
日本女子団体 石川佳純・平野美宇・伊藤美誠
「東京オリンピック」の卓球競技は前半の日程を終了し、8月1日からいよいよ後半に入る。日本が混合ダブルス金メダル、女子シングルス銅メダルに輝いた個人戦に続いて、団体戦のスタートだ。
まずは女子が1日にハンガリーと対戦。男子は2日にオーストラリアと初戦を迎える。
団体戦はダブルスで始まり、その後シングルスが最大4試合行われる計5試合マッチ。先に3試合を制したチームが勝ちとなる。
日本女子チームのメンバーは伊藤美誠(スターツ)、石川佳純(全農)、平野美宇(日本生命)の3人。伊藤はすでに混合ダブルスと女子シングルスを戦い2個のメダルを手にして、すっかり五輪モード。石川も女子シングルスで五輪の雰囲気を体に叩き込んだ。
一方、平野は初出場の五輪で初戦となるが、女子シングルスのときはスタンドから中国勢の試合を入念に下見するなどして、出番を待ち侘びている。
注目のオーダーはエースの伊藤の2点使いが基本ラインで、ダブルスは石川と平野の"かすみう"ペアが固い。
伊藤の好調ぶりは言うまでもないが、石川もシングルスベスト8には当然満足しておらず、団体戦でのメダル獲得に燃えている。狙うのは2012年ロンドンの銀メダル、2016年リオの銅メダルを超える金メダルだ。
平野の調子も右肩上がりだ。東京オリンピックに先駆け、7月2、3日に開かれた2021卓球NIPPONドリームマッチでは、持ち前のキレのあるバックハンドや電光石火の3球目攻撃などが光った。
「自分のタイミングで打つ練習をしてきた」と本人が語ったように連続攻撃の安定感が増している。彼女本来のスピード感あふれるプレーができればチームの戦力は2倍増しになるだろう。
そうなれば1本目のダブルスを手堅く先取し、エース対決となる2本目のシングルスを伊藤が取って2点連取。3本目も相手チームによって石川、平野どちらを起用しても安心という理想的な展開になる。

日本女子団体 石川佳純・伊藤美誠・平野美宇 写真:西村尚己/アフロスポーツ
第2シードの日本が順当に勝ち上がり決勝まで駒を進めれば、金メダル争いの相手は第1シードの中国になることが濃厚だ。ただ、何が起きてもおかしくないのが五輪の舞台。
実際、日本が初戦で対戦するハンガリーはエースのポータが右ひじを痛め前日に棄権するというアクシデントに見舞われた。対戦相手とはいえ気の毒としか言いようがない。
日本が初戦を突破すると準々決勝で台湾、準決勝で香港といったアジアの強豪と対戦する可能性が高く、いずれも油断できない。
ちなみに混合ダブルス準々決勝で水谷隼(木下グループ)/伊藤ペアを追い詰め、5年前のリオ五輪では団体戦で伊藤に逆転勝ちし、チームを銀メダルに導いたP.ソルヤのいるドイツは日本と反対側の山、つまり中国と同じ山に入った。
ドローに恵まれたと言っていい日本はこのチャンスを生かし、一気に決勝へ進み、中国を倒して悲願の金メダル獲得を成就させたい。
日本の女子団体初戦のハンガリー戦は1日夜7時30分に試合開始予定。メダルマッチは5日に控えている。
(文=高樹ミナ)
■東京2020 卓球競技 各種目日程
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