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2026年1月8日 放送
日本のエネルギーを支える
知られざる巨大企業の全貌
- 東京ガス 社長 笹山 晋一(ささやま しんいち)
食品などの物価高だけでなく、電気代やガス代料金の負担も家計を直撃している昨今。こうした状況の中で、今あらためて注目されているのが「エネルギー」問題だ。日本のエネルギー自給率は約13%と、世界の中でも圧倒的に低く、多くを輸入に頼らざるを得ないのが現状。一方、ガス小売り自由化で競争が激化する中、業界最大手の東京ガスは、ここ数年、新たな分野へ次々と進出。"ガスを売る会社"から"暮らしを支えるパートナー"へと変貌を遂げている。創業140周年を迎えた東京ガスが仕掛ける次の一手とは?そして2026年、日本のエネルギーの未来はどこへ向かうのか!?
放送内容詳細
“ガス会社”を超えろ!激変のエネルギー時代を生き抜く成長戦略
家庭に届けるガスが「プロパンガス」と「都市ガス」に大別される中で、東京ガスは長年、都市ガスを担う存在として業界を牽引してきた。早くからCO₂排出量の少ないLNG(液化天然ガス)を導入。海外で産出されたガスをマイナス162℃で液化し、体積を600分の1に圧縮。オーストラリアやアメリカなどから調達したLNGを自社タンカーで運び、ガス基地で再び気体に戻したうえで首都圏へと送り出している。東京ガスグループから家庭やビルへと張り巡らされた首都圏のガス管をつなぐと、その総延長は約6万7000キロ。地球を1周半する長さに相当する。こうして支えている顧客数は約880万件、国内シェアは1位だ。しかし2017年、ガス小売りの全面自由化により、消費者はガス会社を自由に選べるようになった。するとNTTドコモや楽天、総合商社など異業種が相次いで参入し、競争は一気に激化。こうした中、笹山社長が掲げたのが「ガスだけにとどまらない生活に寄り添うビジネス」への転換だ。2021年からは都市ガスの顧客約880万件という基盤を生かし、「生活を助けるサービス」を本格化。専用研修を受けたスタッフが対応するハウスクリーニング事業は、2025年のオリコン顧客満足度・関東1位を獲得。また、2016年の電力自由化を機に電気事業にも進出。多くの業種が参入したものの、世界情勢によるエネルギー価格の高騰などで、新規参入企業の多くが撤退を余儀なくされた。そんな中、東京ガスは自社発電所を首都圏4か所に建設し、市場価格高騰のリスクを抑制。契約数は420万件を突破し、新規参入した企業の中で電力もシェア1位を獲得している。
原点は渋沢栄一 今に受け継がれる東京ガスの“開拓スピリット”
フィリピンで、東京ガスの新たな挑戦が動き出している。海外から調達したLNGを日本だけでなく第三国へも供給する事業だ。その要となるのが、陸上設備より低コストな「浮体式洋上LNG基地」。この取り組みは、突然始まったものではなく、原点は1885年。創立者・渋沢栄一が、パリで見たガス灯に着想を得て『東京瓦斯会社』を設立したことにさかのぼる。東京ガスは街の灯から熱源へと用途を広げ、1969年には東京電力と手を組み、アラスカから海を越えて日本初のLNG調達を実現。日本のエネルギー史に大きな一歩を刻んだ。そして2010年代、ガス小売り自由化という転換期を迎え、未来を見据えて電力事業へ参入。当時、販売戦略を担った笹山を中心に契約数は400万件を超え、新規参入企業の中で新電力のトップへと躍進。笹山はその実績を評価され、2023年、戦後初の理系出身社長に就任。創立者のフロンティア精神を受け継ぎ、次代への歩みを進めている。
街の灯りから始まった挑戦…次に灯すのは“カーボンニュートラル”
いま東京ガスが取り組む大きなテーマが「カーボンニュートラル」だ。温室効果ガスの排出量を実質ゼロに抑え、将来的には都市ガスをカーボンニュートラルな「e-メタン」へ転換。浮体式洋上風力などの新たな再生可能エネルギーを活用し、CO₂を増やさない仕組みづくりを通じて、東京ガスは世界のエネルギーの未来を見据えている。
ゲストプロフィール
笹山 晋一
- 1962年岡山県倉敷市生まれ
- 1986年東京大学工学部卒、東京ガス入社
- 2016年執行役員 総合企画部長
- 2020年専務執行役員 エネルギー需給本部長
- 2022年代表執行役副社長 最高戦略責任者
- 2023年取締役代表執行役社長 CEO 就任
企業プロフィール
- 本社:東京都港区海岸1-5-20
- 創立:1885年(明治18年)
- 従業員:15,572名(連結/2025年3月)
- 売上高:2兆6368億円(2024年度)
東大工学部出身、戦後初めての理系社長だった。ガスの供給が自由化され、かなりの会社があるらしい。1社1社が、近隣の住民と親しい付き合いをしていて、それなりの存在価値があるみたいなことを聞いた。だが、大手エネルギー会社は将来的に減っていくらしい。データ分析関連のIT事業に長く携わった。そのせいかどうか、話すことのロジックがちゃんとしていて、とてもわかりやすかった。メタネーションについて、また浮体式洋上風力発電について、わたしの知識で理解できた。約1万6000人を率いる人だと思った。

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