定例社長会見2004年9月
≪上場一ヶ月を経て≫
8月5日にお陰さまで一部へ直接上場を果たすことができた。初値3,350円 終値ベースで最高値は3,870円(8月23日)。最安値は3,220円(8月6日)ということで正当な評価を得ていると感じている。
日経平均が冴えず他局の株価も厳しいという客観情勢からいえばテレビ東京は健闘している。マーケットに歓迎されているのではないかと感じている。
≪視聴率動向≫
ワールドカップやオリンピックがあるとネット局数やカバー率の問題もあり、大きなイベントを放送できず視聴率が下がる傾向にあったが、今回はオリンピックも健闘し、下がらずに推移している。
7月クール第11週(9月12日現在)が経過した時点で、年度平均は、GH8.3%、PT7.8%、全日3.7%と3時間帯いずれも前年同期比0.1ポイント増の状況。
もちろんアテネ五輪だけではなく「田舎に泊まろう」や「トホホ人物伝」などが高視聴率を取っていることなども貢献している。
オリンピックには女子レスリングの中継(8月23日)や体操個人種目など20時間4分の中継と2時間のハイライトを放送したが、7個のメダル獲得を中継し民放で最多となった。これは編成・スポーツが、考えてとりにいった種目が視聴率も良く、メダルも取れたという結果につながった。
≪10月編成のポイント≫
達成視聴率9%のために、他曜日に比べて弱かった月曜日に手を入れた。
19時の「元祖!元ドル3人娘」の榊原・井森・山瀬の3人は残るが、よりパワーアップした「突撃!イドバタ7(セブン)」に一新する。20時からは、みのもんたを司会として、いろいろなジャンルのだれでも楽しめる娯楽番組「月曜エンターテイメント」。22時からは「ザ・ヒューマンD」。有名無名にこだわらず、多角的に人間像を浮き彫りにしていきたい。「ガイアの夜明け」(火曜22時)は経済ドキュメンタリーとして評価され、視聴率もあがり成果も出ているので、この番組ではもっと幅の広い人間ドキュメントを、めざしたい。
「セサミストリート」も10月10日(日)朝9時で放送スタートする。これまで英語教育としてやってきたのでその部分も加えるが、完全日本語版で放送する。
また、日曜22時54分から「ミューズの楽譜(スコア)」。バイオリニストの川井郁子が、毎週違った作曲家や音楽家をゲストに迎えて音楽トークとバイオリンを中心にした上質な音楽番組を放送する。
10月編成の改編率はGH16.2%、PT16.1%、全日11.1%と、比較的抑え目の改編だが、月曜日を一新するという意味ではドラスティクな改編であるといえる。
≪営業関連≫
通常8月が厳しいが、今年はアテネ五輪と猛暑が重なり営業状況堅調に推移している。
第1四半期はタイム108.9% スポットは110.4% 合計109.4%。
8月の売上は未だ確定していないので見込みでいうと、4月~8月の年度累計はタイムが前年比111%、スポットが112%、計111.7%と、第二四半期に入ってからの方が数字がよい。テレビ東京だけではないが少なくとも12月まではスポットは堅調。タイムではオリンピック効果が高いといえる。予算を1%程度上回る水準での推移だ。スポットが弱かったがスポット営業部を作った効果が出ていると思う。
≪事業関連≫
劇場版「ポケットモンスター」第7作は、8月27日までの興行だったが9月12日(日)現在、動員400万人、興行収入41億74百万円。
興行収入は同時期比較(公開58日目)で前年比97.5%の状況。昨年、興行収入45億円と急回復を達成し、その人気を維持している数字だと思う。
劇場版「NARUTO」は8月21日(土)から公開し現在上映中だが9月12日(日)現在の状況は、動員111.6万人 興行収入12億15百万円。
一般的に10億円を超えると「ヒット」と呼ばれる映画興行なので、競合作品が多い中で、健闘している。「ポケモン」、「ハム太郎」に次ぐ柱としてやっていけるという判断をしている。
また、アメリカで「Yu-Gi-Oh! The Movie」を、8月13日(金)から全米2400館を超える劇場で公開したが、9月12日(日)現在、興行収入1,955万ドル(ボックス・オフィス・モジョ提供数字)と推定される。110円換算で21億5千万円。
その他、「驚異の大恐竜博」は59日間で入場者数は50万人を突破した。他局もイベントを行っているがテレビ東京らしいイベントだった。会期中にも英国科学雑誌「ネイチャー」で研究成果が発表されるなど、中国で発掘された貴重な恐竜化石は学術的にも高い評価を得た。
≪NHKの不祥事について≫
テレビ東京では、プロデューサーだけでなく、編成部、番組契約部など複数部署の協議で支出をチェックしている。
また番組の制作は、プロデューサー・ディレクターが中心となり、放送作家を含めたスタッフで構成しており、不正はおきにくいと思う。社員数も少ないのでコミュニケーションのよい組織にすることが不正防止の最善の方法だと考えている。
≪地上デジタル放送の普及≫
普及ペースが早まっているのはよいことだ。映像的にも優れ、データ放送など多機能なので速く広まればと思っている。
以上