バックナンバー
2024年7月18日 放送
どんな立地でも客を呼ぶ!
新体験ホテルの秘密
- 温故知新 社長 松山 知樹(まつやま ともき)
記録的な円安が続く日本。海外旅行が割高となる一方、この夏旅行を予定している人の85%が、国内での旅行を計画していて、日本の国内観光は活気に満ちている。そんな中、話題のホテルを次々と運営し注目を集めているのが、『温故知新』という会社だ。元星野リゾート出身の松山知樹が立ち上げたこの会社は、2015年に愛媛・松山の安藤忠雄氏が建築した美術館を、1室12万円ほどのラグジュアリーホテル「瀬戸内リトリート青凪」として生まれ変わらせ、その後コロナ禍にも関わらず、たった6年で全国14施設を運営するまでに事業を拡大させた。なぜ、この短期間で成長を遂げることができたのか?お客の心を満足させる、独自のビジネス戦略に迫る。
放送内容詳細
“普通じゃない”にチャンスあり!唯一無二の“目的地ホテル”とは!?
ホテルの運営を手掛ける「温故知新」。その最大のコンセプトは、“旅の目的地のホテルになる”こと。つまり、観光スポットを巡る拠点として存在するのではなく、ホテル自体を目当てに来てもらうということだ。壱岐島にある『壱岐リトリート海里村上』は、1700年の歴史を持つ天然温泉と料理がウリ。その料理は、玄界灘の鮑やウニを堪能できるのはもちろんだが、新米の時期には料理長自らが田んぼで育てた米を、炊きたてで出すというこだわりよう。また、地元の焼酎蔵と組んで、壱岐の特産品を焼酎に漬け込んだクラフトジンを作り、宿泊客に提供。“ここに来なければ味わえない”ものを目当てにお客がやってくるという。その他にも、フランス・シャンパーニュ地方の生産者とコラボした、世界初の『シャンパンホテル』や、競輪場のスタジアムとの一体型ホテルなど、唯一無二のホテルを生み出し急成長。売上は23億円に達した。こうした成功を受け、今では年間100件近くの運営委託の相談が来るという。温故知新の名の通り、“もとからある建物、人材、地元の良さを生かし、それを新しい形で提供”し、“普通じゃないところにチャンスを見出す”、温故知新流のホテル運営術に密着する。
“赤字経営”“スタッフ一斉離職”!ピンチから生まれた「おもてなし革命」
社長の松山は、星野リゾートでホテル業を学び、2011年に独立、温故知新を創業した。しかし、出だしは厳しかった。創業後すぐに東日本大震災が起こり、手掛けるはずだったプロジェクトの話がなくなってしまったのだ。松山はたった一人で、被災したホテルのコンサルティングを行うなどしてしのいだ。そんな松山が、4年後、初めて運営依頼を受けたのが、安藤忠雄氏が手掛けた美術館をホテルとして再活用したいという依頼だった。四国の山の中で、しかも客室は7部屋しか作れない。誰もが難しいと思う案件だった。これに対して松山は、四国で一番高い価格帯で売り出した。しかし全く売れず、毎月300万円の赤字を出す。さらに、この状況下で、スタッフが一斉に退職する事態に陥った。実はこのピンチが、温故知新のおもてなしに革命をもたらすことになる。温故知新、成功の舞台裏を紐解く。
ゲストプロフィール
松山 知樹
- 1973年デトロイト生まれ 大阪育ち
- 1998年東京大学大学院 都市工学修士課程を修了
ボストン・コンサルティング・グループに入社 - 2005年星野リゾートに入社
- 2007年 同 取締役に就任
- 2011年温故知新を創業
企業プロフィール
- 会社名:温故知新
- 創業:2011年
- 本社:東京都新宿区新宿5-15-14 INBOUND LEAGUE 502号室
- 従業員数:約420人
- 売上高:23億2870万円
変わった社名だ。「古きを温めて新しきを知る」という文字通りの意味らしい。宿は余っているというのが松山氏の考え。バブル期の過剰投資に始まり、つい最近までのインバウンドブームがさらに背中を押す形で、宿泊施設は供給過多が続いているのだそうだ。そういった宿の再生を、ひとつひとつカスタマイズする。気軽に泊まれる価格ではない。客は、自分の時間と金をどう使えば幸福感が訪れるかを考えている。そういう客は、これまで少なかった。ほとんどは皆と同じ幸福感に酔っていた。画一的な幸福感は、もう存在しない。

バックナンバー
ご注意下さい
最近、「カンブリア宮殿」に出演できると持ちかけて、多額の金銭を要求する業者があるとの情報が寄せられました。
「カンブリア宮殿」を始めとした報道番組が、取材対象者から金銭を受け取って番組を制作することはありませんので、ご注意ください。当社では、あくまで報道番組の視点から番組が独自に取材対象の選定にあたっています。
不審な働きかけがあった場合には、テレビ東京までご連絡ください。












