定例社長会見2025年5月

テレビ東京・BSテレビ東京 5月定例会見

開催日:2025年5月29日

【25年度4月クールに関して】
(石川社長)
4月クールの視聴率(5月25日・日曜まで)は、やや苦戦していまして、GH帯はALLで2.9%、去年に比べて-0. 2p、
PT帯は2.5%で-0. 2p、全日が1.1%で-0. 1pでした。PUTも落ちてきている状況です。
一方で、4月スタートの2つの新番組、月曜20時の『JAPANをスーツケースにつめこんで!』と
水曜20時の『世界を救う!ワンにゃフル物語  ~柴と三毛と亀梨くん~』は堅調に推移していまして、今後に期待しています。

先週は5月25日(日)まで「世界卓球」を放送しました。
最終日に日本の男子ダブルスが金メダルを取り、我々の放送も良い結果を出すことができました。
卓球界は今、若い人がどんどん生まれているので、今後に期待しています。

2028年の「世界卓球」が福岡で開催されることが決まりました。
テレビ東京として、さらに卓球の放送に積極的に取り組んでまいります。


【4月のAVOD総再生数が過去最高を記録】
(石川社長)
4月は配信についても好調を維持しています。4月のAVODの総再生回数は、1ヶ月間の再生数の過去最高を記録しました。
ドラマを中心にバラエティーも健闘しており、上昇基調にあります。


【7月クールのドラマについて】
(長田専務)
7月クールの金曜21時枠「ドラマ9」で、『能面検事』を放送することが決まりました。
「このミステリーがすごい!」大賞も受賞している中山七里さんの原作による、本格ミステリーです。
主演は上川隆也さんです。上川さんはタイトルの通り、能面のような無表情の検事役で、
警察や検察にも忖度しないやり手を演じます。演技力に期待しています。
中山七里さんは「どんでん返しの帝王」と言われておりますので、原作の素晴らしさと上川さんの演技で、
金曜日の夜に爽快なドラマを見ていただきたいと思います。ご期待ください。


【『シナぷしゅ』の大人向け特番『ヨルぷしゅ』について】
(川崎専務)
乳幼児向け番組の『シナぷしゅ』を様々な形でご案内してきましたが、
その「ぷしゅシリーズ」のこれまでとは違う形として、『ヨルぷしゅ』を放送します。
ターゲットは赤ちゃんではなくて、子育て奮闘中のお父さん、お母さんです。
6月27日(金)の24時12分からの放送です。
今回、「セロ」と「ニン」という2人のキャラクターがMCとなりますが、
セロ役をオリエンタルラジオの藤森慎吾さん、ニン役を水曜日のカンパネラの詩羽さんにやっていただきます。
様々なコーナーを作り、ちょっと変わった番組を深夜で試してみたいと思っております。
ぜひ、お楽しみ下さい。


【営業について】
(石川社長)
4月の放送収入は、タイムが前年比でプラス1.3%、スポットはプラスの11.7%、
タイムとスポットを合計するとプラス5.5%となり、放送収入は好調を維持しています。


【長期ビジョン、24年度決算、役員人事について】
(石川社長)
5月14日(水)に決算取締役会を開催し、その後に様々な発表をさせていただきました。
1つは長期ビジョンの「テレ東VISION2035」です。

昨年はテレビ東京の開局60周年ということもあり、10年後のテレビ東京をどうしたらいいのか、
どうしたいのかということを中堅・若手のチームに半年間にわたって議論してもらいました。
それを経営会議や取締役会で、社外取締役も含めて議論してまとめました。
資料をご覧いただければと思います。

続いて、役員人事について説明させていただきます。
私は6月19日の株主総会で、テレビ東京ホールディングス(テレビ東京HD)とテレビ東京の代表取締役社長を退任します。
現在、テレビ東京HD専務の吉次弘志さんが、テレビ東京HDとテレビ東京の代表取締役社長になります。
私はテレビ東京HDの代表取締役会長となります。

テレビ東京HDとテレビ東京の副社長である新実傑さんは、テレビ東京HDを退任して、事業会社のテレビ東京の会長になります。

また、株主総会の終了後は、女性役員の比率がテレビ東京HDで11.8%、テレビ東京で20%となります。
女性の役員登用も進んでいます。


【質疑応答】
Q、新体制の狙いは?
(石川社長)
これまではテレビ東京HDと事業会社のテレビ東京の役員を兼務するケースが多かったのですが、
今回、テレビ東京HDについては、極力、専任の役員になっていただきました。
大所高所からグループ全体の事業を監督してもらいたいと思います。

一方、テレビ東京の役員については若返りを図りました。
現在の役員の平均年齢は60. 6歳ですが、新体制では58. 1歳となり、2歳ほど若返ります。
ただ、新体制の最も重要な狙いは、意思決定の中間段階をなくして、
企画から決定までをスピーディーに進めて、事業の機動性を高めることです。


Q、今年『シナぷしゅ』は5周年イヤーとのことですが、『ヨルぷしゅ』を制作することになったきっかけは。
(川崎専務)
『シナぷしゅ』の公式YouTubeチャンネルでは、幼児向けコンテンツであるにも関わらず、24時間、視聴回数が
ゼロになることがないという状況で、夜中の2時でも3時でもご覧になる方々がいらっしゃることが分かりました。
育児では24時間、絶え間なくご苦労なさっている方も大勢いらっしゃると思いますし、
シナぷしゅを違った形で、大人の人たちにも見てもらうことができるのではないかと考えました。

Q、リリースに掲載されている飯田佳奈子プロデューサーのコメントで
     「セロトニン神経を活性化させます」とあるが、番組をどのように作っているのか。
(川崎専務)
1つ1つのコーナーが短いものを考えています。それを1つのパッケージとして評価していただければと思います。

Q、『シナぷしゅ』の放送開始から5年がたって、テレビ東京内に「シナぷしゅ事業部」ができました。
       最近、各局を見渡しても、独自のIP(知的財産)として最も成功した例ではないかと思うが、どう見ているか。
(石川社長)
非常に嬉しいことだと思います。テレビ局発のコンテンツIPで、このような形で成功しているのは多くないと思います。
特に、0歳から2歳という、テレビのターゲットとしては、少し外れた層のお子さんとその親御さんを取り込むようなIPができたことは、
我々として非常にありがたいことだし、テレビ東京の後輩たちにも良い影響を与えてくれると思っています。
これから海外展開を含め、もっともっと『シナぷしゅ』が大きく育っていくのではないかと期待しております。


Q、フジテレビが4月30日(水)に再生改革に向けた具体策を公表しました。役員定年制の厳格化や相談役・顧問制度の廃止、
      アナウンス室の編成制作部門からの独立といった内容が盛り込まれていますが、受け止めは。
(石川社長)
拝見しましたが、テレビ東京グループとして既に実施していることも入っています。
フジテレビさんがグループとしてこのようなことに踏み切られたということは、敬意を持って見ています。

Q、フジテレビの改革プランの中で、テレビ東京で既にやっていることがあるとのことだが、具体的には。
(石川社長)
役員定年は当然、内規として持っています。ただ、高年齢者雇用安定法により従業員の雇用は65歳まで伸びているのですが、
役員の定年については考え直さなければならない部分もあると思っています。
基本的に長期間、役職についているということがないよう、内規をきちんと持ってやっております。
また、テレビ東京には現在、相談役という役職はありません。
アナウンス部門の独立ですが、テレビ東京のアナウンス部はコンテンツ戦略局の中の1つの部です。
編成の影響を受けてるわけではないので、今まで通りきちんとやれば問題はないと思っています。

Q、営業について。フジテレビの問題を受けて、フジ以外の局の広告売上が伸びているのではないか。
      元々、市況が好調だという要因もあると聞くが、短期的な影響と長期的にはどうか。
(石川社長)
我々の営業局と広告会社が協力して、クライアントの方から広告を出稿していただく作業を続けてきたのがうまくいったと思っています。
フジテレビさんの影響は一定程度はあったと思われますが、どのくらいの分量であったのかはわかりません。
年度末は単価が上昇する傾向がありますが、それが続いてるということです。
今後について、楽観はしておりません。
我々として、いかにコンテンツの魅力を高めてクライアントの方に買ってもらえるような環境を作ることができるのか、
様々な努力をしていきたいと考えています。
楽観はしていませんが、悲観もしてないということです。


Q、民放連の新しい会長にテレビ朝日の早河会長が就任したが、受け止めは。
(石川社長)
早河さんは、テレビ朝日を牽引してきた経験があり、経験と知恵の豊富な方です。
これから民放業界を引っ張っていく上で、適任の方と思っております。
我々も民放連の会員として、相互に協力してご指導を仰ぎつつ、業界のために尽くしていきたいと考えております。


Q、「嵐」が活動の終了を発表したが、今後オファーをする予定などは。
(長田専務)
嵐さんには2019年の『テレ東音楽祭』にご出演いただき、古くはジュニア時代に
テレビ東京の番組にご参加いただくなど、大変お世話になりました。
来年春に活動終了されるということですので、そこに至るまでの中で、
BSテレ東含めテレビ東京にご出演いただける機会があれば嬉しいと思います。
具体的に決まってることはございません。


Q、石川社長の任期を振り返って。
(石川社長)
私は5年前の2020年の6月に社長に就任しました。
5年間を振り返ると、テレビ業界を取り巻く環境や、70年来やってきたテレビ番組の手法なども含め、
様々なものが見直される曲がり角に来た時期に、社長を務めさせていただいたと思います。

私が社長に就任したのはコロナ禍の真っ最中の時期でして、この会見のような対面取材も含めて、
なかなか厳しい事態に直面しました。
多くの人が集まって番組やコンテンツを作るというそれまでの時代から、極力人と人との接触を減らし、
コロナが感染しないように、どのようにして番組を制作していくのか。
今までのテレビ、コンテンツの作り方とは違う方法を考えざるを得ない状況でした。

その後はジャニーズの問題、それから我社の様々なミスから起こった『激録・警察密着24時!!』の問題、
そしてフジテレビさんの問題があり、やはりテレビの置かれている環境が大きく変わった時期だったと思います。

ジャニーズ問題では、我々テレビ局と芸能界との付き合い方、人権問題も含めて考えさせられることが多かったと思います。
我々の経営についても、人権デューデリジェンス、人権方針を作り、経営のコンプライアンス上の問題を1段階、2段階、
格上げする時代だったと思います。

『激録・警察密着24時!!』では制作過程に問題があったことは事実で、BPO(放送倫理・番組向上機構)からも様々な指摘を受けました。
指摘を受ける以前から、我々は自主的に番組のチェック体制を拡充し、番組の作り方についても
万全を期すための様々な努力をしてまいりました。
大きな反省のもとに、新しいテレビ東京を作るための様々な努力をしてきました。

またフジテレビさんの問題については、業界全体に与えた影響はそれなりありますので、それを我々がどう受け止めるか。
襟を正すところは正すということで、新しいテレビ業界をこれから作っていく過程で、様々な形で協力していきたいと考えています。
皆さんには色々とお世話になりました。ありがとうございました。


【BSテレビ東京】
(加増社長)
おかげさまで、BSテレビ東京は開局25周年のキャンペーンイヤーに入りました。
引き続きBSメディアの魅力を発信し続けたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
24年度決算につきましては、テレビ東京ホールディングスのIR資料がありますので、そちらをご覧いただければと思いますが、
増収増益で営業利益も過去最高ということで、ホクホクの結果が出たというのが24年度でございます。

25周年に関する企画を紹介させていただきます。
一つ目が6月27日(金)19時から放送する『武田鉄矢の昭和は輝いていた』特別編です。
この番組、実はBS民放のオリジナル番組の中で、いつもトップクラスの視聴率を取っています。
この特別編では『武田鉄矢とゆく ~激動の昭和100年に贈る言葉』と題して、正面から昭和100年に向き合いたいと思っております。
番組は「昭和元年から終戦」、「戦後から高度成長期」、そして武田さんが上京した「昭和40年代以降の成熟期」という
三つの時代に分け、その現場や痕跡を武田さんが訪ねる場面もあると聞いております。
その過程で、非常に貴重な映像も入手しておりまして、岡本太郎・石原裕次郎の対談映像や、懐かしの昭和歌謡もふんだんに入れて、
昭和を語らせたら右に出る人はいないという武田鉄矢さんが、特別編として2時間48分の拡大版を率います。どうぞご期待ください。

もう一つ、日曜朝8時の名物番組『ゴルフ侍、見参!』が、番組と連動して視聴者参加型のゴルフコンペ「ゴルフ侍、見参!杯」を
開催します。
この番組は、実は非常にストイックなゴルフ道を求める番組で、出演するアマチュアは各ゴルフクラブのチャンピオン等しか
参加できないことになっているので、クラブチャンピオンとプロの対決ではプロが負けたり、泣き出したりすることもある
面白い番組です。
今回のイベントは、我こそはという腕っこきのアマチュア選手に集まっていただき、
日頃の腕前を競っていただきたいということで公募をしております。
皆さんも是非参加いただければと思います。8月に関西、9月に関東で、それぞれ実施します。
*18歳以上ならどなたでもご参加いただけます

プロ野球ですが、今年の6月はセパ交流戦4試合、試合終了までお届けいたします。
巨人戦3試合、阪神戦1試合、こういうカードを放送できるというのは非常にBSテレ東としては感慨深いなと思っております。


【質疑応答】
Q、今年6月の中継は4試合で、去年の6月は交流戦は3試合だったと思うが、増やしたのは
      日本のプロ野球を盛り上げたいという考えか。
(加増社長)
BS というメディアがプロ野球との親和性がより高まってきたということがあり、かつ、去年の放送でも、
視聴率を含めて視聴者の皆さんに喜んでいただいたことがあるので、さらに力を入れようと思いました。

MLB(米大リーグ)については5試合(ドジャース戦)を放送します。



<出席者>
テレビ東京 代表取締役社長 石川 一郎
BSテレビ東京 代表取締役社長 加増 良弘
テレビ東京 専務取締役 川崎 由紀夫
テレビ東京 専務取締役 長田 隆
テレビ東京 専務取締役 小沢 武史

テレビ東京 経営企画局 専任局長(広報担当)  川口 尚宏