定例社長会見

2001年5月31日

一木社長5月定例会見

■ 2001年3月期決算について ■

 2001年3月期決算は、タイム・スポット収入合計が839億3700万円(前期比6.1%増で平成9年度以来の新記録)、番組販売収入が50億8900万円(前期比7.0%増)、ソフトライツ収入54億200万円(前期比15.8%増で過去最高を記録)、事業収入15億1100万円(前期比23.1%減)であった。
 営業成績は自動車、トイレタリーなど大型広告主の出稿が大きく伸びる一方、携帯端末、インターネット、マイライン・キャンペーンなど情報通信関連が好調を持続、シドニー五輪も売上げに寄与した。番組販売部門は厳しい情勢にもかかわらず、海外向け販売の伸びが寄与した。ソフトライツ部門は「ポケモン」の劇場版「ルギア爆誕」が健闘したほか、投資した邦画と洋画の劇場映画(「雨あがる」「海の上のピアニスト」等)がともに健闘した。
 この結果、当期営業収益は981億6600万円(前期比8.2%増、7期連続増収)、経常利益は58億8900万円(前期比22.6%増)、当期純利益は30億1600万円(前期比249.3%増)となった。平成13年度は営業収益1040億円(初の1000億円台)、経常利益62億円、当期純利益32億円を見込んでいる。

 
■ 組織改革の狙いについて ■

 7月1日付で組織を改革する。まず、ソフト契約局を廃止。編成・制作現場との意思の疎通が難しいこともあり、再び編成局に契約統括部として置くことにした。総務局は人事局と総務局に分ける。人事は裁量労働などの課題が多く、総務は上場に伴う方面の仕事がある。メディア開発局のデジタル放送推進部は、2003年の地上波デジタル放送に取り組むということで設けた。制作局はSP制度を廃止し、番組ジャンル別に統括して番組を開発する体制にする。


■ 社長交代について ■

 BSスタートや上場に向けて、風通しの良い社内体制を固めるというのが最大の念願であった。どうにか出来つつあるということもあり、若返りをすることに決めた。また、上場となるとIRが大切になる。IRは忍耐と時間を必要とするため、私も代表権者として残る体制をとる。
 5年間で最も印象的だったのは、やはりポケモン騒動。予想もしていなかった事件だが、新聞の一面記事等を通して、一躍テレビ東京が全国波となった。不正をしたというわけではないから、社員も一丸となって乗り切ろうという連帯感があり、結果的に我が社にとって良い経験となった。
 【菅谷副社長の抱負】
 規模は小さくても最良にして最強のテレビ局を作るとが目標。しかし、景気の低迷、BSジャパンへの支援、CS110度、ブロードバンド、すべて大きな課題である。荒海に出て行く心境だ。一木社長の5年間で、出て行く船は立派な性能のものになり、優秀な人材も育ってきた。船長が舵取りを間違わなければ、上場を含めてこの荒波は越えて行けるだろう。しかし、相当な覚悟が必要だ。全社員が一致団結しなければ疾風怒濤の中で生き残れないと思っている。

■ 視聴率について ■

 4月クールの視聴率(4月2日~5月27日・8週まで)は、GH8.1%(前年同期比+0.1%)、全日3.6%(+0.2%)、PT7.6%(+0.4%)と、いずれも前年同期を上回った。「女と愛とミステリー」(5月31日現在の平均視聴率10.0%)の健闘で水曜は安定。さらに定着してくれば、もっと視聴率が上がるだろう。
 新番組は前クールよりも視聴率が上昇。「歌のヒットステージ」(月:22時)は4.0%だが、もう少し伸びると思っている。「絶品!地球まるかじり」(火:20時)が6.3%、「火の玉スポーツ列伝」(金:22時)は3.3%である。
 経済ニュースは「Newsモーニングサテライト」「株式ワイド オープニング・ベル」「ワールドビジネスサテライト」の流れが視聴者に定着しつつある。「ワールドビジネスサテライト」の平均視聴率4.6%は前年同期比+1.3%。主婦層が関心のある生活経済まで内容を広げていけば、さらに上がるだろう。竹中平蔵氏の入閣スクープもあった。竹中氏の抜けた穴は中谷巌氏(三和総研理事長)復帰で埋め、その他にもエコノミストの方に随時入ってもらう予定だ。竹中氏も節目節目で出演する。


■ 営業状況について ■

 5月22日現在の4月の営業状況は、タイム100.4%(前年比)・スポット111.1%(同)・合計104.1%(同)であり、前年に対し2億8129万円増。5月の見通しは、タイム97.6%(前年比)・スポット105.0%(同)・合計100.2%(同)である。5月以降は相当苦しい状況だが、4~6月で予算を達成したい。


■ インターネット経済ニュース番組供給サービス ■

 テレビ東京とテレビ東京ブロードバンドは、金融機関やインターネット事業者向けに、経済ニュースの動画供給サービスを6月4日から開始する。このサービスは、テレビ東京で放送している主要な経済ニュース番組の情報を横断的に集約し、さらにオリジナルコンテンツを追加して配信するもので、地上波放送の番組をソースとして供給する動画ニュースサービスである。?テビ東京の経済ニュース番組をもとに配信 ?パッケージとして配信 ?番組出演のアナリスト・評論家のオリジナルコンテンツを配信 という大きな特徴がある。

− テレビ東京ブロードバンドから詳細説明 

■ 「遊戯王デュエルモンスターズ」の展開について ■

 「遊戯王デュエルモンスターズ」(火:19時30分)は、年間平均視聴率8.9%を獲得するテレビ東京の看板番組の一つである。
 この度、テレビ東京、集英社、日本アドシステムズの3社は、米国のフォーキッズ・エンターテイメント社に対し、欧米における「遊戯王デュエルモンスターズ」の放送権、ビデオ化権、商品化権を許諾した。米国の放送については、この秋からスタートを考えており、6月に米国で正式に記者発表をする予定である。


■ 「とっとこハム太郎」イベント開催結果について ■

 4月28日~5月6日に「とっとこハム太郎ふぁんたじぃらんど」を池袋サンシャインコンベンションセンターで開催した。総入場者数は9日間で80,045人、特に5月4日は14,691人とサンシャインの1日の動員記録を塗り替えた。


■ AT−X製作・投資アニメの展開について ■

 アニメ専門の有料チャンネルであるAT−Xが製作・投資する新作アニメ「コスモウォーリアー零」(松本零士・作)をテレビ東京とAT−Xで放送する。松本氏のテレビアニメは19年ぶりである。


 ■ BSデジタル放送の普及について ■

 4月の数字が伸びないのは、リサイクル法の反動だろう。メーカーもこちらもお互いに危機感を持ちながら、魅力のある番組を作っていかなければならない。

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