の湯垢取り」、「ステンレスの磨き剤」「IHの焦げ付き取り」それらのすべては、昭和の中頃、座敷箒の全国シェア50%を誇った山林商会(今のアズマ工業)の、吾妻箒からはじまっている。しなやかな掃き心地を生みだすために、箒草の軸の部分を切り落とし、穂先だけを均一にそろえたものをまとめた。アズマ工業は「使う人」のことだけを考えて、半世紀以上の長さを生きてきた。

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